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2016年6月28日 (火)

7月の新刊

7月の新刊から気になる新書文庫選書をピックアップしました。

◎岩波新書「分裂から天下統一へ〈シリーズ日本中世史 4〉」村井章介
シリーズ最終巻です。タイトルだけだとありがちな日本史全集の1巻でしかありませんが、それに終わらせない何かに期待しましょう。

◎岩波新書「古代出雲を歩く」平野芳英
日本神話好きですから出雲に触れたものもいろいろありますが、分かりやすいのは「日本の神々」かな。

◎岩波新書「孫文――近代化の岐路」深町英夫
現代アジア論の名著」に「三民主義」が取り上げられています。
清朝と近代世界」の最後にちょこっと登場します。

◎ちくま新書「天文学者たちの江戸時代: 暦・宇宙観の大転換」嘉数次人
天文学史は面白いよね。うちには「日本の天文学」なんていうのもあります。

◎平凡社新書「平田篤胤: 交響する死者・生者・神々」吉田麻子
日本人の西洋発見」「神道の逆襲」「江戸の無意識」にそれぞれ洋学、国学、民俗学からみた篤胤が描かれています。本書のいう新たな篤胤像はどの辺にあるのでしょう。

◎白水Uブックス「ケイレブ・ウィリアムズ」ウィリアム・ゴドウィン
アナキズム」において最初の近代アナキストとして取り上げられているウィリアム・ゴドウィンのゴシック小説。オリジナルは国書刊行会刊
ゴドウィンの娘メアリーは「フランケンシュタイン」の著者であり、その夫で詩人シェリーの著作では「鎖を解かれたプロメテウス」が手元にあります。

◎ちくま学芸文庫「増補 性と呪殺の密教: 怪僧ドルジェタクの闇と光教」正木 晃
著者は「チベット密教」の共著者です。

◎ちくま学芸文庫「英米哲学史講義」一ノ瀬正樹
ロックやヒュームらの経験論は、いかにして功利主義、プラグマティズム、そして現代の正義論や分析哲学へと連なるのか。
まさに大学の講義ですね。私の書棚でたどれるのは、世界の名著のベーコンアダム・スミス、岩波文庫のロック、あとは「十八世紀イギリス思想史」ぐらいです。ヒュームは自然宗教関連だけ。
現代英米哲学にはとことん縁がありません。

◎講談社学術文庫「論理学 考える技術の初歩」エティエンヌ・ボノ・ド・コンディヤック
コンディヤックについては「フランス啓蒙思想入門」にあります。

◎講談社学術文庫「利休聞き書き 「南方録 覚書」 全訳注」全訳注筒井紘一
利休は死にましたねぇ。大河ですけど。

◎講談社学術文庫「女官 明治宮中出仕の記 」山川三千子
急に参考資料として必要にならない限り、多分読まないでしょう。

◎講談社学術文庫「民権闘争七十年 咢堂回想録」尾崎行雄
これも読まないでしょう。

◎河出文庫「憂鬱なる党派 上」高橋和巳
これは学生時代に河出書房新社版で読んでいます。柴田翔と高橋和巳と筒井康隆がその頃の愛読書。あとは五木寛之と福永武彦。ミーハーの極みです。
ちなみに、高橋和巳でいちばん好きなのは「邪宗門」です。

◎光文社古典新訳文庫「資本論 第一巻草稿」マルクス
新訳も何もマルクスで読んでいるのは「資本主義的生産に先行する諸形態」「ドイツ・イデオロギー」だけです。

◎講談社選書メチエ「九鬼周造 理知と情熱のはざまに立つ〈ことば〉の哲学」藤田正勝
◎講談社選書メチエ「夢の現象学・入門」渡辺恒夫
なぜか現象学が並んでいますね。若い頃ならいざ知らず、頭が固くなった今は多分読めないでしょうね。

◎角川選書「長崎奉行の歴史 苦悩する官僚エリート」木村直樹
長崎に関するものでは「鎖国 ゆるやかな情報革命」「開かれた鎖国」「長崎聞役日記」などがあります。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「国分寺の誕生: 古代日本の国家プロジェクト」須田 勉
基本は「続日本紀」でしょうか。東国の農民の目から見た奈良時代に「古代農民忍羽を訪ねて」というのもあります。

今月の目玉は
新書では「天文学者たちの江戸時代」「平田篤胤」
文庫では「性と呪殺の密教」
選書では「長崎奉行の歴史」
なぜか江戸時代ものが並んじゃいました。
でも、買いそうなのは「ケレイブ・ウィリアムズ」かな。

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