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2020年1月31日 (金)

2月新刊から気になる新書・文庫・選書

2月の新刊のうち気になるものを私の蔵書とリンクさせて紹介します。

◎岩波新書「律令国家と隋唐文明」大津 透
対立よりも交流によって律令国家が生まれたということでしょうか。
手元のものでは「天智天皇」や「続日本紀」などが関係するかな。

◎中公新書「米の日本史-稲作伝来、軍事物資から和食文化まで」佐藤洋一郎
稲作の起源については「続・照葉樹林文化」、古代の農村は「古地図からみた古代日本」江戸時代なら「貧農史観を見直す」。
いや多分違う話だろうな。

◎中公新書「台湾の歴史と文化-六つの時代が織りなす「美麗島」」大東和重
日本統治下については「「大東亜民俗学」の虚実」にありますが、
中国史では「紫禁城史話」に触れられている程度です。

◎講談社現代新書「近代日本と軍部 1868-1945」小林道彦
明治維新から太平洋戦争までを明治憲法と軍部とのかかわりをえがくといいます。
どうしても明治万歳となりそうな予感がします。

◎講談社ブルーバックス「進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語」千葉 聡
進化論についてはつい読みたくなってしまいます。
うちにあるのは「進化論が変わる」あたり。

◎ちくま新書「世界哲学史2─古代II 世界哲学の成立と展開」伊藤邦武,山内志朗,中島隆博,納富信留(編集)
本書で扱う宗教全体は「世界宗教史」でカバーできるし、
古代オリエントの宗教」も網羅的。
個別的には「ゾロアスターの神秘思想」も重要かも。

◎ちくまプリマー新書「一枚の絵で学ぶ美術史 カラヴァッジョ《聖マタイの召命》」宮下規久朗
書棚でカラヴァッジョを扱っているのは「NHK人間大学 絵画を読む」だけです。

◎平凡社新書「南方熊楠と宮沢賢治: 日本的スピリチュアリティの系譜」鎌田東二
鎌田東二の著作は「身体の宇宙誌」があります。
熊楠の著作では「南方熊楠コレクション」「十二支考」、賢治では「新編 風の又三郎」。
それぞれについては「南方熊楠を知る事典」や「図説 宮沢賢治」などいくつかあります。
スピリチュアルというと「「こっくりさん」と「千里眼」」あたりでしょうか、そっちでくくると妖しい方向に行くような危惧があります。

◎平凡社新書「日本語の連続/不連続: 百年前の「かきことば」を読む」今野真二
時間に余裕があったらざっと眺めて楽しめるのは間違いないはず。
それが説得力のある内容ならいいのですが。

◎白水社文庫クセジュ「100語でわかる遺伝学」ドミニク・ストッパ=リヨネ、スタニスラス・リヨネ
日本での一般向けの遺伝の本との違いがあれば面白いのかも。

◎岩波文庫「前方後円墳の時代」近藤義郎
前方後円墳についての古典でしょうか。
うちの蔵書では「王陵の考古学」ぐらいしかありません。

◎岩波文庫「日本の中世国家」佐藤進一
中世国家論では「寺社勢力」、幕府と朝廷の関係については「武家と天皇」でどうでしょうか。

◎岩波現代文庫「貨幣システムの世界史」黒田明伸
うちにあるのは「貨幣とは何だろうか」「幻想としての経済」かな。

◎講談社学術文庫「伊勢神宮と出雲大社」新谷尚紀
日本神話全体は「日本の神々」で、伊勢神宮については2冊の「アマテラスの誕生」と「アマテラスの誕生」。

◎講談社学術文庫「暦と占い 秘められた数学的思考」永田 久
蔵書で関連のありそうなものは「占星術の世界」「暦をつくった人々」「易のはなし」など。
けっこう好きな分野です。

◎講談社学術文庫「ドゥルーズ 流動の哲学 [増補改訂]」宇野邦一
うちに「ドゥルーズの哲学」はありますが、ハッキリ言って苦手です。

◎講談社学術文庫「南朝全史 大覚寺統から後南朝へ」森 茂暁
同じ著者による「皇子たちの南北朝」はあり、オリジナルも図書館から借りて読んだことはあります。
読ませます。

◎光文社古典新訳文庫「モーセと一神教」フロイト
宗教の起源についての心理学的なアプローチ。胡散臭く感じるのは私の先入観のなせるわざでしょうか。

◎光文社古典新訳文庫「共産党宣言」マルクス、エンゲルス
マルクスでは「ドイツ・イデオロギー」、マルエンでは「資本主義的生産に先行する諸形態」を持ってます。
これも持ってて損はないはずですが、運動に興味がないので買わずにいます。

◎講談社選書メチエ「詩としての哲学 ニーチェ・ハイデッガー・ローティ」冨田恭彦
アメリカ的なニーチェ、ハイデガー理解になるような気がします。古臭い私向きではないような。

◎筑摩選書「アジールと国家: 中世日本の政治と宗教」伊藤正敏
アジールといえば「無縁・公界・楽」。
本場のアジールなら「中世の星の下で」。
↑の「日本の中世国家」とも関連しそう。

◎角川選書「本能寺前夜 西国をめぐる攻防」光成準治
◎角川選書「信長と家臣団の城」中井 均
もちろん真面目な内容でしょうが、大河関連みたいな。

◎歴史文化ライブラリー「敗者たちの中世争乱: 年号から読み解く」関 幸彦
著者のものは「蘇る中世の英雄たち」「武士の誕生」があり、どちらもすこぶる刺激的です。
そういわれれば、承久の乱とか正中の変とか中世は年号物が多い。古代なら人名が多くて、近世だと地名が多い。
そんなバカな話ではないでしょう。

今月の目玉は
新書なら「律令国家と隋唐文明」。
「一枚の絵から始まる美術史」「南方熊楠と宮沢賢治」も要チェック。
文庫なら「日本の中世国家」「貨幣システムの世界史」「暦と占い」が気になります。
選書では「アジールと国家」でしょうか。
充実しています。

 

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