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2015年1月 2日 (金)

1月新刊

本年最初の新刊紹介です。
いつものように新書文庫選書の順に気になる新刊を私の蔵書と関連付けて紹介します。

◎岩波新書「戦国乱世から太平の世へ〈シリーズ 日本近世史 1〉」藤井譲治
信長入京前夜から、秀吉・家康の時代を経て、家光の死去まで、中世が終り近世が始まる約100年の通史。
シリーズ第1巻として近世=江戸時代とは何なのかを説くするものになるのでしょう。

◎岩波新書「医学探偵の歴史事件簿 ファイル2」小長谷正明
イエスの奇跡から狂牛病まで医学と歴史のかかわりを描くエッセイ。

◎岩波新書「老子」浅野裕一
近年の出土資料から解明された新たな老子像。
面白そう。
あれ?カタログにない。延期かな。

◎講談社現代新書「日本海軍と政治」手嶋泰伸
ワシントン条約とか山本権兵衛とかそんな話なのでしょうか。
たぶん、海軍=和平、陸軍=主戦派みたいな構図を批判するものなのでしょう。

◎講談社ブルーバックス「算法勝負!「江戸の数学」に挑戦 どこまで解ける?「算額」28題」いとうやまね
和算の世界は面白いですよね。
うちのものでは「非ヨーロッパ起源の数学」に若干触れてある。

◎白水社文庫クセジュ「100語でわかるマルクス主義」ジェラール・デュメニル、ミシェル・レヴィ、エマニュエル・ルノー
先月の予定が今月に延びたようです。


◎岩波現代文庫「世界史の構造」柄谷行人
世評高い本書が文庫化されたことを喜びましょう。
「資本」論―取引する身体/取引される身体」とか「隠された思考」「市場社会の思想史」あたりが関係するのでしょう。
氏の著書では「マルクスその可能性の中心」「内省と遡行」「探究(1)」を持っています。

◎ちくま文庫「ヒトラーのウィーン」中島義道
ヒトラーの思想的背景については「アドルフ・ヒトラー」「ヒムラーとヒトラー」「ナチズム」にあります。

◎講談社学術文庫「華族誕生 名誉と体面の明治」浅見雅男
明治維新により大名や摂関家などから生まれた華族の実態。
ゴシップ的に楽しめるかも。

◎講談社学術文庫「日本語とはどういう言語か」石川九楊
日本語論はけっこう当たり外れがありますが、これはどうでしょう。

◎講談社学術文庫「チベット旅行記(上) 」河口慧海
チベットに潜入した著者の波乱万丈の記録です。

◎角川ソフィア文庫「華厳経入門」木村清孝
仏教関連はそこそこ読んでいますが、華厳というと
大乗経典を読む」「「覚り」と「空」―インド仏教の展開」ぐらいでしょうか。

◎角川ソフィア文庫「千利休の「わび」とはなにか」神津朝夫
良くわかりませんが、これは歴史関連なのか、たんなる著者の趣味なのか。

◎角川ソフィア文庫「妖怪 YOKAI ジャパノロジー・コレクション 」小松和彦監修
小松先生監修ですから、まさか妖怪ウォッチにあやかろうという訳じゃないでしょう。
日本異界絵巻」「全国妖怪事典」「暮しの中の妖怪たち」など妖怪は嫌いじゃありません。

◎講談社選書メチエ「民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造」佐谷眞木人
内向きにみえる民俗学と植民地と国際主義。この関連や如何に。
我が家の本棚では「「大東亜民俗学」の虚実」「柳田国男の読み方」に「エスペラント」が関連します。

◎講談社選書メチエ「知の教科書 スピノザ」チャールズ・ジャレット
うちにあるスピノザは「世界の名著 (30) 」だけ。
現代思想で持ち上げられていた割に良くわからっていない。

◎筑摩選書「希望の思想 プラグマティズム入門
こっちは、デューイからローティのプラグマティズム入門。
教科書的な理解しかしていないのですが、あまり面白いと思ったことはありません。

◎角川選書「「食いもの」の神語り 言葉が伝える太古の列島食」木村紀子
日本の食事についてなら「事物起源辞典 衣食住編」ぐらいでしょうか。でもこれは古代ではありません。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「東国から読み解く古墳時代」若狭 徹
古墳時代といえば大和王権を思い浮かべますが、東国から列島史を見直すのでしょうか。
うちのものでは「古代東北と王権」「日本社会の歴史」あたりでどうでしょう。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「中国古代の貨幣: お金をめぐる人びとと暮らし」柿沼陽平
秦漢帝国の貨幣統一について触れているのは、「秦の始皇帝」ぐらいです。

今月の目玉は
新書では「戦国乱世から太平の世へ」「老子」、
文庫では「世界史の構造」「ヒトラーのウィーン」、
選書では「民俗学・台湾・国際連盟」「知の教科書 スピノザ」。
このなかでは特に「老子」「民俗学・台湾・国際連盟」が面白そう。

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