2017年6月23日 (金)

追悼 中川久定

フランス思想史の中川久定氏が亡くなりました。
フランス啓蒙思想とりわけディドロを中心に研究をしていました。

私の手元にあるのはすべて翻訳ですが、それぞれに解説も付しています。
世界の名著〈35〉ヴォルテール・ディドロ・ダランベール
 解説のディドロ、ダランベールの項
 ディドロ「ブーガンヴィル航海記補遺」
ユートピア旅行記叢書〈第10巻〉啓蒙の時代初期
 解説のみ「フランスのユートピア旅行記」
ユートピア旅行記叢書〈第11巻〉哲学者たちのユートピア
 ブリケール・ド・ラ・ディスメリー「タヒチの野生人からフランス人へ」
 ディドロ「ブーガンヴィル航海記補遺」
 解説「フランス篇」
ユートピア旅行記叢書〈第12巻〉海底の国と地底の国
 マイエ「テリアメド」
 解説「『テリアメド』の位置-文学と自然誌のはざ間-」

啓蒙思想は批判的に語られることが多いのですが、私は本来の意味で啓蒙的ではない学問というものが考えられません。啓蒙を批判する言説自体も啓蒙的に思えるのです。その点で本家の啓蒙思想はしっくりきます。
中川氏の著作は私のそんな思いを後押ししてくれたように思います。もちろん誤読なのかもしれませんが。

合掌


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2017年6月17日 (土)

図書館で3冊

図書館で予約していた3冊を受け取りました。
大航海時代の日本人奴隷
物語論 基礎と応用
ロマン派の音楽家たち: 恋と友情と革命の青春譜

「大航海時代の日本人奴隷」は、目次を眺めると、やや筋道が取っ散らかっている印象です。大著の部分訳&編集とのせいかもしれませんが、このテーマは面白いに違いない。
「物語論 基礎と応用」は、硬そうなタイトルの割には読みやすそうです。「魔法昔話の研究」が今回の借りた本に載っている参考文献で唯一手元にあるものでした。
「ロマン派の音楽家たち」は、テレビ特番的な軽めの物知り本のようです。ま、それはそれで悪くはありません。

19時過ぎに、上の子が修学旅行(研修旅行というらしいですが)から帰ってきました。4泊5日の沖縄でした。彼女は中学の時にも部活で沖縄に行っています。羨ましい限りです。


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2017年6月10日 (土)

図書館で2冊

吉祥寺でぶらぶらした後、図書館で予約していた2冊を受け取りました。
建築から見た日本古代史
カラー図解 新しい人体の教科書 上
ともに新書としては分厚い本です。

いつものように参考文献を見てみます。
上は「古事記」「日本書紀」「上宮聖徳法王帝説」「続日本紀
古事記と日本書紀」「アマテラスの誕生」「天智天皇
日本の誕生」「聖徳太子」と手元にあるのだけでも豊富です。
下は当然ながら私に縁のあるものはありません。

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2017年6月 6日 (火)

BOOKOFFと図書館

阿佐ヶ谷から杉並区のコミュニティーバスで浜田山へぶらぶら。
BOOKOFFで浦部雅美『ふるさとは春です』を購入。
“スタ誕”出身でアルトの落ち着いた歌声が印象的なシンガーです。
タイトル曲は「カントリー・ロード」を思わせるセカンド・シングル。
Urabe_masami_hurusatohaharudesu_cd

うちにもEPはあります。大好きなジャケ写です。

Urabe_masami_sukositoodewositemimasUrabe_masami_hurusatohaharudesu

本CDには収録されていませんが、うらべまさみと平仮名表記になってからもシングル3枚とアルバム1枚(確か)リリースしています。
Urabe_masami_tomadoiUrabe_masami_aisyuuza

P1020808


中村橋に戻って予約していた4冊を受け取りました。
プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで
「革命」再考 資本主義後の世界を想う
異界へいざなう女: 絵巻・奈良絵本をひもとく
地球はなぜ「水の惑星」なのか 水の「起源・分布・循環」から読み解く地球史

最初の2冊の参考文献でうちの書棚にあるのは、
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
ドイツ・イデオロギー」「暴力批判論」「裏切られた革命」「エチカ」。

「異界へ…」の参考文献は微妙に私の蔵書とはずれていますが刺激的です。
「地球は…」はほとんどが洋書ゆえお手上げです。


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2017年6月 5日 (月)

中央公論新社5月新刊

中央公論新社の5月新刊から気になる新書・文庫を紹介します。

◎中公新書「中国ナショナリズム - 民族と愛国の近現代史」小野寺史郎
この頃中国現代史が熱いような気がします。
うちの書棚では「清朝と近代世界」「中国、一九〇〇年」「近代アジア精神史の試み」あたりでどうでしょう。

◎中公新書「ミルクと日本人 - 近代社会の「元気の源」」武田尚子
食べ物の文化史は基本的に好きです。

◎中公新書「バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史」マーク・マゾワー
関連するのは「オスマン帝国の解体」「ハプスブルク家
民族と国家」「ユーゴスラヴィア現代史」「ファシスト群像」。

◎中公新書「大伴家持 - 波乱にみちた万葉歌人の生涯」藤井一二
万葉集でしか知らないと、政治家家持を見誤ります。
基本は「続日本紀」で「古代東北と王権」にも出てきます。

◎中公文庫「帝都復興の時代 - 関東大震災以後」筒井清忠
おそらくは「東京の都市計画」と関連するでしょう。

どれも面白そうです。

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2017年6月 2日 (金)

図書館で2冊

図書館で予約していた2冊を受け取りました。
コンスタンツェ・モーツァルト 「悪妻」伝説の虚実
列島を翔ける平安武士: 九州・京都・東国

前者の参考文献は、日本語で読めるモーツアルト伝総覧とでもいえるほど壮観。一冊も読んでませんけどね。内容はおそらくはコンスタンツェは悪妻じゃないというものなのでしょうけど、問題はそれにどれほどの意味があるかというあたりでしょう。著者は達者な書き手なので期待しましょう。
後者では、参考文献で手元にあるのは「武家の棟梁の条件」だけでした。前書きを読むと著者は関東出身ですが、京大系のアンチ関東派(極論すれば東国武士も京都の出先に過ぎない=京都が偉い!鎌倉幕府なんぼのもんじゃ)に属するようです。

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2017年5月29日 (月)

6月の新刊新書文庫選書

6月の新刊から気になる新書・文庫・選書を選んでみました。

◎岩波新書「矢内原忠雄―戦争と知識人の使命」赤江達也
よくわからない分野ですけれど「戦時期日本の精神史」「知識人と政治」あたりでどうでしょうか。

◎岩波新書「夏目漱石と西田幾多郎―共鳴する明治の精神」小林敏明
漱石では「それから」しか手元にありませんし、西田哲学に触れたこともありません。というわけなのですが、そりゃ同時代人なら共鳴するところもあるでしょうと言っては身も蓋もないのでしょうか。

◎講談社現代新書「生命に部分はない」アンドリュー・キンブレル、福岡伸一郎
もしかすると面白いのかも。

◎講談社ブルーバックス「カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史」土屋 健、田中源吾
古生代の化石については「ワンダフル・ライフ」「失われた化石記録」があります。

◎講談社ブルーバックス「時空のからくり 時間と空間はなぜ「一体不可分」なのか」山田克哉
とてつもなく難しい内容なのでしょうか。

◎ちくま新書「現代思想の名著30」仲正昌樹
さて何が取り上げられているのかそれはわかりませんが、「現代思想を読む事典」「現代思想・入門」あたりで取り上げられている人たちでしょうか。

◎ちくま新書「分解するイギリス: 民主主義モデルの漂流」近藤康史
アメリカも分解してますからね。

◎岩波現代文庫「レヴィナス――移ろいゆくものへの視線」熊野純彦
レヴィナスは「20世紀の思想」「現代思想を読む事典」といった程度で近づき難いですね。

◎ちくま学芸文庫「美少女美術史: 人々を惑わせる究極の美」池上英洋、荒井咲紀
美術には興味はありませんが、美少女は好きです。「HEISEI子役・美少女名鑑」「少女民俗学」なんて本が手元にあります。

◎ちくま学芸文庫「中世の窓から」阿部謹也
ハーメルンの笛吹き男」をはじめ8冊ほど氏の著作が手元にありますが本書はありませんでした。

◎ちくま学芸文庫「カニバリズム論」中野美代子
カニバリズムについては本書とは異なる視点の「人喰いの神話」が刺激的です。
氏の著作なら8冊あります。面白いのですがやや一人合点な面も。

◎ちくま学芸文庫「日本の経済統制: 戦時・戦後の経験と教訓」中村隆英
著者は戦後民主化にあまり肯定的ではないようなのですが、どうでしょうか。

◎講談社学術文庫「浮世絵の歴史 美人絵・役者絵の世界」山口桂三郎
浮世絵といってもうちにあるのは「江戸文化評判記」「江戸の本屋」と外側だけです。

◎講談社学術文庫「馬賊の「満洲」 張作霖と近代中国」澁谷由里
日中戦争物以外では「満洲帝国」ぐらいです。

◎講談社学術文庫「親鸞と一遍 日本浄土教とは何か」竹村牧男
一遍上人語録は「日本思想大系〈10〉法然・一遍」にあります。
浄土教全般については「鎌倉新仏教の誕生」「日本仏教のこころ」「日本仏教史入門」あたりで。

◎講談社学術文庫「ゼノン 4つの逆理 アキレスはなぜ亀に追いつけないか」山川偉也
同じ著者による「古代ギリシアの思想」。ゼノンについては「ギリシア哲学者列伝」も。

◎河出文庫「日本の悪霊」高橋和巳
うちにあるのは河出の「高橋和巳作品集 6」です。
映画も観ました。岡林信康が印象的です。

◎文春学藝ライブラリー「新・中世王権論」本郷和人
中世王権については「異形の王権」「室町の王権は欠かせません。


◎講談社選書メチエ「忘れられた黒船 アメリカ北太平洋戦略と日本開国」後藤敦史
いい目の付け所だと思います。うちにあるのでは「黒船前後の世界」「黒船異変」が絡むはずです。

◎講談社選書メチエ「モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る」白石典之
同じ著者による「チンギス・カン」はせっかくの題材が生かされていませんでした。今度はどうでしょう。
チンギス・カンについては「モンゴル帝国の歴史」「モンゴル帝国の興亡」でどうでしょう。

◎河出ブックス「シンデレラの謎: ヨーロッパ生まれは幻想だった」浜本隆志
シンデレラは「ペロー童話集」「グリム童話集」にあります。
解釈も「メルヘンの深層」「闇の歴史」「グリム童話の世界」などうちの書棚にそこそこありますから今更“ヨーロッパ生まれは幻想だった”と言われても。
ちなみに著者のものでは「ねむり姫の謎」「魔女とカルトのドイツ史」があります。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「文明に抗した弥生の人びと」寺前直人
こういうタイトルのつけ方はあんまり好きではありません。弥生人がそんなこと考えているわけないじゃないですか。
弥生の考古学では「田能」「弥生の王国」あたりです。

今月の目玉

選書の「忘れられた黒船」「モンゴル帝国誕生」「シンデレラの謎」は面白そう。
新書は「古生物たちのふしぎな世界」ぐらい、文庫では「新・中世王権論」といささか低調です。

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2017年5月25日 (木)

私の好きな岩波文庫90

岩波文庫創刊90周年企画“私の好きな岩波文庫90”として90点100冊が挙げられています。
このうち他の文庫や単行本も含めて読んだことがあるものは18点ありました。ちょうど2割です。
岩波に限ると12点のみ。

このうち私もお気に入りと言えるのは
インディアスの破壊についての簡潔な報告」「歴史」「魔の山」あたり。

ちなみに手元にある岩波文庫は200点弱。
そんなに奇を衒ったものはないと思うのですがなかなか世間様の好みとは擦りあわないものです。

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2017年5月21日 (日)

図書館で4冊

図書館で予約していた3冊を受け取り、ついでに開架から1冊借りました。

予約の3冊は
『レ・ミゼラブル』の世界
「国民主義」の時代 明治日本を支えた人々
ヨハネス・コメニウス 汎知学の光
開架の1冊は
天皇側近たちの奈良時代

最初の2冊は、参考文献に挙がっているものは手元にありませんでした。
「ヨハネス・コメニウス」では、著作「世界図絵」があり、参考文献では「完全言語の探求」「法律」「国家」「ニュー・アトランチス」「ノヴム・オルガヌム―新機関」「暴力批判論」「風土」がありました。
「天皇側近たちの奈良時代」では、「日本書紀」「続日本紀」「古事記」と史書だけでした。

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2017年5月13日 (土)

自然魔術

自然魔術」を池袋の三省堂で購入。
ルネサンス後期の錬金術と近代化学が一体となったキミアの博物学書。
本文の註や、参考文献を含んだもう少し詳しい解説がほしいところではありますが、そうすると価格が跳ね上がるのでしょうね。

Magia_naturale


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