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2014年11月 3日 (月)

11月の新刊

11月新刊

◎岩波新書「グローバル経済史入門」杉山伸也
グローバル経済史というとウォーラースティンあたりが思い浮かびます。
最近流行のなぜヨーロッパだけに産業革命が起こったかみたいな話なのでしょうか。
同じ著者のものでは「明治維新とイギリス商人」。

◎岩波ジュニア新書「人とミルクの1万年」平田昌弘
食物史は面白いに決まっています。
たしか「食と文化の謎」にもミルクの話が載っていたはず。

◎講談社現代新書「昭和陸軍全史 2 日中戦争」川田 稔
陸軍史というわけではないけれど、日中戦争については「日中戦争」「日中十五年戦争史」「日中アヘン戦争」を持っています。

◎講談社現代新書「闘うための哲学書」小川仁志/萱野稔人
タイトルは刺激的だけど22冊の著名な哲学書の紹介だそうです。
薄味っぽい気がしますがどうなんでしょう。

◎講談社ブルーバックス「「進撃の巨人」と解剖学 その筋肉はいかに描かれたか」布施英利
デッサンの怪しい「進撃の巨人」がテーマですか。
どう料理するのでしょう。

◎ちくま新書「幕末史」佐々木 克
幕末関連書はけっこう読んでいますけど、新書で通史というのはどうなんでしょう。
目次をみると第1章が"屈辱の出発"。著者のたち位置は知りませんがこれだけで読むのをためらってしまいます。

◎ちくま新書「古代インドの思想: 自然・文明・宗教」山下博司
うちの蔵書では「インド文明の曙」が近そうで、「ヒンドゥー教」でも触れています。

◎ちくま新書「日本思想全史」清水正之
新書で全史とは大きく振りかぶったものです。
うちの蔵書では「日本の思想文化」「日本文化の歴史」あたりが近いのでしょうか。

◎平凡社新書「戦国武将と連歌師: 乱世のインテリジェンス」綿抜豊昭
戦国武将」に連歌師について触れています。

◎平凡社新書「大仏はなぜこれほど巨大なのか: 権力者たちの宗教建築」武澤秀一
別に大仏がテーマではなく巨大建築と権力者という世界的なテーマ。
風景の現象学」「大聖堂のコスモロジー」「酒池肉林」あたりがかすっているのかも。

◎新潮新書「西田幾多郎 無私の思想と日本人」佐伯啓思
西田幾多郎はまったく歯が立ちません。

◎文庫クセジュ「セクトの宗教社会学」ナタリ・リュカ
ウェーバーを思わせるタイトルですが、もっとジャーナリスティックな視点のような気もします。

◎岩波現代文庫「『涅槃経』を読む」高崎直道
大乗経典を読む」に涅槃経も紹介されています。

◎ちくま学芸文庫「悪魔と裏切者: ルソーとヒューム」山崎正一、串田 孫一
保守主義者による啓蒙批判というよりおちょくりですね。

◎ちくま学芸文庫「工場日記」シモーヌ・ヴェイユ
ぐうたらな私には縁のなかった思想家です。

◎ちくま学芸文庫「官能美術史: ヌードが語る名画の謎」池上英洋
美術には疎いんですけど、面白そう。上の「「進撃の巨人」…」とも関わりがあるのかも。

◎講談社学術文庫「三国志演義 (三)」井波律子(訳)
先月の続き。

◎講談社学術文庫「マッハとニーチェ 世紀転換期思想史」木田 元
マッハについてはどこかで読んだ記憶がかすかにある程度です。
著者の著作では「現象学」「ハイデガーの思想」が手元にあります。

◎講談社学術文庫「東北学/もうひとつの東北」赤坂憲雄
赤坂氏の著作は8冊ほど持っていますがこれは未読です。

◎角川文庫ソフィア「増補「徒然草」の歴史学」五味文彦
徒然草については「徒然草を読む」があります。
五味氏の著作では「中世のことばと絵」「藤原定家の時代」「絵巻で読む中世」「源義経」を持っています。
どれも読ませる内容で、これも読んでおきたい。

◎角川文庫ソフィア「日本の民俗 暮らしと生業」芳賀日出男
◎角川文庫ソフィア「日本の民俗 祭りと芸能」芳賀日出男
写真家として、日本のみならず世界の祭りや民俗芸能の取材を続ける第一人者、だそうです。
民俗学関連もそこそこ読んでいるのですが、なぜか宮本常一には手を出していませんので私とは興味が違うかもしれません。

◎角川文庫ソフィア「武士の絵日記 幕末の暮らしと住まいの風景」大岡敏昭
忍藩の下級武士の日常生活。「元禄御畳奉行の日記」とか「長崎聞役日記」とかうちにある日記系も面白いのですが、これは絵日記。いっそう楽しみな一冊です。

◎河出文庫「隠された神々: 古代信仰と陰陽五行」吉野裕子
日本古代における陰陽五行思想を解明した画期的な論考の文庫化。
我が家にある「ダルマの民俗学」「神々の誕生」はそこから派生されたもの。

◎平凡社ライブラリー「貧困の哲学 下」ピエール=ジョゼフ・プルードン
先月の続き

◎講談社選書メチエ「〈階級〉の日本近代史 政治的平等と社会的不平等」坂野潤治
同じ著者のものでは「明治デモクラシー」があります。

◎講談社選書メチエ「海洋帝国興隆史 ヨーロッパ・海・近代世界システム 」玉木俊明
好きなテーマです。
本棚をさっと眺めただけでも
近代世界システム」「大航海時代」「東インド会社
海の世界史」「文明の海洋史観」「世界史をつくった海賊
略奪の海カリブ」「大航海時代へのイベリア
あたりが飛び込んできます。

◎筑摩選書「映画とは何か: フランス映画思想史」三浦哲哉
映画は観ている方ですし本もすきなのですが、なぜか映画についての本を読む気にはなれません。
関係しそうなのは古い本ですが「ヌーベルバーグ以後」ぐらいでしょうか。

◎筑摩選書「マルクスを読みなおす」徳川家広
マルクスは何度も何度も読み直され続けているようです。
うちにも「マルクスその可能性の中心 」とか「今こそマルクスを読み返す」などがあります。

◎角川選書「日本の古代道路 道路は社会をどう変えたのか」近江俊秀
以前にNHKで古代の道路についての番組を見たことがありましたが、なかなか興味深いものでした。
うちにそのものズバリはありませんが、道路が出てくるのは「古地図からみた古代日本」「古代農民忍羽を訪ねて」「木簡が語る日本の古代 」ぐらいでしょうか。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「墓と葬送のゆくえ」森 謙二
同じ著者の「墓と葬送の社会史」が本棚にあります。同じテーマなのでしょう。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「古代の女性官僚: 女官の出世・結婚・引退」伊集院葉子
時代はややずれますが「中世に生きる女たち」にも女官たちが描かれています。

今月の目玉は
新書の「グローバル経済史入門」「人とミルクの1万年」「「進撃の巨人」と解剖学」
文庫なら「武士の絵日記」「増補『徒然草』の歴史学」
選書の「海洋帝国興隆史」
けっこういいのが揃ったかもしれません。

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