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2018年9月 1日 (土)

9月新刊

9月新刊

◎岩波新書ルイ・アルチュセール――行方不明者の哲学」市田良彦
現代思想を紹介する本では構造主義の説明に必ずラカンとともに登場してきたので、一度は読んでみましたが、私の手におえるような代物ではありませんでした。入門書でも懲りずに読んでみる価値はあるかと思います。

◎中公新書「正義とは何か-現代政治哲学の6つの視点」神島裕子
流行のロールズでしょう。「20世紀の思想」に触れてある程度です。たぶん私とは性が合わないタイプの思想です。

◎中公新書「貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年」比佐 篤
うちのものでは「皇帝たちの都ローマ」がいちばん近そうです。

◎講談社現代新書「なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える」安藤寿康
動物の子育てとかプリンティングとかそういう視点でしょうか。

◎ちくま新書「帝国化する日本」長山靖生
著者のものでは手元に「偽史冒険世界」「奇想科学の冒険」があります。
近年とみにタカ派じみてる著者ですが、帝国日本をどう評価してるのでしょうか。

◎ちくま新書「闇の日本美術」山本聡美
美術には疎い私ですが「鬼の宇宙誌」「日本幻想文学史」あたりは関連しそうです。

◎岩波文庫「魔法の庭・空を見上げる部族 他十四篇」カルヴィーノ
著者のものでは「マルコ・ポーロの見えない都市」「マルコヴァルドさんの四季」「むずかしい愛」「柔かい月」「レ・コスミコミケ」が手元にあります。ほら話が素敵なイタリア作家です。

◎岩波現代文庫「自由という牢獄――責任・公共性・資本主義」大澤真幸
わが家のでは「自由主義の再検討」「市場社会の思想史」が近いのでしょうが、こっちのは社会学ではありません。

◎ちくま学芸文庫「個人空間の誕生: 食卓・家屋・劇場・世界」イー・フー・トゥアン
うちにあるのは「都市のコスモロジー」「祝祭都市」のような都市論になりがちですが、いっそのこと「奇想天外・英文学講義」の方が近いのかもしれません。

◎ちくま学芸文庫「日本人の死生観」立川昭二
まっとうに民俗学的な「宗教民俗学への招待」「墓と葬送の社会史」でどうでしょう。

◎講談社学術文庫「日本近代科学史」村上陽一郎
著者のものでは「科学史の逆遠近法」「ペスト大流行」「宇宙像の変遷」があります。日本科学史関連では「江戸人物科学史」ぐらいです。

◎講談社学術文庫「中世都市 社会経済史的試論」アンリ・ピレンヌ
都市」が中世都市を扱っています。

◎講談社学術文庫「カントの「悪」論」中島義道
同じ著者による「カントの人間学」。どうもピンときませんでした。

◎中公文庫「食道楽」村井弦斎
これは現代語訳。なぜか岩波文庫版の上巻だけあります。

◎中公文庫「イエズス会の歴史(上)(下)」ウィリアム・V・バンガート
イエズス会というのは気になる存在です。うちにも「イエズス会」「イグナチオとイエズス会」があります。

◎角川ソフィア文庫「「城取り」の軍事学」西股総生
タイトルに合いそうなのは「検証戦国城砦攻防戦」「戦略戦術兵器事典 (6)」のムックでしょうか。

◎角川ソフィア文庫「歴史としての戦後史学 ある歴史家の証言」網野善彦
網野さんは結構読んでいますが、歴史学の歴史(それも日本の戦後)には食指が動きません。

◎角川ソフィア文庫「新版 増補 共産主義の系譜」猪木正道
反共主義者による共産主義の歴史。うちにある「現代ヨーロッパ社会思想史」あたりとは当然、観点が違うでしょう。

◎角川ソフィア文庫「千夜千冊エディション 情報生命」松岡正剛
私もチェックしているサイト“千夜千冊”からの切り売りです。

◎光文社古典新訳文庫「未来のイヴ」ヴィリエ・ド・リラダン
うちにあるのは東京創元社版です。面白いです。

◎平凡社ライブラリー「江戸の読書会: 会読の思想史」前田 勉
日本の思想文化」などでは味わえない、思想が生まれる会読という方法論へのアプローチは新鮮です。

◎講談社選書メチエ「機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ」久保明教
SFの古典「ロボット」の世界でしょうか。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「戦国の城の一生: つくる・壊す・蘇る」竹井英文
上の「城取り」に加えて「国別 戦国大名城郭事典」などというのも参考になりそうです。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「考証 東京裁判: 戦争と戦後を読み解く」宇田川幸大
誤解しているかもしれませんが、東京裁判が連合国軍に対する日本軍の行為の断罪であり、アジア諸国の損害についての裁判でなかったことが戦後日本の戦争観に影響を与えたみたいな内容でしょうか。

今月の目玉は
新書で「貨幣が語る-ローマ帝国史-」
文庫は「個人空間の誕生」「日本近代科学史」「中世都市」「江戸の読書会」
選書の「機械カニバリズム」
文庫が一番充実してます。

単行本ですが「洪水の年(上)(下)」が気になります。
マーガレット・アトウッドのものではうちに「侍女の物語」があります。

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