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2017年4月29日 (土)

5月新刊の新書・文庫・選書

5月新刊の新書・文庫・選書から気になるものを私の蔵書とリンクしてピックアップしました。

◎岩波新書「霊長類 消えゆく森の番人」井田徹治
森が消えれば番人もいらないということでしょうか。
うちの本棚では「ヒトの誕生」が森林と人類誕生の関連を述べています。

◎岩波新書「鏡が語る古代史」岡村秀典
著者の肩書をみれば当然「古鏡」が関連するでしょう。もう少し新しいのでは「邪馬台国がみえてきた」も鏡に触れています。

◎講談社現代新書「戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで 」倉本一宏
古代の東アジアと日本」「日本国家の形成」あたりが絡むはずです。ただ刀伊についてふれたものはあまりありませんでした。

◎講談社ブルーバックス「三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち」藤岡換太郎
花崗岩とか安山岩?それとも石英とかケイ素とか?どちらにしても面白そうではあります。

◎講談社ブルーバックス「人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理」永田和宏
砂鉄を溶かしてとかそういう話なんでしょうか。
科学の考古学」「西洋事物起原」あたりでどうでしょう。

◎ちくま新書「武士道の精神史」笠谷和比古
武士の誕生」はたぶん違うんでしょうね。

◎ちくま新書「縄文とケルト: 辺境の比較考古学」松木武彦
著者のスタンスは知りませんけれど、イメージだけの安直な比較は上滑りなことが多いですね。
縄文とケルト: 辺境の比較考古学」あたりでしょうか。

◎ちくま新書「万葉集から古代を読みとく: 古代社会と歌」上野 誠
もちろん日本古代の解明に万葉集は欠かせませんが、うちのでは「神話と国家―古代論集」が近いでしょうか。

◎新潮新書「秘伝・日本史解読術」荒山 徹
わりとトンデモな著者ですから…きっと読まないでしょう。

◎白水社文庫クセジュ「隕石:迷信と驚嘆から宇宙化学へ」マテュー・グネル
興味を惹かれます。もちろん類書は持っていませんが、「異貌の科学者」「世界の終末」にかすっているのかもしれません。

◎岩波文庫「まっぷたつの子爵」カルヴィーノ
カルヴィーノのでは「マルコ・ポーロの見えない都市」「むずかしい愛」「柔かい月」「レ・コスミコミケ」を持っています。

◎ちくま文庫「混浴と日本史」下川耿史
風呂に関しては「江戸文化評判記」「イザベラ・バードの日本紀行」でちょっと。

◎ちくま学芸文庫「西洋哲学史: ルネサンスから現代まで」野田又夫
著者はフランス哲学の人ですよね。うちには「ルネサンスの思想家たち」があります。
ただ今何十年も前の哲学史の教科書というのは古くないですか?

◎ちくま学芸文庫「近現代仏教の歴史」吉田久一
わが家の「日本仏教史入門」に触れていますが、近現代は新宗教がらみ以外は面白くありませんね。

◎講談社学術文庫「星界の報告」ガリレオ・ガリレイ
岩波文庫版はあります。

◎講談社学術文庫「中世ヨーロッパの騎士」フランシス・ギース
学術文庫の中世ものでおなじみの著者ですが我が家にはありません。「ヨーロッパ中世の城」「十字軍騎士団」あたりが近いのかもしれません。

◎講談社学術文庫「自然魔術」ジャンバッティスタ・デッラ・ポルタ
錬金術研究では欠かせないテキストの文庫化は喜ばしいことです。関連書で手元にあるのは「ルネサンスの神秘思想」「イタリア・ルネサンス」「科学革命」あたり。

◎角川ソフィア文庫「古代研究VI 国文学篇2」折口信夫
まだ続きます。

◎角川ソフィア文庫「越境の古代史―倭と日本をめぐるアジアンネットワーク」田中史生
上の「戦争の日本古代史」とダブります。古代史を列島にとどまらない視点で捉えるのは常識になりつつあるようです。「古代の東アジアと日本」「倭国―東アジア世界の中で」あたり。

◎光文社古典新訳文庫「ケンジントン公園のピーター・パン」バリー
講談社文庫版はあります。

◎光文社古典新訳文庫「哲学書簡」ヴォルテール
世界の名著」に収録されています。
ヴォルテールでは他に「浮世のすがた」「カンディード」「バビロンの王女・アマベッドの手紙」とくだけたのばかり。

◎講談社選書メチエ「アダム・スミス 競争と共感、そして自由な社会へ」高 哲男
書棚には「国富論」はあります。ほかに「アダム・スミス」や「十八世紀イギリス思想史」でいかがでしょう。

◎講談社選書メチエ「フラットランド たくさんの次元のものがたり」エドウィン・アボット
「二次元の世界」などたびたび翻訳されている古典の新訳です。

◎筑摩選書「アガサ・クリスティ-の大英帝国: 名作ミステリと「観光」の時代」東 秀紀
大英帝国」「旅の思想史」「女たちの大英帝国」あたりかな。「シャーロック・ホームズの履歴書」はちょっと違うでしょうか。

◎角川選書「井伊直虎の真実」黒田基樹
大河便乗本ですね。お勉強的には「徳政令」が参考になるかもしれません。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「〈ものまね〉の歴史: 仏教・笑い・芸能」石井公成
なんとなく「日本の民俗宗教」「中世的世界とは何だろうか」「江戸の見世物」あたりに関連しているはずです。

◎吉川弘文館人物叢書「柿本人麻呂」多田一臣
我が家の蔵書で人麻呂に触れているのは「古事記と日本書紀」「壬申の内乱」ぐらいです。


今月の目玉は何といっても「自然魔術」。これは是非は買わなくてはいけません。
新書は岩波とブルーバックス、クセジュが気になりますがやや弱いかな。
選書では「フラットランド」ですね。
あとは「アガサ・クリスティの大英帝国」も必読。

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