« 映画芸術ベストテン&ワーストテン発表号 | トップページ | 映画賞2題 »

2014年2月 1日 (土)

2月の新刊

2月の新刊から気になる新書・文庫・選書を私の蔵書と関連させて紹介します。

◎岩波新書「黙示録――イメージの源泉」岡田温司
同じ著者のものでは「マグダラのマリア」があり、同じテーマでは「「黙示録」を読みとく」というのもある。

◎岩波新書「医学探偵の歴史事件簿」小長谷正明
同じ著者による似たテーマの「ローマ教皇検死録」がある。

◎講談社現代新書「城を攻める 城を守る」伊東 潤
著者は戦国期の東国を得意とする歴史小説家。
検証戦国城砦攻防戦」がいちばん近く、「国別 戦国大名城郭事典」「戦略戦術兵器事典 2 日本戦国編」なども関連するはず。

◎集英社新書「宇宙論と神」池内 了
宇宙論とキリスト教の葛藤については「錬金術―宇宙論的生の哲学」「普遍の鍵」「十八世紀の自然思想
」あたりでも絡んでいる。

◎集英社新書「一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教」内田 樹/中田 考
一神教の起源についてはそこそこあるけれど国家とのかかわりとなると「歴史のある文明・歴史のない文明」ぐらいかな。

◎文庫クセジュ「100語でわかる西欧中世」ネリー・ラベール、ベネディクト・セール
ヨーロッパの中世社会史については阿部謹也の諸著作で結構読んでいるほか「ヨーロッパ中世人の世界」「中世に生きる人々」などがある。

◎岩波文庫「シルトの岸辺」ジュリアン・グラック
ちくま文庫版を持っている。

◎岩波現代文庫「コロンブスからカストロまで――カリブ海域史、1492-1969(II)」E・ウィリアムズ
先月の続き。これも買いたい本。

◎講談社学術文庫「醒睡笑 全訳注」安楽庵策伝:著/宮尾與男:編・訳
江戸時代初期の笑話集。

◎講談社学術文庫「江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」」家近良樹
同じ時代は「開国と幕末改革 日本の歴史18」。

◎講談社学術文庫「日本書紀の世界」山田英雄
古代史好きとしては日本書紀についてもいろいろ読んでいるけれど「古事記と日本書紀」「日本書紀の謎を解く」あたりが絡みそう。

◎講談社学術文庫「日本風景論 新装版」志賀重昂
風景論なら「日本の風景・西欧の景観」ぐらいかな。いまさら志賀重昂を読むことはないでしょう。

◎講談社学術文庫「天狗芸術論・猫の妙術 全訳注」佚斎樗山
天狗や古猫がかたる剣の奥義というと面白そうでもあるが。

◎ちくま文庫「神国日本のトンデモ決戦生活」早川タダノリ
たとえば「暮らしの中の太平洋戦争」「決戦下のユートピア」あたりと繋がっているはず。

◎ちくま学芸文庫「電気にかけた生涯: ギルバートからマクスウェルまで」藤宗寛治
まっとうな科学史はありませんが、斜めから見るという意味じゃ「異貌の科学者」「タイムマシン夢書房」あたりかも。

◎ちくま学芸文庫「たべもの起源事典 世界編」岡田 哲
似たようなタイトルでは「事物起源辞典 衣食住編」がある。

◎ちくま学芸文庫「増補 ソクラテス」岩田靖夫
古代ギリシア哲学史としては「古代ギリシアの思想」「西洋古代・中世哲学史」や「ソクラテス以前以後」。
ギリシア哲学者列伝」にもソクラテスはあり、その死については「ソクラテスはなぜ裁かれたか」。

◎角川ソフィア文庫「魔女とほうきと黒い猫」菊地章太
近年活躍著しい比較宗教学者による魔女表象を探るもの。
魔女に関する著作は結構持っているけれど、そのなかでは「魔女」「魔女幻想」「魔女とヨーロッパ」あたりが近い方向性かな。

◎文春学藝ライブラリー「「小さきもの」の思想」柳田国男/著 柄谷行人/編

◎文春学藝ライブラリー「モンゴルとイスラーム的中国」楊 海英
内モンゴルの文化人類学的ふフィールドワーク。「モゴール族探検記」が影響を与えたとか。「回教から見た中国」も関連する。

◎文春学藝ライブラリー「ルネサンス 経験の条件」岡﨑乾二郎
遠近法の完成としてではないルネサンス美術像を提示。
そこにデカルトやカントまで絡んでくるらしい。でっかい話だ。


◎講談社メチエ「古代日本外交史 東部ユーラシアの視点から読み直す」廣瀬憲雄
古代史を列島内だけで考えないという視点は「倭国―東アジア世界の中で」「古代の東アジアと日本」あたりも同様。他国史料としては「三国史記倭人伝 他六篇」「魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝」などがあり、「渤海国の謎」も日本との交流史。

◎角川選書「壬申の乱で解く日本書紀」遠山美都男
同じ著者の似たようなタイトルの「壬申の乱―天皇誕生の神話と史実」がある。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「名づけの民俗学 地名・人名はどう命名されてきたか」田中宣一
日本の地名がわかる事典」なんていう本は多分方向性が違うんでしょう。

今月の新刊は結構充実している。
目玉は、新書では「黙示録-イメージの源泉」「宇宙論と神」「100語でわかる西洋中世」
文庫では「魔女とほうきと黒い猫」「コロンブスからカストロまで 2」「電気にかけた生涯」
西洋中世史に偏ってるな。

|

« 映画芸術ベストテン&ワーストテン発表号 | トップページ | 映画賞2題 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182335/59053973

この記事へのトラックバック一覧です: 2月の新刊:

« 映画芸術ベストテン&ワーストテン発表号 | トップページ | 映画賞2題 »