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2017年10月29日 (日)

11月新刊

11月新刊から気になる新書文庫選書をピックアップしました。

◎岩波新書「会計学の誕生――複式簿記が変えた世界」渡邉 泉
複式簿記の起源については「西洋事物起原」「中世イタリア商人の世界」あたりにふれています。

◎講談社現代新書「戦争調査会 幻の政府文書を読み解く」井上寿一
何か未知の情報があるのなら面白いのですが。

◎講談社現代新書「縄文の思想」瀬川拓郎
蝦夷、琉球など列島の周辺から縄文を復元しようというらしいのですが、それだけでは方法の妥当性には疑問符が付きます。うちのでは「東西/南北考」あたりが近いでしょうか。

◎講談社ブルーバックス「城の科学 個性豊かな天守の「超」技術」萩原さちこ
城のことなら「城郭」「国別 戦国大名城郭事典」でどうでしょう。

◎ちくま新書「人類5000年史I: 紀元前の世界」出口治明
サラリーマン向けのはったり世界史でしょうか。

◎ちくま新書「流罪の日本史」渡邊大門
著者は戦国時代が専門ですが、むしろ戦国時代に流罪というイメージがありません。本書はどこを扱っているでしょうか。

◎ちくま新書「日本の人類学」山極寿一、尾本恵市
ここでの人類学とは自然人類学です。

◎ちくま新書「朝鮮思想全史」小倉紀蔵
タイトルには興味がありますが、著者に思い付きではない実証的な朝鮮思想史を語る力があるのかどうかはいささか疑問符をつけておきます。

◎ちくまプリマー新書「ヨーロッパ文明の起源: 聖書が伝える古代オリエントの世界」池上英洋
うちのでは「聖書の起源」「聖書以前」「物語 イスラエルの歴史」があたります。

◎平凡社新書「ルネサンス再入門: 複数形の文化」澤井繁男
澤井氏の著書では「ユートピアの憂鬱」「錬金術」「イタリア・ルネサンス」「ナポリの肖像」、訳書に「カルダーノ自伝」「ガリレオの弁明」があります。
またルネサンスについては「イタリア・ルネサンスの文化」「科学史の逆遠近法」でいかがでしょう。

◎文春新書「北斎漫画入門」浦上 満
北斎漫画は面白そうです。

◎角川新書「幕末雄藩列伝」伊東 潤
幕末の長州」「幕末の薩摩」なんてのは持っています。

◎角川新書「新撰組顛末記」永倉新八
新選組実録」とか新選組についてもそこそこ読みましたが、生き残りによる基本資料のひとつです。

◎角川新書「最後の浮世絵師 月岡芳年」監修 平松洋
まったく知りませんが、いちおう挙げておきます。

◎岩波文庫「世界の共同主観的存在構造」廣松 渉
講談社学術文庫版はあります。
他に「マルクス主義の地平」「新哲学入門」「哲学入門一歩前」「今こそマルクスを読み返す」「近代世界を剥ぐ」。
いまどき廣松さんは流行らないでしょうね。

◎岩波現代文庫「歴史のなかの新選組」宮地正人
こちらも「新選組実録」とか。

◎ちくま学芸文庫「ハリウッド映画史講義: 翳りの歴史のために」蓮實重彦
映画は好きですが、映画についての文章が作品以上に面白かったためしはありません。

◎ちくま学芸文庫「社会分業論」エミール・デュルケーム
デュルケムでは「宗教生活の原初形態」しか読んでません。

◎ちくま学芸文庫「鏡の背面: 人間的認識の自然誌的考察」コンラート・ローレンツ
攻撃」は手元にあります。

◎講談社学術文庫「バロックの光と闇」高階秀爾
高階氏の著書では「フィレンツェ」「近代絵画史」「芸術のパトロンたち」があります。

◎講談社学術文庫「興亡の世界史 東インド会社とアジアの海」羽田 正
羽田氏では「勲爵士シャルダンの生涯」があり、テーマ的には「東インド会社」がピッタリでしょう。

◎講談社学術文庫「キリスト教史」藤代泰三

◎角川ソフィア文庫「ALL ABOUT COFFEE コーヒーのすべて」ウィリアム・H・ユーカーズ
コーヒーについては「コーヒーが廻り世界史が廻る」がいちばんです。

◎角川ソフィア文庫「猪・鹿・狸」早川孝太郎
民俗学への招待」でも動物について触れています。

◎角川ソフィア文庫「戦国大名の危機管理」黒田基樹
戦国時代はいつも危機の時代ですからね。

◎ハヤカワ文庫NF「人体六〇〇万年史ー科学が明かす進化・健康・疾病(上)(下)」ダニエル・E・リーバーマン
「ヒトの誕生」「文明と病気」でどうでしょう。

◎筑摩選書「陸軍中野学校: 「秘密工作員」養成機関の実像」山本武利
中野学校といっても大映映画でしか知りません。

◎角川選書「国民国家と戦争 挫折の日本近代史」加藤聖文
最近やたらと日本の近代についての刊行物が多いような。自画自賛的な歴史観に陥らなければいいのですが。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「織田信長と戦国の村: 天下統一のための近江支配」深谷幸治
テーマは違いますがうちにあるのは「信長と消えた家臣たち」ぐらいです。

◎平凡社ブックレット〈書物をひらく〉「南方熊楠と説話学」杉山和也
〉「南方熊楠と説話学」杉山和也
熊楠はいくつかありますが、「南方熊楠コレクション〈第2巻〉南方民俗学」「十二支考」あたりでしょうか(10月新刊から転載)

今月の目玉は
新書では「ヨーロッパ文明の起源」「ルネサンス再入門」
文庫では「バロックの光と闇」「猪・鹿・狸」
選書では「南方熊楠と民俗学」あたりでしょうか。
いささか手薄です。

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