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2015年6月30日 (火)

7月新刊

7月の新書・文庫・選書の新刊から気になるものをピックアップしました。

◎岩波新書「プラトンとの哲学―対話篇をよむ」納富信留
多分、私が哲学していないからなんでしょう。
対話篇を読んでいると、プラトンの人の悪さに辟易してくることがあります。
言いがかりというか揚げ足取りに感じてしまいます。
うちにある入門書は「プラトン入門」「プラトンの哲学」「プラトン入門」。

◎講談社ブルーバックス「地球を突き動かす超巨大火山 新しい「地球学」入門」佐野貴司
大地を形成し、大陸を分裂させる超巨大火山という新しい発見。
面白そう。

◎ちくま新書「大東亜戦争 敗北の本質」杉之尾宜生
◎ちくま新書「昭和史講義: 最新研究で見る戦争への道」筒井清忠
◎平凡社新書「移民たちの「満州」: 満蒙開拓団の虚と実」二松啓紀
◎平凡社新書「女性画家たちの戦争」吉良智子
戦争ものが続きます。

◎平凡社新書「宮崎駿再考: 『未来少年コナン』から『風立ちぬ』へ」村瀬 学
宮崎さんの作品は大体好きですけれど、その解説が面白いかというとまた別な話です。

◎白水Uブックス「第三の魔弾」レオ・ペルッツ
アステカ軍に味方してコルテスと戦う神聖ローマ帝国の貴族を、悪魔や呪いの銃弾を交えて描く幻想歴史小説。

◎岩波文庫「中国近世史」内藤湖南
中国近世とは宋のことだそうです。びっくり。中世=唐です。
ちなみに私にとっての内藤湖南は、白鳥庫吉ともに邪馬台国論争の人でした。

◎ちくま学芸文庫「ポランニー・コレクション 経済と自由 ─文明の転換」カール・ポランニー
ポランニーについては一度は読んだほうがいいのでしょうが、うちにあるのでは栗本さんの「幻想としての経済」にちょこっと出てくるぐらいです。

◎ちくま学芸文庫「カトリックの信仰」岩下壮一
思想書ではなく信仰告白ですから、無信仰の私にはピンと来ないでしょう。

◎講談社学術文庫「西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン」ロベール・ド・ボロン
アーサー王伝説で有名なマーリンの物語。12世紀フランスの中世ロマンです。
これは買いでしょう。

◎講談社学術文庫「ドイツ歴史学者の天皇国家観」ルートヴィッヒ・リース
タイトルはいかめしいですが明治期のお雇い外国人学者による日本滞在記。

◎講談社学術文庫「妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心」小松和彦
小松氏の著書はうちには共著を含めて10冊ほどあります。
ほかに妖怪関連では
妖怪の民俗学
怨念の日本文化―妖怪篇」あたり。

◎講談社学術文庫「有閑階級の理論 増補新訂版」ソースティン・ヴェブレン
ヴェブレンについては「経済学の考え方」や「市場社会の思想史」にあります。

◎講談社学術文庫「再発見 日本の哲学 大森荘蔵――哲学の見本」野矢茂樹
大森氏の著書は、あまり得意な分野でもないので「音を視る、時を聴く―哲学講義」しか持っていません。それもきっとよく分かっていません。

◎講談社選書メチエ「大江戸商い白書―数量分析が解き明かす商人の真実」山室恭子
山室さんのでは「黄金太閤」や「江戸の小判ゲーム」を借りて読んだことがあります。
刺激的な内容を挑戦的な文章で書く人です。

◎講談社選書メチエ「終戦後史 1945-1955」井上寿一
政治史です。

◎筑摩選書「戦後日本の宗教史: 天皇制・祖先崇拝・新宗教」島田裕巳
多分、上の戦後史とはかけ離れたもののはず。
うちにあるのは「新宗教―その行動と思想」「新宗教の神々」。
新宗教しかないのか。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「高 師直: 室町新秩序の創造者」亀田俊和
足利直義が再評価されたり、師直が再評価されたり忙しいことです。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「将門伝説の歴史」樋口州男
将門の乱については「古代末期の反乱」、将門伝説については「蘇る中世の英雄たち」「軍記物語の世界」などがあります。

今月の目玉は
新書はなし。あ、「第三の魔弾」は新書か。ならこれだ。
文庫では「西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン」がいちばん、
「妖怪学新考」も面白いかも。
選書では「大江戸商い白書」。吉川弘文館のはいつもタイトルは面白そうなのに内容はイマイチになってしまいます。編集者の力の問題なのでしょうか。

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