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2013年9月 1日 (日)

9月の気になる新刊(新書・文庫・選書)

9月の新刊から気になる新書、文庫、選書を選んでうちの書棚とリンクして紹介してみました。

◎岩波新書「シルクロードの古代都市――アムダリヤ遺跡の旅
シルクロードの古代都市――アムダリヤ遺跡の旅」加藤九祚
同じ著者による「シベリアに憑かれた人々」「中央アジア歴史群像」と訳書「埋もれたシルクロード」は手元にある。
そのほか、この地域については「中央アジアの歴史」でも触れている。

◎岩波新書「小林一茶 時代を詠んだ俳諧師」青木美智男
一茶については教科書以上にはほとんど知識がない。

◎岩波ジュニア新書「なぜ孫悟空のあたまには輪っかがあるのか?」中野美代子
中野氏の著作は9冊持っていて、なかでも「孫悟空の誕生」「西遊記の秘密」「西遊記―トリック・ワールド探訪」など孫悟空関連がメイン。

◎講談社現代新書「宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議」吉田たかよし
宇宙生物学って何だ?

◎講談社現代新書「黒田官兵衛 作られた軍師像」渡邊大門
タイトル通りなら新書にするほどではないような…。

◎平凡社新書「反逆する華族: 「消えた昭和史」を掘り起こす」浅見雅男
ちょびっと面白そう。

◎角川SSC新書「哲学入門 死ぬのは僕らだ! 私はいかに死に向き合うべきか」門脇 健
死に至る病」とか「存在と時間」とか私自身の死を扱っているのは実存哲学なのかな。
死の思索」なんかもそのひとつ。

◎角川SSC新書「徳川三百年を支えた豪商の「才覚」」童門冬二
わが家には江戸の商人について正面から論じた本はない。

◎文春新書「国境の日本史」武光 誠
武光さん今度は国境。テーマは興味深いのだが…。
中世倭人伝」「エゾの歴史」など、日本の国境(くにざかい)については西も北もなかなか面白い本が揃っている。

◎洋泉社歴史新書y「北条氏滅亡と秀吉の策謀」森田善明
策謀ったってあまり意外な気はしないのだが。
北条氏関連では「真説戦国北条五代」なんていうのを持っている。


◎ちくま文庫「動物農場」ジョージ・オーウェル
手元にあるオーウェル作品は「1984年」「カタロニア讃歌」の2冊。
実家で読んだ中央公論社「世界の文学」の「動物農場」は吉田健一訳だったがこれは開高健訳。

◎ちくま学芸文庫「荘子 雑篇」福永光司、興膳 宏訳
これで完結。

◎ちくま学芸文庫「レオナルド・ダ・ヴィンチ論」ポール・ヴァレリー
ヴァレリーはダ・ヴィンチの手稿を筆写していたというから「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」あたりが重要なのかも。

◎ちくま学芸文庫「都市景観の20世紀―モダンとポストモダンのトータルウォッチング」エドワード・レルフ
都市の景観というと「都市の文化」「日本の風景・西欧の景観」あたりに。

◎ちくま学芸文庫「朱子学と陽明学」小島 毅
うちの本棚では儒教関連というと結局「儒教とは何か」しかない。

◎講談社学術文庫「ヴェネツィア 東西ヨーロッパのかなめ 1081-1797」ウィリアム・H・マクニール
ブローデルの「都市ヴェネツィア―歴史紀行
都市ヴェネツィア―歴史紀行」が似た感じかな。

◎講談社学術文庫「記号論1」ウンベルト・エーコ
エーコでは「完全言語の探求」。記号論では「記号論への招待」「記号論の思想」。分かったようで良くわかっていないのが記号論。

◎講談社学術文庫「昭和維新試論」橋川文三
昭和維新の起源についてのロマン主義的な理解みたいです。

◎講談社学術文庫「インド仏教思想史」三枝充悳
インド仏教史なら「「覚り」と「空」―インド仏教の展開」あたりでどうでしょう。

◎講談社学術文庫「古事記とはなにか 天皇の世界の物語」神野志隆光
古事記については結構読んでいますが、氏の著作では「古事記と日本書紀」を持っている。


◎講談社学術文庫「日本中世都市の世界」網野善彦
ちくま学芸文庫から講談社に移籍。彼の著作は多数持っているけれど、これはない。

◎角川ソフィア文庫「知っておきたい日本の神道」武光 誠
神道についてなら「神道の成立」「日本宗教事典」ぐらい。

◎角川ソフィア文庫「若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)」内田 樹、石川康宏
ま、いい歳の私だってマルクスで読んだのは「先行する諸形態」と「ド・イデ」だけ、マルクス入門は「『資本論』の常識」「今こそマルクスを読み返す」だから若者に読めって言ってもね。

◎河出文庫「マリア・テレジア: ハプスブルク唯一の「女帝」」江村 洋
同じ著者の「ハプスブルク家」「ハプスブルク家の女たち」にも当然マリア・テレジアが登場する。


◎講談社メチエ「海の武士団 水軍と海賊のあいだ」黒嶋 敏
海から見た戦国日本」が近そう。

◎講談社メチエ「桃源郷――中国の楽園思想」川合康三
ユートピア好きですので、桃源郷も気になっています。ただ著者の専門が唐代の詩らしいので私の興味と合うかやや不安。
東洋文庫のアンソロジー「桃花源とユートピア」には幽明録・遊仙窟や桃源詩が収録され、「陶淵明―虚構の詩人」の第1章は桃花源記に充てられている。
中国のユートピア思想については「異世界・ユートピア・物語」「ユートピアの期限」に扱った章がある。

◎筑摩選書「世界恐慌(上): 経済を破綻させた4人の中央銀行総裁 (筑摩選書)
◎筑摩選書「世界恐慌(下): 経済を破綻させた4人の中央銀行総裁 (筑摩選書)」ライアカット・アハメド
恐慌については「大恐慌のアメリカ」がある。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「維新政府の密偵たち: 御庭番と警察のあいだ」大日方純夫
密偵といえば西南戦争に出てきたような。なら「西郷隆盛―西南戦争への道」がある。

今月の目玉は、
新書では「シルクロードの古代都市」、
文庫では「都市景観の20世紀」、
選書では「海の武士団」「桃源郷」。
とりわけ「桃源郷」が気になる。

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