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2015年8月31日 (月)

9月新刊

9月新刊から気になった新書・文庫・選書をピックアップしました。

◎岩波新書「人間・始皇帝」鶴間和幸
『史記』が描く従来の像を離れ、可能な限り同時代の視点から人間・始皇帝の足跡をたどる画期的な一書というのなら、期待しましょう。
うちにあるのは「秦の始皇帝」ぐらいです。

◎岩波新書「ヒョウタン文化誌――人類とともに一万年」湯浅浩史
ひょうたんについては「ひょうたん漫遊録」なんていうのもあります。

◎講談社現代新書「輪廻転生 〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語」竹倉史人
“前世”とかいう人はそれだけで信じませんが、どういう切り口なんでしょうか。
輪廻転生については「カミの人類学」「仏教誕生」あたりにあります。

◎ちくま新書「観念論の教室」冨田恭彦
バークリーなら「十八世紀イギリス思想史」にあるはず。

◎ちくま新書「地図から読む江戸時代」上杉和央
当時の地図から江戸時代の空間認識を探るというもの。
わが家の類書は
地図の想像力」「江戸の想像力
江戸の無意識」「東京の空間人類学
でしょうか。

◎ちくまプリマー新書「レイチェル・カーソンはこう考えた」多田 満
環境問題の人ですよね。その程度の認識です。

◎白水社文庫クセジュ「第一次世界大戦」ジャン=ジャック・ベッケール
日本で思う以上に第一次大戦がヨーロッパに残したものは大きいようです。西欧文明の中で見るのなら「ヨーロッパとは何か」ですが、他にも各国史に当然出てきます。

◎ちくま学芸文庫「中国の歴史」岸本美緒
放送大学のテキスト「中国社会の歴史的展開」がオリジナル。
中国の通史というのなら「物語 中国の歴史」があります。

◎ちくま学芸文庫「貞観政要」呉兢
俗流ビジネス書に堕してしまった哀れな唐の太宗の問答集。
読むわけはありませんが。

◎講談社学術文庫「再発見 日本の哲学 和辻哲郎――人格から間柄へ」宮川敬之
和辻の著書では、本筋ではない「風土」「日本古代文化」を持っています。

◎講談社学術文庫「立志・苦学・出世 受験生の社会史」竹内 洋
現代新書がオリジナルです。受験生とは誰かということでしょうか。
わざわざ立志も苦学も出世もする必要のない、上流の子弟は多分受験生ではないですね。

◎講談社学術文庫「春画の色恋 江戸のむつごと「四十八手」の世界」の世界」白倉敬彦
気のせいか春画モノはよく文庫化されますね。

◎講談社学術文庫「死海写本 「最古の聖書」を読む」土岐健治
現代新書「はじめての死海写本」がオリジナルでしょうか。なら持っています。
死海写本ならほかに「死海文書―甦る古代ユダヤ教」でしょうか。

◎講談社学術文庫「モンテーニュ よく生き、よく死ぬために」保苅瑞穂
モンテーニュについて手元にあるのは
ルネサンスの思想家たち」「モラリスト
近代政治思想の誕生」「死の思索
ぐらいです

◎河出文庫「河童・天狗・妖怪」武田静澄
妖怪関連の民俗学的な書籍はけっこう持っていますが、「新版 河童駒引考」「説話の森」「暮しの中の妖怪たち」「妖怪の民俗学」あたりがとくに関連していそうです。

◎光文社古典新訳文庫「存在と時間 1 」ハイデガー
ちくま学芸文庫版はあります。さっぱりです。

◎光文社古典新訳文庫「虫めづる姫君 堤中納言物語
小学校の図書室から借りて読んだのは、子供向けに現代語訳されたものでしたが、タイトルといい、とても好きな物語です。
「宇津保物語」とか「落窪物語」とかあんまし教科書に載らないようなのも読んだ記憶があります。

◎講談社選書メチエ「ブルデュー 闘う知識人」加藤晴久
私の書棚でブルデューに関するものは「イデオロギーとは何か」ぐらい。
現代思想の入門書にも触れているのがあるのかもしれませんが。

◎講談社選書メチエ「戦国大名論 暴力と法と権力」村井良介
著者は毛利氏の権力構造が専門。
戦国大名の権力を支えていた法秩序を問うものなのでしょうか。
あまり細かい議論だとついていけないかも。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「五稜郭の戦い: 蝦夷地の終焉」菊池勇夫
我がふるさと箱館が舞台です。
うちの本では新撰組関連ばかりなので、別な視点だと嬉しいですが。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「旗本・御家人の就職事情」山本英貴
幕府の人事システムというあたりは面白いかも。


今月の目玉は
「人間・始皇帝」「観念論の教室」「地図から読む江戸時代」の新書3冊。

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