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2019年4月30日 (火)

5月の気になる新書・文庫・選書新刊

5月新刊から気になる新書・文庫・選書を私の本棚とリンクします。
◎岩波新書「マキァヴェッリ: 『君主論』をよむ」鹿子生浩輝
うちにある「君主論」は「世界文学大系74」というとんでもないところに収録されているもの。
マキァヴェッリについては「マキァヴェリ」。
その政治思想については「近代政治思想の誕生」。
この人の表記、こんなに有名人なのに決まりませんね。
◎中公新書「漢帝国―400年の興亡」渡邉義浩
普通の通史では「物語 中国の歴史」がありますが、漢帝国について絞れば「漢帝国と辺境社会」ぐらいです。
◎中公新書「物語 ナイジェリアの歴史-「アフリカの巨人」の実像」島田周平
わが家のアフリカ関係書は「新書アフリカ史」と「現代アフリカ入門」。
◎講談社現代新書「院政 天皇と上皇の日本史」本郷恵子
退位も迫って院政関連が目につきます。手元にあるのは「平安王朝」と「室町の王権」あたり。
◎講談社ブルーバックス「深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る」藤倉克則,木村純一,JAMSTEC
海洋と生物進化についてなら「生命と地球の歴史」がありますが、やや方向が違いますか。
◎講談社ブルーバックス「富士山噴火と南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ」鎌田浩毅
◎NHK出版新書「富士山はどうしてそこにあるのか: 地形から見る日本列島史」山崎晴雄
富士山関係が2冊。やや時流に乗り過ぎなのが心配です。
◎平凡社新書「人類の起源、宗教の誕生: ホモ・サピエンスの「信じる心」が生まれたとき」山極寿一
死体に花を飾るネアンデルタール人みたいな話でしょうか。
◎ちくま新書「考古学講義」北條芳隆
関連書は持っていません。古代史好きのわりに考古学そのものについては疎いです。
◎ちくま新書「死体は誰のものか-比較文化史の視点から」上田 信 まっとうなところでは「葬制の起源」や「墓と葬送の社会史」が関係するでしょうが、「吸血鬼伝承」「ヨーロッパの死者の書」あたりも絡むのかもしれません。
◎白水社文庫クセジュ「ヨーロッパとゲルマン部族国家」マガリ・クメール、ブリューノ・デュメジル
ゲルマン民族といえば「ゲルマーニア」が基本でしょうか。もちろん「物語 ドイツの歴史」や「西ゴート王国の遺産」も重要かもしれません。
◎岩波文庫「コスモスとアンチコスモス: 東洋哲学のために」井筒俊彦
著者のものでは「イスラーム思想史」「イスラーム文化」。
文化人類学者による「コスモスの思想」というのもあります。
◎岩波文庫「独裁と民主政治の社会的起源: 近代世界形成過程における領主と農民」バリントン・ムーア
ファシズムと民主主義については「ワイマル共和国」「アメリカン・ファシズム」がありますし、
ヨーロッパ全体を家族制度から解く「新ヨーロッパ大全」も無関係ではないはずです。
◎ちくま学芸文庫「増補 普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊」クリストファー・ブラウニング
↑も関連しますがホロコーストを準備したという意味では「世紀末ドイツの若者」や「魔女とカルトのドイツ史」も重要です。
◎ちくま学芸文庫「イタリア・ルネサンスの文化 上」ヤーコプ・ブルクハルト
中公文庫版のだけ持っています。
◎ちくま学芸文庫「神社の古代史」岡田精司
古代の神道については「神道の成立」は欠かせないでしょう。
◎ちくま文庫「増補版 天下無双の建築学入門」藤森照信
建築探偵とか一時期流行ってましたね。いちばん近そうなのは「東京の空間人類学」でしょうか。
◎講談社学術文庫「楊貴妃 大唐帝国の栄華と滅亡」村山吉廣
唐について触れているのは「物語 中国の歴史」ぐらいです。
◎講談社学術文庫「物質と記憶」アンリ・ベルクソン
心理学系の哲学は私の手におえません。
◎講談社学術文庫「日本語と西欧語 主語の由来を探る」金谷武洋
日本語文法を最新の知見で整合的に捉えられたら面白いのでしょうが。
◎講談社学術文庫「トクヴィル 平等と不平等の理論家」宇野重規
トクヴィルについては、うちにあるのでは「群衆」で多く扱っています。
持ち上げ方を誤るとただのジジイになってしまいます。
◎角川ソフィア文庫「アイヌ童話集」金田一京助、荒木田家寿
金田一さんの「ユーカラ―アイヌ叙事詩」はありますが、あまりにも文章が古い。
◎河出文庫「日本の偽書」藤原 明
中世を描いた「偽書の精神史」は読みごたえがありましたが、明治以降の「偽史冒険世界」になるとお笑いです。
◎平凡社ライブラリー「中世思想原典集成 精選4 ラテン中世の興隆2」上智大学中世思想研究所 編訳・監修
たぶん読まないでしょうがいちおう並べます。
◎講談社選書メチエ「電鉄は聖地をめざす 都市と鉄道の日本近代史」鈴木勇一郎
関連するのは「東京の都市計画」でしょうが、日光とか川崎大師、成田山、伊勢、高野山みたいなはなしでしょうか。なら「巡礼」も絡むかも。
◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「たたら製鉄の歴史」角田徳幸
手元に類書はありません。『もののけ姫 』ぐらいです

今月の目玉は「ヨーロッパとゲルマン部族国家」がいちばん。
新書の「マキァヴェッリ: 『君主論』をよむ」と
文庫の「独裁と民主政治の社会的起源」も気になります。
選書が私の趣味から離れていて寂しいところです。

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