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2013年6月29日 (土)

夏目漱石の美術世界展

大宮の母親が行きたいと言うので、"夏目漱石の美術世界展"を見に上野の芸大美術館までお付合い。
公園口で待ち合わせといっていたのに正面改札から出てしまったとかいって、あやしい半券を駅員に渡して現れる。まこれも予想通りではあったけれど。
芸大美術館は、公園を横切る対角線の反対側。ぶらぶら歩いて10分ほど。
展示内容は、漱石文学に登場する西洋美術や日本美術、漱石が評論した同時代の美術、漱石の装幀や挿画など。
ターナーの蒸気機関車とかウォーターハウスのシャロットの女とかが気に入った。あと、ロンドン塔に幽閉されていたふたりの王子も気味が悪くていい。日本画になると酒井抱一とか伊藤若冲とかいわれてもいまいちピンと来ない。むしろ、美術評での漱石の口の悪さにびっくり。これは巨人ではなくただの汚い男だ。みたいなことを書いている。
漱石自筆の文人画風もあったけどそれはご愛嬌って感じ。

Soseki

公園内のレストランで昼食をとって別れる。

途中、池袋のリブロで「農民ユートピア国旅行記」を購入。著者のチャヤーノフはロシア革命後土地改革の担当だったが、この本がブルジョワ的と批判されてスターリン時代に逮捕され収容所で死亡している。
描かれているのは1984年のモスクワ。オーウェルの「1984年」が1949年発表でこっちはその29年前。訳者のあとがきによると、この1984年は、1907年初版のジャック・ロンドン「鉄の踵」で驚異の都市アズガードが完成した年でもある。両者ともジャック・ロンドンの影響を受けていたというのだが、あの小説からふたりが別々に1984年をピックアップするというのはホンマかいなという気もする。だって、あんまし目立たないところだからね。普通はオーウェルは1948年に書いたから48をひっくり返して1984にしたっていうんじゃなかったっけ。チェスタトンの「新ナポレオン奇譚」の影響という説もあるらしい。こっちのほうは「鉄の踵」よりはすっきりする。


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