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2020年3月 2日 (月)

3月の気になる新刊(新書・文庫・選書)

◎岩波新書「シリーズ 中国の歴史3 草原の制覇 大モンゴルまで」古松崇志
蔵書にはモンゴル関連もそこそそこありますが、全体の流れという意味では「遊牧民から見た世界史」が必読です。

◎中公新書「東アジアの論理-日中韓の歴史から読み解く」岡本隆司
著者は中国近代史が専門。その意味では
清朝と近代世界―19世紀〈シリーズ 中国近現代史 1〉」が近いのかも。
現代アジア論の名著」「近代アジア精神史の試み」あたりも参考になりそう。

◎中公新書「徒然草-無常観を超えた魅力」川平敏文
近年兼好法師の系譜について通説に異が唱えられている徒然草。
はたして新たな発見があるのでしょうか。
うちには「徒然草を読む」があります。

◎中公新書「椿井文書―日本最大級の偽文書」馬部隆弘
偽文書といってもわが家の「偽書の精神史」とは異なる世界。
全く未知の文書です。どの程度の重要さかは知りませんが必読でしょう。

◎中公新書「鉄道のドイツ史-帝国の形成からナチス時代、そして東西統一へ」鴋澤 歩
産業革命の象徴としてのドイツの鉄道網。
面白いに決まっています。
うちの「都市フランクフルトの歴史」も関連します。

◎中公新書「百年戦争-中世ヨーロッパ最後の戦い」佐藤 猛
本棚にもジャンヌ・ダルク本はけっこうありますが、
英仏百年戦争」が本書と重なるでしょう。
出版社の解説にある“イングランドの大陸領”という言葉が
正しいのかどうかも含めて考える縁になっていればと思います。

◎講談社現代新書「日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く」松岡正剛
松岡さんのものでは「遊学」があります。
私にとって意味不明な衒学でなければいいのですが。

◎講談社現代新書「空海の哲学」竹村牧男
著者のものでは「「覚り」と「空」」。
ほかには「密教」にも空海は関連します。

◎講談社ブルーバックス「地磁気逆転と「チバニアン」 地球の磁場は、なぜ逆転するのか」菅沼悠介
直接地磁気をテーマにした本はありませんが、
生命と地球の歴史」もどこかで関わってくるはずです。

◎講談社ブルーバックス「地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学」成田憲保
もちろん類書は持っていませんが系外惑星は興味があります。

◎ちくま新書「芸術人類学講義」鶴岡真弓 編集
鶴岡真弓のものでは「聖パトリック祭の夜」があります。
芸術人類学に関係しそうなのは「迷宮としての世界」「道化の民俗学」。

◎ちくま新書「世界哲学史3: 中世I 超越と普遍に向けて」伊藤邦武、山内志朗、中島隆博、納富信留 編集
1、2と同じくエリアーデの「世界宗教史」と「西洋古代・中世哲学史」が関連するでしょう。

◎ちくま新書「古代史講義【宮都篇】」佐藤信 編集
木簡が語る日本の古代」や「平泉」など都について触れられているものはいくつかあります。

◎岩波文庫「けものたちは故郷をめざす」安部公房
阿部公房は1970年代に新潮社から文庫化されて13冊持っていますが、当然本書もあります。

◎岩波現代文庫「振仮名の歴史」今野真二
面白そうですが、多分パスするでしょう。

◎ちくま学芸文庫「大名庭園」白幡洋三郎
著者のものでは「プラントハンター」があります。おもしろい。
当然本書も読む価値があるでしょう。

◎講談社学術文庫「最澄と天台教団」木内堯央
天台宗が仏教の日本的展開を形作ったといっていいでしょう。
うちにあるのは「日本宗教事典」と「日本の思想文化」といったところです。

◎講談社学術文庫「ガリレオの求職活動 ニュートンの家計簿 科学者たちの生活と仕事」佐藤満彦
基本的に科学史は大好きです。
本棚にも「タイムマシン夢書房」「道楽科学者列伝」なんていうのが並んでいます。

◎ハヤカワ文庫「ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ」マーク・チャンギージー
手元に類書はありませんが、食指は動きます。

◎講談社選書メチエ「アガンベン 《ホモ・サケル》の思想」上村忠男
著者のものでは「ヴィーコ」があり
訳書では「学問の方法」「完全言語の探求」「夜の合戦」があります。
しかし、アガベンはまったく分かりません。

◎中公選書「神道の中世-伊勢神宮・吉田神道・中世日本紀」伊藤 聡
日本の中世信仰の世界は蔵書にも「神仏習合」「中世神話」「偽書の精神史」などがあるが、頭がパンクしそうなぐらいに混沌としていて面白い。

◎平凡社ブックレット 〈書物をひらく〉「時空を翔ける中将姫: 説話の近世的変容」日沖敦子
説話から芸能へと展開していく中将姫の物語そのものは「日本架空伝承人名事典」ぐらいしかありませんが。「さんせう太夫考」「琵琶法師」なども関わりそう。

◎平凡社ブックレット 〈書物をひらく〉「『無門関』の出世双六: 帰化した禅の聖典」ディディエ・ダヴァン
禅については「日本仏教史入門」ぐらいです。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「石に刻まれた江戸時代: 無縁・遊女・北前船」関根達人
北前船については「日本海繁盛記」にありますが、テーマとは違いそう。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「中世の富と権力: 寄進する人びと」湯浅治久
中世の経済については「徳政令」がいちばんでしょうか。


今月の目玉は
新書の「草原の覇者」「椿井文書」「百年戦争」
文庫の「大名庭園」「ヒトの目、驚異の進化」
選書の「神道の中世」「時空を翔ける中将姫」
と豊作です。
なかでも「椿井文書」は見逃せません。

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