« 忘年会 | トップページ | 追悼 ジョー・コッカー »

2014年12月24日 (水)

追悼 品田雄吉

映画評論家の品田雄吉氏が亡くなったそうです。

私がキネマ旬報を読み始めた70年代半ばにはすでにメインの評論家で以後ずっと第一線で活躍していたので感慨深いものがあります。

新しい作家やムーブメントを支持しつつ、古典的な作品にも敬意を払った良くも悪しくも良心的な評論家という印象です。
調べてみたら、氏がキネ旬の年間ベストテンに投票を始めたのが1968年。
それから2013年まで46年間ずっと日本映画・外国映画とも継続して投票をしています。
68年のベストテンに投票していて2013年にも投票しているのは氏以外では佐藤忠男だけです。
佐藤氏は66年から投票。

以下、氏がベストテンで1位に選出した作品。カッコ内の数字はキネマ旬報の順位です。

日本映画
1968年『神々の深き欲望』(1)
1969年『少年』(3)
1970年『家族』(1)
1971年『儀式』(1)
1972年『一条さゆり・濡れた欲情』(8)
1973年『仁義なき戦い』(2)
1974年『仁義なき戦い・頂上作戦』(7)
1975年『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』(1)
1976年『青春の殺人者』(1)
1977年『竹山ひとり旅』(2)
1978年『サード』(1)
1979年『復讐するは我にあり』(1)
1980年『影武者』(2)
1981年『泥の河』(1)
1982年『ニッポン国・古屋屋敷村』(5)
1983年『家族ゲーム』(1)
1984年『お葬式』(1)
1985年『それから』(1)
1986年『ウホッホ探検隊』(3)
1987年『マルサの女』(1)
1988年『となりのトトロ』(1)
1989年『黒い雨』(1)
1990年『死の棘』(3)
1991年『息子』(1)
1992年『橋のない川』(6)
1993年『月はどっちに出ている』(1)
1994年『全身小説家』(1)
1995年『午後の遺言状』(1)
1996年『眠る男』(3)
1997年『もののけ姫』(2)
1998年『愛を乞うひと』(2)
1999年『あ、春』(1)
2000年『顔』(1)
2001年『千と千尋の神隠し』(3)
2002年『たそがれ清兵衛』(1)
2003年『わらびのこう 蕨野行』(8)
2004年『血と骨』(2)
2005年『メゾン・ド・ヒミコ』(4)
2006年『紙屋悦子の青春』(4)
2007年『それでもボクはやってない』(1)
2008年『おくりびと』(1)
2009年『ディア・ドクター』(1)
2010年『悪人』(1)
2011年『一枚のハガキ』(1)
2012年『終の信託』(4)
2013年『舟を編む』(2)

外国映画
1968年『俺たちに明日はない』(1)
1969年『アポロンの地獄』(1)
1970年『イージー・ライダー』(1)
1971年『ベニスに死す』(1)
1972年『恋』(14)
1973年『スケアクロウ』(1)
1974年『叫びとささやき』(2)
1975年『愛の嵐』(2)
1976年『ナッシュビル』(6)
1977年『ウディ・ガスリー わが心のふるさと』(9)
1978年『家族の肖像』(1)
1979年『木靴の樹』(2)
1980年『クレイマー、クレイマー』(1)
1981年『チャンス』(7)
1982年『E.T.』(1)
1983年『フィッツカラルド』(5)
1984年『カメレオンマン』(5)
1985年『ファニーとアレクサンドル』(3)
1986年『ラウンド・ミッドナイト』(4)
1987年『グッドモーニング・バビロン!』(1)
1988年『ザ・デッド』(7)
1989年『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(5)
1990年『霧の中の風景』(3)
1991年『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1)
1992年『愛人 ラマン』(13)
1993年『許されざる者』(1)
1994年『ショート・カッツ』(3)
1995年『ショーシャンクの空に』(1)
1996年『デッドマン・ウォーキング』(5)
1997年『ラリー・フリント』(10)
1998年『トゥルーマン・ショー』(3)
1999年『シン・レッド・ライン』(2)
2000年『グラディエイター』(8)
2001年『トラフィック』(1)
2002年『ロード・トゥ・パーディション』(1)
2003年『人生は、時々晴れ』(30)
2004年『ミスティック・リバー』(1)
2005年『ミリオンダラー・ベイビー』(1)
2006年『ブロークバック・マウンテン』(4)
2007年『善き人のためのソナタ』(2)
2008年『ノーカントリー』(1)
2009年『グラン・トリノ』(1)
2010年『ハート・ロッカー』(5)
2011年『英国王のスピーチ』(3)
2012年『ヒューゴの不思議な発明』(3)
2013年『愛、アムール』(1)

日本映画ではなんと26作品が氏の1位とキネ旬の1位が同じ。
外国映画でも19作品がともに1位。
ベストテンに入っていない作品を1位にしたのは外国映画で3回だけ。
ほかの評論家の投票結果は調べていませんが、
まさに映画評論の王道をいく立ち位置だったことが分かります。
今年のベストテンの投票はしていたのでしょうか。
ちなみにこのうち日本映画では7本、外国映画では24本を観ていません。

思いつきの感想と業界情報だけの昨今の映画紹介家とは異なる重厚な映画評論家でした。

合掌

暇があったら他の評論家の投票リストも作って比較してみたいなあ。
手間の割りに何の役にも立たないけれど。

|

« 忘年会 | トップページ | 追悼 ジョー・コッカー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182335/60866626

この記事へのトラックバック一覧です: 追悼 品田雄吉:

« 忘年会 | トップページ | 追悼 ジョー・コッカー »