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2020年11月28日 (土)

12月の気になる新刊(新書・文庫・選書)

12月の新刊から気になる新書・文庫・選書を蔵書とリンクさせて紹介します。

◎岩波新書「太平天国」菊池秀明
内容は覚えていませんが小学生の時に読んだ伝記のおかげで
洪秀全は大好きでした。
彼について手元にあるのは「洪秀全と太平天国」「中国の大盗賊
もう少し広く見ると「清朝と近代世界」でしょうか。

◎中公新書「古代マヤ文明」鈴木真太郎
今となっては時代遅れでしょうが全体は「マヤ文明」で。
やや細かすぎますが「マヤ文字を解く」、神話なら「ポポル・ヴフ」で。

◎中公新書「明智光秀」福島克彦
年末に大河便乗ですか。よほどの新発見でもなければ
今さら光秀については読まないでしょう。

◎講談社現代新書「超解読 ヘーゲル『法の哲学』」竹田青嗣,西 研
法の哲学は、「世界の名著」にあります。
ヘーゲルの著作ではほかに「歴史哲学」と「歴史哲学講義」、
哲学入門」があり、解説では「新しいヘーゲル」。
歴史や社会についての具体的な記述は面白いのですが、
哲学になると何言ってんだかチンプンカンプンです。

◎ちくま新書「ヴェーバー入門: 理解社会学の射程」中野敏男
ヴェーバーで手元にあるのは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」。解説では「マックス・ヴェーバー入門」。
最近は社会学者というよりは、ドイツ思想史の中での位置づけから
語られることが多い気がしますが、これは社会学としてのヴェーバーでしょうか。

◎ちくま新書「世界哲学史 別巻: 未来をひらく」伊藤邦武,山内志朗,中島隆博,納富信留(編集)
世界哲学から未来の哲学への展望だそうです。
ワクワクするような哲学を語ってもらいたいものです。

◎ちくま新書「医学全史: 西洋から東洋・日本まで」坂井建雄
古いですが「文明と病気」。
東洋医学では「アラビアの医術」と「中国名医列伝
ほかに「大発見」や「錬金術」あたりも関連しそう。

◎ちくま新書「アメリカ黒人史: 奴隷制からBLMまで」ジェームス・M・バーダマン
当然「物語 アメリカの歴史」が絡んできます。

◎ちくま新書「貿易の世界史: 大航海時代から「一帯一路」まで」福田邦夫
大航海時代」「海のシルクロード史
東インド会社」「近代世界システム」等々
関連書籍は多くあります。本書のテーマはもっと政治的なのでしょうか。

◎ちくまプリマー新書「よみがえる天才5 コペルニクス」高橋憲一
科学革命」「宇宙像の変遷」あたりでしょう。
コペルニクスがよみがえるって、評価が下がってたのかな?

◎ちくまプリマー新書「西洋美術とレイシズム」岡田温司
レイシズムそのものをテーマにしたものは蔵書にありません。
かすりそうなのは「民族博覧会」ぐらいです。

◎河出新書「仏教の誕生」佐々木 閑
蔵書ではこのテーマでは「仏教誕生」がいちばんおすすめです。
これはどうでしょう。

◎岩波文庫「エピクテトス 人生談義 (上)」國方栄二
エピクテトスについては書棚に「エピクテートス」があります。

◎岩波文庫「パサージュ論 (1)」ヴァルター・ベンヤミン
ベンヤミンでは「暴力批判論」「ボードレール
があります。
ベンヤミンの「問い」」「ヴァルター・ベンヤミン―」も有用です。
「パサージュ論」の文庫化は嬉しいところです。

◎岩波現代文庫「増補 エル・チチョンの怒り: メキシコ近代とインディオの村」清水 透
近代メキシコについては「物語ラテン・アメリカの歴史」ぐらいしかありません。

◎ちくま学芸文庫「眼の神殿」北澤 憲昭
タイトルも似ているし「図像学入門」でどうでしょう。
たぶん違うでしょうが関連あるのはこの程度です。

◎ちくま学芸文庫「インド文化入門」辛島 昇
ヒンドゥー教」「ヒンドゥー教とイスラム教
インドについては歴史か宗教関係しか持っていません。
本書とも重なる部分もあるでしょう。

◎ちくま学芸文庫「儀礼の過程」ヴィクター・W・ターナー
オリジナルはあります。
ターナーについては「文化人類学15の理論」にあります。

◎ちくま学芸文庫「大航海時代」ボイス・ペンローズ
オリジナルは持っています。ことあるごとにひも解く私の大好きな1冊です。
上の「貿易の世界史」でも触れたように関連書は多数あります。

◎講談社学術文庫「古代哲学史」田中美知太郎
田中大先生の遺作でもありますが、今さら読まないでしょう。
古代ギリシアの思想」「西洋古代・中世哲学史」で足りるでしょう。

◎講談社学術文庫「中国の歴史5 中華の崩壊と拡大 魏晋南北朝」川本芳昭
◎講談社学術文庫「中国の歴史6 絢爛たる世界帝国 隋唐時代」氣賀澤保規
通史の「物語中国の歴史」でどうでしょう。

◎講談社学術文庫「パリ歴史探偵」宮下志朗
同じ著者のものでは「ラブレー周遊記」。
パリをあつかったものでは
メディア都市パリ」「知の庭園
デパートを発明した夫婦
どれも達者で読ませる本ばかりです。

◎ハヤカワ文庫「〈脳と文明〉の暗号 言語と音楽、驚異の起源」マーク・チャンギージー
蔵書で聴覚と進化について触れているのは「手足を持った魚たち」ですが。
これはどうやって聴覚を獲得したかっていう構造学的なはなしです。

◎角川ソフィア文庫「江戸のコレラ騒動」高橋 敏
◎角川ソフィア文庫「日本古典と感染症」ロバート・キャンベル
江戸の医療事情については「疫病と狐憑き」や「江戸のはやり神」。

◎講談社選書メチエ「現代民主主義 思想と歴史」権左武志
テーマが大きいのでどこまで関連があるのか分かりませんが、
思想的基盤ならなら「社会契約論
歴史なら「ワイマル共和国
政治理論なら「自由主義の再検討」など
いろいろな観点がありそうです。

◎筑摩選書「盆踊りの戦後史」大石 始
大きくいえば「仏教民俗学」でしょうが
もっと社会学的な視点だと思います。

◎角川選書「純粋理性批判 シリーズ世界の思想」御子柴善之
カントの主著ですから「カント入門」か関係あるのでしょうが
手元にあるカントは「永遠平和のために」だけです。

◎角川選書「旅する神々」神崎宣武
先月の予定が伸びたようです。

◎角川選書「戦国大名・北条氏直」黒田基樹
◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「伊達一族の中世 「独眼龍」以前」伊藤喜良
戦国時代の武将や戦乱についてなら、
戦国時代」「国別 戦国大名城郭事典」あたりで
全体的にフォロー。

今月の目玉
新書では「太平天国」「医学全史」「貿易の世界史」。
ちくまが充実しています。
文庫はオリジナルをもっているのが2冊。
ベンヤミンの「パサージュ論」は買うでしょう。
選書は、「盆踊りの戦後史」が切り口によっては面白そう。

 

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