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2013年11月 2日 (土)

11月の新刊

11月の新刊から気になる新書・文庫・選書を私の蔵書と関係させて紹介。

<新書>

◎岩波ジュニア新書「お菓子でたどるフランス史」池上俊一
ジュニア新書といって侮れない。
池上氏の著作は「動物裁判」「魔女と聖女」「狼男伝説」「シエナ―夢見るゴシック都市」と4冊持っている。
たとえば「茶の世界史」みたいなのも無関係じゃないだろうし、「メディチ家」や「ハプスブルク家の女たち」にはフランスへの食文化の流れも含まれている。

◎ちくま新書「社会契約論: ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ」重田園江
うちにはルソーの「社会契約論」とホッブスの「リヴァイアサン」がある。
ヒュームもあるけど、それは社会契約論には関係なさそう。
その辺まとめてみるには「十八世紀イギリス思想史〈上〉〈中〉〈下〉」あたりかな。

◎平凡社新書「黒田官兵衛: 智謀の戦国軍師」小和田哲男
大河ドラマの便乗商法だね。小和田さんは大河の時代考証もよくやっているから、ただの便乗とは言い切れないけれど。
うちにあるのは「戦国武将」だけ。

◎平凡社新書「神社の起源と古代朝鮮」岡谷公二
神社と朝鮮といえば「古代朝鮮と日本文化」でしょうか。

◎集英社新書「ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた」磯前順一
いったいどんな視点なのか大いに心配ですが、何はともあれ真面目にザ・タイガースを論じているのであれば読んでみたいものです。
グループサウンズ関連本としては「日本ロック紀(GS編)」「GS STORY―栄光のグループ・サウンズ物語」「歌謡曲名曲名盤ガイド1960’s」「歌謡曲」を挙げておきましょう。
CD『ヒット・コレクション ザ・タイガース』も持っているし。

◎文庫クセジュ「シチリアの歴史」ジャン・ユレ
地中海の中心に位置し、ヨーロッパとアフリカ、ヨーロッパとイスラムを結ぶ架け橋となり、現代ではマフィアで有名なシチリアに歴史。
うちの書棚では「中世シチリア王国」。


<文庫>
◎岩波現代文庫「プロト工業化の時代――西欧と日本の比較史」斎藤 修
工場制手工業とかマニュファクチャーとかそんなことか。
江戸の産業を論じたものでは「日本文明と近代西洋」「江戸の産業ルネッサンス」あたり。

◎ちくま学芸文庫「自発的隷従論」エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ
気がつかなかったが「世界文学大系74 ルネサンス文学集」に荒木昭太郎訳「自発的隷従を排す」が入っている。見てみようかな。

◎ちくま学芸文庫「明治富豪史」横山 源之助
多分違うだろうがうちには「三菱財閥史 (明治編)」「日本財閥史」という本がある。

◎講談社学術文庫「東京 下町山の手 1867-1923」エドワード・サイデンステッカー
東京の構成を論じたものでは、「東京の都市計画」「東京の空間人類学」「都市空間のなかの文学」。

◎講談社学術文庫「役人の生理学」鹿島 茂著・訳/バルザック著
同じ鹿島さんの著作では「デパートを発明した夫婦」、バルザックに触れているのは「新しい歴史」。

◎講談社学術文庫「忠臣蔵 もう一つの歴史感覚」渡辺 保
忠臣蔵についてはたとえば「歌舞伎の歴史」だとか「元禄忠臣蔵 知れば知るほど」ぐらいしかない。

◎講談社学術文庫「吉田松陰著作選 留魂録・幽囚録・回顧録奈良本辰也
維新史のビッグネームゆえわが家にも「高杉晋作」「幕末維新人名事典」がある。
松陰に関しては「吉田松陰」「幕末の長州」もある。ま、私は佐幕派だからそんなに好みじゃないんですけど。

◎講談社学術文庫「明治医事往来」立川昭二
明治期の医療事情については「「清潔」の近代」「幻視する近代空間」あたりにあり、
江戸期のフォークロア「疫病と狐憑き」や明治初期の旅行記「イザベラ・バードの日本紀行」も参考になりそう。

◎河出文庫「カール五世」江村 洋
著者はハプスブルクの専門家。うちの本棚にあるのは「ハプスブルク家」「ハプスブルク家の女たち」。
同じタイトル「カール五世」のクセジュ文庫はある。

<選書>
◎講談社メチエ「町村合併から生まれた日本近代 明治の経験」松沢裕作
類書はまったく持っていないし読んだこともないけれど、地図好きには市町村の境界線には興味があるところ。
具体的であればあるほど面白いはず。

◎講談社メチエ「伊勢神宮と三種の神器 古代日本の祭祀と天皇」新谷尚紀
古代信仰、伊勢神宮の成立については「アマテラスの誕生」「三輪山伝承」「日本語に探る古代信仰」あたり。
中世神話」は記紀神話の中世的展開、「天皇の祭祀」は明治以後がメインですがその前史も。

◎角川選書「豊国祭礼図を読む」黒田日出男
中世の絵画史料の解読で知られる著者の新作。
うちにも彼の著作は「謎解き洛中洛外図」「龍の棲む日本」の2冊があります。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「軍隊を誘致せよ: 陸海軍と都市形成」松下孝昭
私の故郷の北海道でもたとえば千歳や旭川などが軍事都市として知られていますが、そういう話なんでしょう。

新書では「シチリアの歴史」、文庫では「プロト工業化の時代」、
選書では「豊国祭礼図を読む」が今月の目玉。
「町村合併から生まれた日本近代 明治の経験」も気になる。

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