« 図書館で2冊 | トップページ | 1970年代日本映画ベストテン »

2018年7月30日 (月)

8月新刊

8月の新刊から気になる新書・文庫・選書を私の蔵書とリンクさせて紹介します。

◎岩波新書「異端の時代――正統のかたちを求めて」森本あんり
キリスト教の異端問題は「正統と異端」「異端の精神史」あたりにあります。

◎岩波新書「江戸東京の明治維新」横山百合子
戊辰戦争で荒廃した江戸の復興についてふれているのは「文明開化」でしょうか。
幕末維新の民衆世界」「ワーグマン日本素描集あたりも関連するはずです。

◎岩波新書「初期仏教――ブッダの思想をたどる」馬場紀寿
初期仏教については「仏教誕生」がいちばんまとまっている気がします。

◎中公新書「日本史の論点-邪馬台国から象徴天皇制まで」中公新書編集部
幅広過ぎで内容が薄くないかと危惧します。

◎中公新書「信長公記―戦国覇者の一級史料」和田裕弘
信長について手元にあるのは「信長と消えた家臣たち」ぐらいです。

◎中公新書「アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年」渡邊啓貴
戦後のNATO体制のことでしょうか。うちの本棚では「国際関係論」「物語アメリカの歴史」かな。

◎中公新書ラクレ「上皇の日本史」本郷和人
来年の譲位に向けての便乗もの。上皇、院政については「平安王朝」「室町の王権」あたりで。

◎講談社現代新書「戦乱と民衆」倉本一宏,磯田道史,フレデリック・クレインス,呉座勇一
著者が4人もいるし、幅が広過ぎてどんな内容なのか焦点が掴みかねます。

◎講談社現代新書「徳政令 なぜ借金は返さなければならないのか」早島大祐
徳政令」に刮目した記憶があります。

◎講談社ブルーバックス「フォッサマグナの謎」藤岡換太郎
フォッサマグナという単語の響きが好きですね。

◎平凡社新書「カラー版 絵はがきの大日本帝国」二松啓紀
直接そのものはありませんでしたが、亡き母の遺品を思い出します。

◎平凡社新書「江戸の目明し」増川宏一
先日処分したなかに関連書籍があったような気がします。時代劇、時代小説ファンなら必読でしょう。

◎白水社文庫クセジュ「デカルト」ロランス・ドヴィレール
デカルトのものでは「方法序説」がありますし、デカルト哲学については「デカルト=哲学のすすめ」もあります。読んでおきたい思想家です。

◎岩波文庫「幕末の江戸風俗」塚原渋柿園
上の新書のチョイ前の時代です。

◎岩波現代文庫「沖縄の淵――伊波普猷とその時代」鹿野政直
伊波については同じ著者による「近代日本の民間学」でふれています。

◎岩波現代文庫「永遠のファシズム」ウンベルト・エーコ
エーコのファシズムについての記憶は最新作「女王ロアーナ,神秘の炎」に結実しています。

◎ちくま学芸文庫「人知原理論」ジョージ・バークリー
バークリーについて書かれているのは「十八世紀イギリス思想史」でしょうか。

◎ちくま学芸文庫「西洋古典学入門: 叙事詩から演劇詩へ」久保正彰
同じ著者による「ギリシァ思想の素地」は手元にあります。

◎ちくま学芸文庫「裏社会の日本史」フィリップ・ポンス
江戸時代についてなら「身分差別社会の真実国定忠治」あたりでどうでしょうか。

◎講談社学術文庫「島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起」神田千里
キリシタンについては「南蛮太閤記」ぐらいしかありません。

◎講談社学術文庫「興亡の世界史 東南アジア 多文明世界の発見」石澤良昭
同じ著者では「アンコール・ワット」を持っています。
東南アジア史では「東南アジア史」「東南アジアの歴史」があります。

◎河出文庫「人みな眠りて」カート・ヴォネガット
これは短編集です。ヴォネガットの翻訳された長編小説はすべてもっています。大好きな作家です。

◎光文社古典新訳文庫「ロビンソン・クルーソー」デフォー
岩波文庫は持っています。パロディ小説「敵あるいはフォー」のほかロビンソン論「ロビンソン・クルーソー物語」「ロビンソンの砦」などこの小説に触れている書籍は本棚にけっこう並んでいます。

◎文春学藝ライブラリー「殴り合う貴族たち」繁田信一
平安時代については「平安王朝」ぐらいです。

◎講談社選書メチエ「創造の星 天才の人類史」渡辺哲夫
タイトルからは想像がつきませんし“誰も目にしたことのないヨーロッパ精神史”だそうです。
わが家の「魔女とキリスト教」「ドイツロマン主義とナチズム」と芸術の天才たちを結び付けたような内容なのでしょうか。

◎筑摩選書「魔女・怪物・天変地異: 近代的精神はどこから生まれたか」黒川正剛
魔女については上記に「魔女狩り」を加えておきます。「怪物のルネサンス」「怪物誌」「愉悦の蒐集」「西洋占星術」など、意外と上とつながる内容のような気もします。

◎角川選書「シリーズ世界の思想 プラトン ソクラテスの弁明」岸見一郎
ソクラテスはなぜ裁かれたか」が関連するでしょう。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「書物と権力: 中世文化の政治学」前田雅之
日本の書物については時代は下って「江戸の蔵書家たち」ぐらいしかありません。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「室町将軍の御台所: 日野康子・重子・富子」田端泰子
日野富子に触れているのは「中世に生きる女たち」でしょうか。

◎平凡社ブックレット〈書物をひらく〉「海を渡った日本書籍: ヨーロッパを中心に」ピーター・コーニツキー
これまた類書はありません。「書物の歴史」に天草版の平家物語が登場しますが。

◎平凡社ブックレット〈書物をひらく〉「伊勢物語 流転と変転: 鉄心斎文庫本が語るもの」山本登朗
「伊勢物語」なら「怨念の日本文化 (幽霊篇)」や「世界の旅行記101」に登場しますが、おそらく本書とは関連しないでしょう。

今月の目玉は、新書の「江戸東京の明治維新」、
文庫の「永遠のファシズム」、
選書の「魔女・怪物・天変地異」「書物と権力」です。
なかでは「魔女・怪物・天変地異」に期待しましょう。
:

|

« 図書館で2冊 | トップページ | 1970年代日本映画ベストテン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182335/67002494

この記事へのトラックバック一覧です: 8月新刊:

« 図書館で2冊 | トップページ | 1970年代日本映画ベストテン »