8月新刊
8月の新刊から気になる新書・文庫・選書をピックアップしてみました。
◎岩波新書「一茶の相続争い―北国街道柏原宿訴訟始末―」高橋 敏
一茶について知ることはないので、隠された本性が明かされて、作家と作品が違うといっても驚きはしません。
◎岩波新書「日本文化をよむ 5つのキーワード」藤田正勝
漠然として捉えどころのないタイトルですが著者は京大哲学系の人です。おそらく気のきいた思い付きのエッセイでしょう。
◎講談社現代新書「ニッポンの奇祭」小林紀晴
昔NHKのBSの深夜の番組で奇祭をずいぶん観ました。
◎講談社現代新書「ハプスブルク帝国」岩崎周一
ハプスブルクといえば江村 洋「ハプスブルク家」「ハプスブルク家の女たち
」や菊池良生「戦うハプスブルク家
」「神聖ローマ帝国
」と新書で量産している両氏のものや、「カール五世
」「ドイツ史10講
」あたり。
◎講談社ブルーバックス「カラー図解 進化の教科書 第3巻 系統樹や生態から見た進化」カール・ジンマー,ダグラス.J・エムレン
シリーズ第3弾。系統樹は楽しみ。
◎ちくま新書「誰も知らない熊野の遺産」栂嶺レイ
どうやら誰も知らないことを著者だけは知っているようです。カメラマンでお医者さんだそうです。
◎ちくま新書「入門ユダヤ思想」合田正人
著者の専門はレヴィナスです。そっち方面だと私にはとっつきにくい感じです。
◎平凡社新書「一遍 捨聖の思想」桜井哲夫
日本の仏教者ではたぶん一遍がいちばん好きです。うちにあるのは「日本思想大系〈10〉法然・一遍」「鎌倉新仏教の誕生
」ですが、聖絵の一遍は実に興味深いですからね。
◎白水社文庫クセジュ「『百科全書』」マドレーヌ・ピノー
「百科全書」「百科全書
」「世界の名著〈35〉ヴォルテール・ディドロ・ダランベール
」が書棚にあります。
◎岩波文庫「ヨーロッパの昔話――その形と本質」マックス・リュティ
同じ著者の「昔話の本質」や本書の訳者による「昔ばなしとは何か
」が参考になるでしょう。
また、「民間説話」「魔法昔話の研究
」も欠かせません。買うかもしれません。
◎ちくま学芸文庫「図説 和菓子の歴史」青木直己
とりあえず、チェック。読むなら大きなオリジナルにします。
◎ちくま学芸文庫「ムッソリーニ: 一イタリア人の物語」ロマノ・ヴルピッタ
ヒトラー、ナチスについてはそこそこ手元にあるのに、なぜかムッソリーニ、ファシスタ党については1冊もありません。
◎講談社学術文庫「儒教 怨念と復讐の宗教」浅野裕一
イデオロギーは真逆ですが「儒教とは何か」も説得力のある儒教解説です。
◎講談社学術文庫「十二世紀のルネサンス ヨーロッパの目覚め」チャールズ・ホーマー・ハスキンズ
同じテーマで「十二世紀ルネサンス」「アラビア文化の遺産
」。本当なら買っとかなくてはいけない本です。
◎講談社学術文庫「言語学者が語る漢字文明論」田中克彦
田中氏の著作は共著も含めて6冊、訳書が1冊あります。
漢字文化については「文字の文化史」ぐらい。
◎河出文庫「我が心は石にあらず」高橋和巳
新潮文庫版を持っています
◎河出文庫「バビロンの架空園」澁澤龍彦
うちの本棚にも澁澤さんの著書では文庫で4冊、ほかに訳書が5冊ありますがこれは持っていません。
◎講談社選書メチエ「セックス・イン・ザ・シー」マラー・J・ハート
生態学でしょうか。おもしろいでしょう、きっと。
◎講談社選書メチエ「浮世絵細見」浅野秀剛
浮世絵の歴史というよりも、浮世絵とはどんなものかというそもそも論のようです。
◎角川選書「明治国家と万国対峙 近代日本の形成」勝田政治
「明治六年政変」「西郷隆盛
」「文明開化
」あたりが関連するでしょう。
◎筑摩選書「新・風景論: 哲学的考察」清水真木
似たようなテーマなら「日本の風景・西欧の景観」「暗い山と栄光の山
」あたりでどうでしょうか。
◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「帝都防衛: 戦争・災害・テロ」土田宏成
荒俣さんみたいなタイトルですけれど、うちにあるのは「東京の都市計画」ぐらいでしょうか。
◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「出雲の中世: 地域と国家のはざま」佐伯徳哉
中世の出雲地方といわれても、うちのでは「戦国時代」に尼子氏が登場してくるぐらいです。
今月の目玉は新書の3冊「進化の教科書」「一遍」「百科全書」。
文庫では「ヨーロッパの昔話」「十二世紀ルネサンス」の買うべき2冊
選書の「新・風景論」は当たるかはずすか微妙です。
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