1月新刊
1月の新刊から新書・文庫・選書をピックアップしてみました。
◎岩波新書「ロシア革命――破局の8か月」池田嘉郎
ロシア革命について我が家の蔵書ではは「ロシア革命下 ペトログラードの市民生活」「裏切られた革命
」あたりでしょうか。
◎岩波新書「文明は〈見えない世界〉がつくる」松井孝典
たぶんちょっと違うと思いますが「科学の考古学」とか科学史が絡んでくるはずです。
◎講談社現代新書「<軍>の中国史 (講談社現代新書)」澁谷由里
中国史において軍人の地位は儒教的な正史と現実に乖離があるやに聞いたことがありますがその辺がテーマなのでしょうか。うちのでは「軍事思想史入門」ぐらいです。
◎講談社現代新書「入門 東南アジア近現代史」岩崎育夫
手元にあるのでは「東南アジアの歴史」や「物語タイの歴史
物語タイの歴史」あたりが関連するでしょう。
◎講談社ブルーバックス「カラー図解 進化の教科書 第2巻 進化の理論」カール・ジンマー、ダグラス・J.エムレン
11月の続きです。
◎講談社ブルーバックス「日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語」山崎晴雄、久保純子
高校の地学の授業で岩波新書「日本列島」を読んだ記憶があります。半世紀前の本ですから内容も大変わりでしょう。
◎ちくま新書「アレント入門」中山 元
昨年来アレント関連書が多いですね。
著者のものでは「フーコー入門」、訳書ではカント「永遠平和のために
」が手元にあります。
◎角川新書「「革命」再考 資本主義後の世界を想う」的場昭弘
フランス革命、パリコミューン、ロシア革命へと連なるまっとうな革命論のようです。そこからどう現在へとつなげるのかが著者の腕力でしょう。
うちの書棚ではそれぞれの革命についてのものを除くと「今こそマルクスを読み返す」とか「近代性の構造
」あたりがかかわりそうですが。
◎岩波文庫「日本の古代国家」石母田 正
日本古代史では避けて通ることのできない名著だそうです。
◎ちくま文庫「世界の犬の民話」日本民話の会 編訳 外国民話研究会 編訳
◎ちくま文庫「世界の猫の民話」日本民話の会 編訳 外国民話研究会 編訳
「民間説話」とか「世界の民話
」が手元にありますから好きなジャンルです。
◎ちくま学芸文庫「論理と哲学の世界」吉田夏彦
論理学の入門書です。うちのでは「弁証法」「パズルとパラドックス
」でしょうか。
◎ちくま学芸文庫「引き裂かれた自己: 狂気の現象学」R・D・レイン
心理学はまったくお手上げなのですがいちおう「フロイト以後」なんて本は持っています。
◎ちくま学芸文庫「未開社会における性と抑圧」B・マリノフスキー
マリノフスキーでは「世界の名著」があります。
◎講談社学術文庫「興亡の世界史 スキタイと匈奴 遊牧の文明」林 俊雄
「古代遊牧帝国」「遊牧民から見た世界史」でどうでしょうか。
◎講談社学術文庫「再発見 日本の哲学 平田篤胤 霊魂のゆくえ」吉田真樹
結構面白そうな人でありますが、うちので篤胤が登場するのは「日本人の西洋発見」「神道の逆襲
」ぐらいかな。
◎講談社学術文庫「愉しい学問」フリードリヒ・ニーチェ
ニーチェは何冊か持っていますが本書はありませんでした。
◎講談社学術文庫「江戸の花鳥画 博物学をめぐる文化とその表象」今橋理子
我が家のでは江戸期の博物学については「日本博物学史」「図鑑の博物誌
」あたりです。
◎角川ソフィア文庫「貞観政要 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典」湯浅邦弘
もちろん関連書も持っていません。
◎角川ソフィア文庫「広重 HIROSHIGE ジャパノロジー・コレクション」大久保純一
もちろん名前は知っていますが、知ってることは教科書ぐらいです。
◎角川ソフィア文庫「関東戦国史 北条VS上杉55年戦争の真実」黒田基樹
これに今川・武田を加えた争いは興味深いものです。
「歴史群像シリーズ14 真説戦国北条五代」ぐらいですか。
◎角川ソフィア文庫「古代研究II 民俗学篇2」折口信夫
まだまだ続いていきます。
◎ハヤカワepi文庫「すばらしい新世界〔新訳版〕」オルダス・ハクスリー
講談社文庫版が手元にあります。
◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「天皇の音楽史: 古代・中世の帝王学」豊永聡美
よく分からな過ぎて逆にすごいかも。
◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「軍用機の誕生: 日本軍の航空戦略と技術開発」水沢 光
たぶん読まないような。
1月は全体に低調。
目玉は新書の「ロシア革命」かな。
文庫では「江戸の花鳥画」も面白そうです。
選書はまったくはずれでした。
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