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2020年9月29日 (火)

10月の気になる新刊(新書・文庫・選書)

10月新刊から気になる新書・文庫・選書を蔵書とリンクさせて紹介します。

◎岩波新書「藤原定家 『明月記』の世界」村井康彦
似たところでは「藤原定家の時代」があります。
歌人ではなく官僚貴族としての定家の日常ということでしょう。

◎中公新書「アメリカの政党政治-建国から250年の軌跡」 岡山 裕
まずは「物語 アメリカの歴史」ぐらいしかありません。

◎中公新書「カラー版-ラファエロ―ルネサンスの天才芸術家」深田麻里亜
蔵書に美術関係は少なくラファエロもほとんど登場してきません。
かろうじて「ルネサンス理想都市」で触れられている程度。
アテネの学堂はあちこちで見かけますが。

◎中公新書「古代メソポタミア全史-シュメル、バビロニアからサーサーン朝ペルシアまで」小林登志子
著者による「シュメル」はあります。
古代メソポタミアで手元にあるのは神話関係が多く、
なかでは「古代オリエントの宗教」がいちばんピッタリきそう。
もちろん通史の「物語 中東の歴史」「物語 イスラエルの歴史」の
冒頭部分は関連します。

◎中公新書「物語 東ドイツの歴史-分断国家の挑戦と挫折」河合信晴
類書はありませんし、統合以前のことは東西対立という軸でしか見たことはありません。

◎ちくま新書「ロマネスクとは何か: 石とぶどうの精神史 (ちくま新書, 1525)」酒井 健
同じ著者による「ゴシックとは何か」の前時代ですね。
ロマネスクについては「大聖堂のコスモロジー」に1章あります。
変わったところでは「グリーンマン」にもロマネスク時代の章が。

◎ちくま新書「水都 東京─地形と歴史で読みとく下町・山の手・郊外」陣内秀信
同じ著者による「東京の空間人類学」は当然のこと、
東京の都市計画」も関連するはずです。

◎ちくまプリマー新書「徒然草をよみなおす」小川剛生
徒然草を読む」ではまだ兼好法師は本名卜部兼好となっているが、
本書は兼好法師の伝記を塗り替えた著者によるもの。
当然読み直さなくてはいけないでしょう。

◎平凡社新書「戦国北条家の判子行政: 現代につながる統治システム」黒田基樹
北条氏の統治については、江戸幕府へと継続するという意味でも注目されます。もちろんその手の類書は持ってはいませんが。

◎文春新書「平安朝の事件簿 王朝びとの殺人・強盗・汚職」繁田信一
「平安王朝」を読んでも一筋縄ではいかない平安貴族の姿が見えています。

◎ちくま学芸文庫「バロック音楽: 豊かなる生のドラマ」礒山 雅
バロックといっても「バロック科学の驚異」といった類ばかりで
音楽に関する書籍は手元にありません。

◎ちくま学芸文庫「十五年戦争小史」江口圭一
同じ著者による「日中アヘン戦争」はあります。
同テーマでは「日中十五年戦争史」も。

◎ちくま学芸文庫「中東全史: イスラーム世界の二千年」バーナード・ルイス
紀元後2000年間の中東の歴史です。
イスラーム世界は7世紀からですね。
「物語中東の歴史」はもちろん「新書イスラームの世界史1~3」と重なるでしょう。

◎ちくま学芸文庫「武家文化と同朋衆: 生活文化史論」村井康彦
上の新書「藤原定家…」と同じ著者。
室町文化については「戦国武将」で触れられている程度です。

◎講談社学術文庫「メルロ=ポンティ 可逆性」鷲田清一
先月に続いてメルロ=ポンティ。
私の手におえる相手ではありません。

◎講談社学術文庫「中国の歴史1 神話から歴史へ 神話時代 夏王朝」宮本一夫
◎講談社学術文庫「中国の歴史2 都市国家から中華へ 殷周 春秋戦国」平勢隆郎
通史の1・2巻。蔵書なら「物語 中国の歴史」で。

◎講談社学術文庫「僧侶と海商たちの東シナ海」榎本 渉
宋・元時代の貿易の様相です。
中世倭人伝」が基本で、「琉球王国」も関わるはず。

◎講談社学術文庫「「民都」大阪対「帝都」東京 思想としての関西私鉄」原 武史
大阪偉いは聞き飽きました。維新にでも喰わせてください。

◎白水Uブックス「まっぷたつの子爵」イタロ・カルヴィーノ
わが家の書棚にあるのは「見えない都市」「柔かい月
レ・コスミコミケ」。敬愛する作家です。

◎講談社選書メチエ「快楽としての動物保護 『シートン動物記』から『ザ・コーヴ』へ」信岡朝子
子どものころ「シートン動物記」は読んでいますが、
今わが家にあるのは動物保護というより自然保護だけ。
本書とは関係ありませんが「ナチュラリストの誕生」や
童話と樹木の世界」あたりです。
著者の視点は分かりませんが、紹介文を読む限りアンチ自然保護に利用されかねないのではと危惧します。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「戦後文学のみた〈高度成長〉」伊藤正直
伊藤整は結構読みましたが、高度成長期の小説って
思い浮かぶのは松本清張とかかなあ。
ほかには、読んだことないけど第三の新人あたりのことでしょうか?

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「仏都鎌倉の一五〇年」今井雅晴
鎌倉幕府については「武家の棟梁の条件」あたりかな。
鎌倉仏教なら「鎌倉新仏教の誕生」。

◎東洋文庫「ケブラ・ナガスト 聖櫃の将来とエチオピアの栄光」蔀 勇 訳注
古代エチオピアについては「海のシルクロード史」ぐらいでしょうか。
興味はありますがたぶん読まないでしょう。

今月の目玉は
「ロマネスクとは何か」ぐらいかなあ。
全体に弱いですね。

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