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2017年5月29日 (月)

6月の新刊新書文庫選書

6月の新刊から気になる新書・文庫・選書を選んでみました。

◎岩波新書「矢内原忠雄―戦争と知識人の使命」赤江達也
よくわからない分野ですけれど「戦時期日本の精神史」「知識人と政治」あたりでどうでしょうか。

◎岩波新書「夏目漱石と西田幾多郎―共鳴する明治の精神」小林敏明
漱石では「それから」しか手元にありませんし、西田哲学に触れたこともありません。というわけなのですが、そりゃ同時代人なら共鳴するところもあるでしょうと言っては身も蓋もないのでしょうか。

◎講談社現代新書「生命に部分はない」アンドリュー・キンブレル、福岡伸一郎
もしかすると面白いのかも。

◎講談社ブルーバックス「カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史」土屋 健、田中源吾
古生代の化石については「ワンダフル・ライフ」「失われた化石記録」があります。

◎講談社ブルーバックス「時空のからくり 時間と空間はなぜ「一体不可分」なのか」山田克哉
とてつもなく難しい内容なのでしょうか。

◎ちくま新書「現代思想の名著30」仲正昌樹
さて何が取り上げられているのかそれはわかりませんが、「現代思想を読む事典」「現代思想・入門」あたりで取り上げられている人たちでしょうか。

◎ちくま新書「分解するイギリス: 民主主義モデルの漂流」近藤康史
アメリカも分解してますからね。

◎岩波現代文庫「レヴィナス――移ろいゆくものへの視線」熊野純彦
レヴィナスは「20世紀の思想」「現代思想を読む事典」といった程度で近づき難いですね。

◎ちくま学芸文庫「美少女美術史: 人々を惑わせる究極の美」池上英洋、荒井咲紀
美術には興味はありませんが、美少女は好きです。「HEISEI子役・美少女名鑑」「少女民俗学」なんて本が手元にあります。

◎ちくま学芸文庫「中世の窓から」阿部謹也
ハーメルンの笛吹き男」をはじめ8冊ほど氏の著作が手元にありますが本書はありませんでした。

◎ちくま学芸文庫「カニバリズム論」中野美代子
カニバリズムについては本書とは異なる視点の「人喰いの神話」が刺激的です。
氏の著作なら8冊あります。面白いのですがやや一人合点な面も。

◎ちくま学芸文庫「日本の経済統制: 戦時・戦後の経験と教訓」中村隆英
著者は戦後民主化にあまり肯定的ではないようなのですが、どうでしょうか。

◎講談社学術文庫「浮世絵の歴史 美人絵・役者絵の世界」山口桂三郎
浮世絵といってもうちにあるのは「江戸文化評判記」「江戸の本屋」と外側だけです。

◎講談社学術文庫「馬賊の「満洲」 張作霖と近代中国」澁谷由里
日中戦争物以外では「満洲帝国」ぐらいです。

◎講談社学術文庫「親鸞と一遍 日本浄土教とは何か」竹村牧男
一遍上人語録は「日本思想大系〈10〉法然・一遍」にあります。
浄土教全般については「鎌倉新仏教の誕生」「日本仏教のこころ」「日本仏教史入門」あたりで。

◎講談社学術文庫「ゼノン 4つの逆理 アキレスはなぜ亀に追いつけないか」山川偉也
同じ著者による「古代ギリシアの思想」。ゼノンについては「ギリシア哲学者列伝」も。

◎河出文庫「日本の悪霊」高橋和巳
うちにあるのは河出の「高橋和巳作品集 6」です。
映画も観ました。岡林信康が印象的です。

◎文春学藝ライブラリー「新・中世王権論」本郷和人
中世王権については「異形の王権」「室町の王権は欠かせません。


◎講談社選書メチエ「忘れられた黒船 アメリカ北太平洋戦略と日本開国」後藤敦史
いい目の付け所だと思います。うちにあるのでは「黒船前後の世界」「黒船異変」が絡むはずです。

◎講談社選書メチエ「モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る」白石典之
同じ著者による「チンギス・カン」はせっかくの題材が生かされていませんでした。今度はどうでしょう。
チンギス・カンについては「モンゴル帝国の歴史」「モンゴル帝国の興亡」でどうでしょう。

◎河出ブックス「シンデレラの謎: ヨーロッパ生まれは幻想だった」浜本隆志
シンデレラは「ペロー童話集」「グリム童話集」にあります。
解釈も「メルヘンの深層」「闇の歴史」「グリム童話の世界」などうちの書棚にそこそこありますから今更“ヨーロッパ生まれは幻想だった”と言われても。
ちなみに著者のものでは「ねむり姫の謎」「魔女とカルトのドイツ史」があります。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「文明に抗した弥生の人びと」寺前直人
こういうタイトルのつけ方はあんまり好きではありません。弥生人がそんなこと考えているわけないじゃないですか。
弥生の考古学では「田能」「弥生の王国」あたりです。

今月の目玉

選書の「忘れられた黒船」「モンゴル帝国誕生」「シンデレラの謎」は面白そう。
新書は「古生物たちのふしぎな世界」ぐらい、文庫では「新・中世王権論」といささか低調です。

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