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2017年8月29日 (火)

9月新刊

9月新刊のなかから気になる新書・文庫・選書をピックアップして私の蔵書とリンクしてみました。

◎岩波新書「日本の歴史を旅する」五味文彦
氏の著作では「中世のことばと絵」「藤原定家の時代」「絵巻で読む中世」「源義経」が手元にあります。

◎岩波新書「イギリス現代史」長谷川貴彦
うちにあるイギリス史はほとんどが大英帝国についての近代史。
現代史も大事なことは言うまでもないのですけれど。

◎講談社ブルーバックス「時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体」松浦 壮
時間」なんて本がありますが、これは現象学でした。

◎ちくま新書「フランス現代史 隠された記憶: 戦争のタブーを追跡する」宮川裕章
ナチ占領下のフランス」とかが近いのでしょうか。

◎ちくま新書「経済学講義」飯田泰之
タイトルだけなら「経済学とは何だろうか」「経済学の考え方」などがありますが、おそらく全然違う経済学のような気がします。

◎岩波文庫「ヨーロッパの言語」アントワーヌ・メイエ
新書「現代ヨーロッパの言語」も楽しめましたから、これもその類でしょうか。

◎岩波現代文庫「中国文学の愉しき世界」井波律子
氏の著作では「読切り三国志」「酒池肉林」「三国志演義」「中国の五大小説」がありますが、どれも読ませてくれます。

◎ちくま学芸文庫「初稿 倫理学」和辻哲郎
和辻先生のものでは「風土」「日本古代文化」がありますが哲学プロパーは敬遠してしまいます。

◎ちくま学芸文庫「日本社会再考: 海からみた列島文化」網野善彦
網野さんのでは「海の国の中世」が絡みそうですが。

◎ちくま学芸文庫「中国史談集」澤田瑞穂
中国史泰斗によるエッセイなのでしょう。拾い読みするにはいいのかも。

◎講談社学術文庫「江戸の大普請 徳川都市計画の詩学」タイモン・スクリーチ
うちには「大江戸異人往来」がしかありませんが、本当ならもっと読んでもいいはずのテーマを書いている人です。

◎講談社学術文庫「『快楽の園』を読む ヒエロニムス・ボスの図像学」神原正明
同じ著者による「天国と地獄」が書棚にあります。
ボスについては「世紀末と楽園幻想」でも触れています。

◎講談社学術文庫「宗教改革三大文書 付「九五箇条の提題」」マルティン・ルター
ルターに関連するのでは「ルターとドイツ精神史」「宗教改革の真実」でどうでしょう。

◎講談社学術文庫「興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国」本村凌二
著者のものでは「馬の世界史」。ローマ帝国絡みでは「皇帝たちの都ローマ」「ローマ五賢帝」。

◎中公文庫「人はなぜ戦うのか - 考古学からみた戦争」松木武彦
タイトルだけではテーマが見えにくいのですが、うちの蔵書では「森と文明の物語」あたりが近いのかも。

◎角川ソフィア文庫「文明論之概略 ビギナーズ 日本の思想」福沢諭吉
王道の「文明論之概略を読む」でどうでしょう。

◎角川ソフィア文庫「宇治拾遺物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」伊東玉美
たとえば「説話の森」あたりでも宇治拾遺は扱っています。

◎角川ソフィア文庫「クラシック音楽の歴史」中川右介
先日音楽関連の書籍は処分しましたが、クラシックは雑学本くらいしかありませんでした。

◎角川ソフィア文庫「イスラーム世界史」後藤 明
同じ著者の「メッカ」。通史的では「新書イスラームの世界史」シリーズが最適です。

◎河出文庫動きすぎてはいけない: ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学」千葉雅也
うちにも「ドゥルーズの哲学」なんてのがありますが、たぶん理解できないでしょう。

◎河出文庫「性愛論」橋爪大三郎
テーマとしては「スカートの下の劇場」あたりも絡むのでは。

◎ハヤカワ文庫「神は数学者か?―ー数学の不可思議な歴史」マリオ・リヴィオ
数学史では「魔術から数学へ」くらいです。

◎光文社古典新訳文庫「君主論」マキャヴェッリ
うちにあるのは「世界文学大系〈第74〉ルネサンス文学集」に収録されているもの。新訳も読んでみたい気はします。
マキャヴェリについては「マキァヴェリ」でどうでしょう。

◎講談社選書メチエ「丸山眞男の憂鬱」橋爪大三郎
近年、丸山さんはいい肴になっています。

◎講談社選書メチエ「凱旋門と活人画の風俗史 儚きスペクタクルの力」京谷啓徳
類書は手元にはありませんが、「博覧会の政治学」とか「フランス革命―祭典の図像学」あたりが似たテーマなのでしょう。面白そうです。

◎河出ブックス「鉄道と観光の近現代史」老川慶喜
大きく言えば「旅の思想史」にも関わるでしょうし、「大英帝国」「ウィーン」あたりでも触れられています。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「闘いを記憶する百姓たち: 江戸時代の裁判学習帳」八鍬友広
百姓一揆というのなら「一揆」「一揆論」あたりでしょうか。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「土木技術の古代史」青木 敬
古代の都城遺跡では「難波王朝」がありますし、神社建築については「古代朝鮮と日本文化」。「古地図からみた古代日本」あたりも関連しそうです。

◎平凡社東洋文庫「世界最古の物語: バビロニア・ハッティ・カナアン」H・ガスター
現代教養文庫版は持っていますが、今この本を出す意義はあるのでしょうか。

今月の目玉は「凱旋門と活人画」です。
新書は「フランス現代史」以外これといったものがありません。
文庫では「江戸の大普請」「『快楽の園』の図像学」は読みたいですね。
選書も「凱旋門と活人画」以外ありません。全体に低調ですね。

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