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2013年6月 1日 (土)

6月の気になる新刊

6月の新書・文庫・選書の新刊から気になるものを選んで、私の蔵書と関連させてみました。

<新書>
◎講談社現代新書「明治国家をつくった人びと」瀧井一博
維新の元勲たちが明治を作ったということになると当たり前すぎてそんなに面白いとは思えないのだが。

◎平凡社新書「トリスタン伝説とワーグナー」石川栄作
物語にみる中世ヨーロッパ世界」に"トリスタンとイズーの物語"という1章がある。
むろん大著「愛について〈上〉〈下〉」はトルバトーレの歴史の中でトリスタン伝説が登場する。
アーサー王」でもトリスタンが取り上げられている。そのなかでワーグナーにも触れている。

<文庫>
◎岩波文庫「鯰絵――民俗的想像力の世界」C・アウエハント
龍の棲む日本」では地震と鯰の関係や要石について触れてあり、「民俗学への招待」でも紹介されている。
これは欲しい。

◎講談社学術文庫「道徳感情論」アダム・スミス
アダム・スミスなら「世界の名著」に「国富論」はある。
十八世紀イギリス思想史」の道徳哲学の項で取り上げており、ほかに岩波新書「アダム・スミス」も。

◎講談社学術文庫「日本その日その日」エドワード・シルヴェスター・モース
大森貝塚を発見したモースの日本滞在記。東洋文庫で全3冊ものを1冊に?
モースの紹介なら「モースの贈り物」。

◎講談社学術文庫「欧化と国粋――明治新世代と日本のかたち」ケネス・B・パイル
徳富蘇峰、志賀重昂、陸羯南、三宅雪嶺と大物がずらり。勇ましそうでやや気後れする。

◎講談社学術文庫「パラダイムと科学革命の歴史」中山 茂
著者の本では「日本の天文学」「西洋占星術」の2冊がある。
科学革命については「科学革命の歴史構造〈上〉〈下〉」「科学史の逆遠近法」がある。

◎ちくま学芸文庫「人間はどういう動物か」日高敏隆
日高氏の著作では、訳書「攻撃 第1第2」「裸のサル」「機械の中の幽霊」と対談集「動物の目でみる文化」がある。

◎ちくま学芸文庫「山口昌男コレクション」山口昌男
代表的論考を網羅ってどうなの?
うちにも13冊もあるのに、1冊で網羅できるのか?。

◎ちくま学芸文庫「貨幣と欲望: 資本主義の精神解剖学」佐伯啓思
うちある「隠された思考」「「欲望」と資本主義」と同じ方向でしょう。タイトルも似てるし。

◎角川ソフィア文庫「江戸の妖怪革命」香川雅信
日本の妖怪については「全国妖怪事典」「妖怪の民俗学」「怨念の日本文化―妖怪篇」なんていうのを持っているけれど、フーコーみたいだって言うからなら「江戸の無意識」と近いのかな。

◎角川ソフィア文庫「海南小記」柳田国男
◎角川ソフィア文庫「先祖の話」柳田国男
今月も柳田さんです。

◎角川ソフィア文庫「なぜ人は地図を回すのか 方向オンチの博物誌
なぜ人は地図を回すのか 方向オンチの博物誌」村越 真
雑学的に楽しいかも。

◎角川ソフィア文庫「闇の歴史、後南朝 後醍醐流の抵抗と終焉」森 茂暁
同じ著者の「皇子たちの南北朝」は書棚にある。

◎平凡社ライブラリー「農民ユートピア国旅行記」アレクサンドル・チャヤーノフ
ユートピア文学マニアとしては嬉しい。ぜひ買わねば。

<選書>
◎講談社メチエ「日独伊三国同盟の起源 イタリア・日本から見た枢軸外交」石田 憲
うちにある本はドイツ関連のものばかり。気になる。

◎講談社メチエ「漢方医学」渡辺賢治
漢方関連では「中国名医列伝」ぐらいしかない。

◎角川選書「庶民たちの朝鮮王朝」水野俊平
朝鮮王朝にふれているのは「物語韓国史」だけかな。ただこの本は古代偏重で朝鮮王朝については駆け足過ぎる。

◎角川選書「渡来の古代史 国のかたちをつくったのは誰か」上田正昭
古代史好きだったので上田氏の「日本神話の世界」「日本神話」は持っている。
そういえば持ってはいないけど中公の「帰化人」も同じ著者だ。

◎筑摩選書「「魂」の思想史: 近代の異端者とともに」酒井 健
酒井氏の著作意では「バタイユ入門」「ゴシックとは何か」がある。
コリン・ウィルソン「アウトサイダー」に近いのか。

◎新潮選書「私たちはなぜ税金を納めるのか: 租税の経済思想史」諸富 徹
◎新潮選書「金融の世界史: バブルと戦争と株式市場」板谷敏彦
アベノミクスのせいでもないだろうに経済ものがならぶ新潮。

◎河出ブックス「幸福の文法 ---幸福論の系譜、わからないものの思想史」合田正人
アラン、ヒルティ、ラッセルを三大幸福論というのだそうだ。
あんまし私の本棚にはそぐわないタイプかも。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「彫刻と戦争の近代」平瀬礼太
二宮金次郎像とか楠正成像、爆弾三勇士あたりの話なのか?

今月の目玉は岩波文庫の「鯰絵」と平凡社ライブラリー「農民ユートピア国旅行記」。
それにしても新書はひどい。岩波・中公・講談社どこも私の嗜好とはまったく異なるラインナップ。どうしちゃったんだ。編集からすれば私の趣味なんて相手にしないだろうけど。
文庫では、目玉の2冊以外では講談社学術文庫「パラダイムと科学革命の歴史」と角川ソフィア文庫「江戸の妖怪革命」も面白そう。
選書では、気になるのは「「魂」の思想史」だけど著者の思い入れだけの文章なら、はずれの危険性も大。「日独伊三国同盟の起源」はとくにイタリアの視点が気になる。

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