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2018年9月28日 (金)

10月の気になる新書・文庫・選書

10月新刊から気になる新書・文庫・選書をピックアップ、私の蔵書とリンクして紹介します。

◎岩波新書「武蔵野をよむ」赤坂憲雄
赤坂氏の著書では「王と天皇」「異人論序説」「子守り唄の誕生
柳田国男の読み方」「排除の現象学」「漂泊の精神史
遠野/物語考」「東西/南北考」があります。
もちろん国木田独歩は読んだことはありませんが、郊外についてなら
東京の都市計画」で触れています。

◎岩波新書「大化改新を考える」吉村武彦
吉村氏のものでは「聖徳太子」があり、大化改新では
大化改新」「蘇我蝦夷・入鹿」あたりでどうでしょう。

◎岩波新書「移民国家アメリカの歴史」貴堂嘉之
うちの書棚のでは「物語アメリカの歴史」がぴったりかも。

◎中公新書「公卿会議―論戦する宮廷貴族たち」美川 圭
◎中公新書「陸奥宗光-「日本外交の祖」の生涯」佐々木雄一
中公は明治維新で押します。ただ実は偉かった明治政府的な視点ばかりを感じて、佐幕派(?)の私には面白くありません。

◎中公新書「外国人が見た日本-「誤解」と「再発見」の観光150年史」内田宗治
こんなに素晴らしい日本的な内容なら詰まりませんが、どうでしょう。
書棚には「ワーグマン日本素描集」「イザベラ・バードの日本紀行」があります。

◎講談社現代新書「ヘーゲルを越えるヘーゲル 現代思想と自由の条件」仲正昌樹
うちにはヘーゲルは4冊ありますが、弁証法とか抽象的な議論にはついて行けず「法の哲学」だの「歴史哲学」だのの具体的なところしか理解できません。
入門書を読んでもピンときませんでしたが、これはヘーゲルそのものではなくヘーゲルの可能性を探ろうというもののようです。

◎講談社ブルーバックス「地球46億年 気候大変動 炭素循環から読み解く、地球の過去・現在・未来」横山祐典
蔵書では「生命と地球の歴史」が近いでしょう。

◎講談社ブルーバックス「日本列島の下では何が起きているのか」中島淳一
地震と噴火の日本史」ぐらいです。

◎ちくま新書「モンゴル人の中国革命」楊 海英
関連あるのかどうか「ノモンハン戦争」「回教から見た中国」なんて本は持っていますが。

◎ちくま新書「大阪城全史: 歴史と構造の謎を解く」中村博司
大坂城について触れているのは「秀吉の経済感覚」かな。

◎平凡社新書「経済学者はこう考えてきた: 古典からのアプローチ」根井雅弘
経済学史の入門書はけっこう出ているんですね。うちの本棚の「市場社会の思想史」「思想としての近代経済学」はともに読みやすい本です。

◎新潮新書「墓が語る江戸の真実」岡崎守恭
特別な真実がわかるといいのですが。本棚には「墓と葬送の社会史」があります。

◎白水社文庫クセジュ「社会主義リアリズム」ミシェル・オクチュリエ
類書が手元にないかと思いましたが「現代ロシアの文芸復興」「ポーランド入門」あたりで触れています。

◎岩波文庫「東京百年物語1 一八六八~一九〇九」ロバート・キャンベル、十重田裕一、宗像和重編
たとえば「都市空間のなかの文学」「東京の空間人類学
東京の都市計画」あたりでつながるのでしょうか。

◎ちくま学芸文庫「科学の社会史」古川 安
私の好きそうなテーマです。「科学革命」「啓蒙のヨーロッパ
博物学の黄金時代」「科学の考古学」「テクノヘゲモニー」など
気になる本がどんどん思い浮かびます。

◎ちくま学芸文庫「中世の覚醒」リチャード・E・ルーベンスタイン
中世思想史の名著だそうです。うちの「中世哲学への招待
西洋古代・中世哲学史」「中世の知識人」あたりとつながります。

◎ちくま学芸文庫「戦争の起源」アーサー・フェリル
とりあえず「戦争学」でどうでしょう。

◎ちくま学芸文庫「つくられた卑弥呼」義江明子
卑弥呼は巫女王というこれまでの通説を疑うもの。わが家の数多い邪馬台国もののなかでは卑弥呼に詳しい「邪馬台国」を挙げておきます。

◎ちくま学芸文庫「ミトラの密儀」フランツ・キュモン
ミトラ教については「世界宗教史〈3〉〈4〉」「ローマ帝国の神々
古代オリエントの宗教」が論じています。

◎講談社学術文庫「世界史の哲学講義(上) ベルリン 1822/23年」G.W.F・ヘーゲル
歴史哲学講義」はあります。読み比べることでヘーゲル講義が立体的に浮かび上がるのでしょう。

◎講談社学術文庫「差別の超克 原始仏教と法華経の人間観」植木雅俊
法華経については「大乗経典を読む」があります。

◎講談社学術文庫「興亡の世界史 イタリア海洋都市の精神」陣内秀信
都市ヴェネツィア」「物語イタリアの歴史」は関連するはずです。

◎講談社学術文庫「聖遺物崇敬の心性史 西洋中世の聖性と造形」秋山 聰
聖遺物といえば「巡礼の道」に尽きます。衝撃を受けました。同じ著者の「中世の奇蹟と幻想」も併せて。

◎ハヤカワ文庫NF「貨幣の「新」世界史──ハンムラビ法典からビットコインまで」カビール・セガール
うちのでは「貨幣とは何だろうか」ですか。

◎光文社古典新訳文庫「三つの物語」フローベール
うちにあるのは岩波文庫版です。

◎講談社選書メチエ「胃弱・癇癪・夏目漱石 持病で読み解く文士の生涯」山崎光夫
漱石についてふれているのは「都市空間のなかの文学」ぐらいでしょうか。

◎講談社選書メチエ「なぜ私は一続きの私であるのか ベルクソン・ドゥルーズ・精神病理」兼本浩祐
心理学系は最も苦手なやつです。「格闘する現代思想」ぐらいかな。

◎筑摩選書「いにしえの恋歌」彭丹
私には縁遠い世界です。かすかに「小野小町」がかする程度です。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「「中世武士 畠山重忠: 秩父平氏の嫡流」清水 亮
畠山重忠が出てくるかどうかは忘れましたが「武家の棟梁の条件」「源平合戦の虚像を剥ぐ」あたりが絡むでしょう。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「〈東京オリンピック〉の誕生: 一九四〇年から二〇二〇年へ」浜田幸絵
このテーマでは定番の「皇紀・万博・オリンピック」です。

今月は出版数は多いのに私の興味が向くものが少ないようです。
新書ではかろうじて「移民国家アメリカの歴史」
文庫は「中世の覚醒」「ミトラの密儀」がともに余裕があったら欲しいぐらいです。ほかにも「科学の社会史」「聖遺物崇敬の心性史」など充実しています。
選書は残念ながら一つもありませんでした。

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