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2019年9月29日 (日)

10月の気になる新刊(新書・文庫・選書)

10月の新刊のうち気になる新書・文庫・選書を私の蔵書とリンクさせながら紹介します。
◎岩波新書「ミシェル・フーコー: 自己から脱け出すための哲学」慎改康之
フーコーについては多く語られていますが「ミシェル・フーコー」がいちばん近そうかな。
初期のフーコーは分かった気になっても後半は不明なことも多くなります。

◎岩波新書「20世紀アメリカの夢: 世紀転換期から1970年代」吉竹 純
2度の世界大戦で覇権国となったアメリカ。どう料理しますか。

◎中公新書「大御所 徳川家康-幕藩体制はいかに確立したか」三鬼清一郎
うちにあるのは文化史的なものが多いので政治史的に江戸時代を考えるのはほとんどありません。

◎中公新書「持統天皇-壬申の乱の「真の勝者」」瀧浪貞子
壬申の乱についてなら北山茂夫西郷信綱から遠山美都男までそこそこ書棚に並んでいますが、持統にスポットを当てているのは「アマテラスの誕生」ぐらいかもしれません。
また、「真の勝者」というような言い方は「偽の勝者」を想定しているのでしょう。
当然「これまで考えられていた勝者は真の勝者ではありません」ということでなくてはいけません。
さてどうでしょうか。

◎講談社ブルーバックス「カラー図解 人体誕生 からだはこうして造られる」山科正平
類書は持っていませんが、面白そうです。

◎ちくま新書「カラー新書 ゴッホとゴーギャン: 近代絵画の軌跡」木村泰司
美術関係はほぼ手元にありません。

◎ちくま新書「ヒトの発達の謎を解くー胎児期から人類の未来まで」明和政子
↑のブルーバックスと似た雰囲気ですね。

◎ちくま新書「コミュニティと都市の未来: 新しい共生の作法」吉原直樹
都市社会学というと「都市の政治学」とか「シャドウ・ワーク」あたりと絡むんでしょうか。どこかでベンヤミンも。

◎平凡社新書「日本人は本当に無宗教なのか」礫川全次
こういう著者の答えが自明な疑問文のタイトルはいかがなものでしょうか。
いや、これで日本人は本当に無宗教ですというのなら面白いのですが、いまさら実は宗教心がありますと言われても言葉がありません。

◎平凡社新書「信長家臣明智光秀」金子 拓
大河関連本ですね。光秀についてまとまって読んだことはありません。たぶん読む必要もないでしょう。

◎NHK出版新書「プラトン哲学への旅: エロースとは何者か」納富信留
本書のテーマは「饗宴」だそうです。
プラトン入門」のほか解説本はいくつか持っています。

◎NHK出版新書「残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか」更科 功
進化論が変わる」をはじめ進化論についての入門書は何冊か読みましたが、どれも面白い。ただ、“残酷”や“不完全”という表現は進化そのものを誤解させるような。

◎白水社文庫クセジュ「二十世紀の文学と音楽」オード・ロカテッリ
うちで文学と音楽を横断しているのは「世紀末の街角」「ロシア・アヴァンギャルド」ぐらいでしょうか。

◎岩波文庫「キリスト教の合理性」ジョン・ロック
ロックの理神論については「十八世紀イギリス思想史」に一節が割かれています。

◎ちくま学芸文庫「事物のしるし: 方法について」ジョルジョ・アガンベン
まったくわかりません。フーコーのエピステーメーが関係するとすればうちにあるのでは「ミシェル・フーコー」あたりでしょうか。

◎ちくま学芸文庫「ローマ教皇史」鈴木宣明
タイトルが似ているので「ローマ教皇検死録」。たぶん違うでしょう。

◎講談社学術文庫「東京のヤミ市」松平 誠
東京の都市計画」にも戦後の闇市が触れられているはずです。

◎講談社学術文庫「菩薩 由来と信仰の歴史」速水 侑
菩薩については教理的には「大乗経典を読む」。庶民信仰では「仏教民俗学」。

◎講談社学術文庫「天皇陵 「聖域」の歴史学」外池 昇
古墳については「王陵の考古学」でどうでしょう。

◎講談社学術文庫「執権 北条氏と鎌倉幕府」細川重男
源平の合戦と南北朝については何冊か持っていますが、鎌倉幕府の政治機構については手元にありません。

◎角川ソフィア文庫「ローマ法王」竹下節子
↑の「ローマ教皇史」と似てますね。

◎角川ソフィア文庫「千夜千冊エディション 観念と革命 西の世界観II」松岡正剛
山口昌男「歴史・祝祭・神話」であったり中村雄二郎「問題群」であったり、本書と重なる思想についてお勉強に終わらない気の利いたことを書く人たちに連なるんだと思います。
それはそれで有益なのですが、ネットで見たものを書籍で読むかと言われればそれほどでもないような。

◎平凡社ライブラリー「大江戸趣味風流名物くらべ」吉村武夫
江戸の風流についてなら「江戸名物評判記案内」「江戸文化評判記」。「日本博物学史」も無関係じゃないはず。

◎講談社選書メチエ「新しい哲学の教科書 現代実在論入門」岩内章太郎
私の書棚の「哲学」はポストモダンで止まっているので新しい哲学はリストにありません。

◎講談社選書メチエ「哲学者マクルーハン 知の抗争史としてのメディア論」中澤 豊
メディアの話なら「ノイマンの夢・近代の欲望」ぐらいです。

◎筑摩選書「哲学は対話する: プラトン、フッサールの〈共通了解をつくる方法〉」西 研
プラトンの哲学」は現代思想的なプラトン理解でおそらくフッサールにつながる契機にはなるかもしれません。
ただ、私はフッサールをほとんど理解していませんが。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「平将門の乱を読み解く」木村茂光
乱の顛末については「古代末期の反乱」。「将門記」については「軍記物語の世界」。
全体の構造については「武士の誕生」で。

今月の目玉
新書「人体誕生」「二十世紀の文学と音楽」
文庫「東京のヤミ市」
選書「平将門の乱を読み解く」

やや低調かな。

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