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2013年2月10日 (日)

2月の新刊新書・文庫・選書

妻と上の子は制服等の予約に午前中から中学校へ。
子どもは友だちと会えたのでそのままみんなで遊びに行ったとか。


2月新刊から気になる新書・文庫・選書をピックアップしました。

新書
◎岩波新書「哲学のヒント」藤田正勝
たとえば松波信三郎「哲学以前の哲学」みたいなことなのだろうか。

◎中公新書「聖書考古学 - 遺跡が語る史実」長谷川修一
聖書というと文献学みたいのが多いので考古学的視点は面白そう。
うちの本棚では「聖書以前」ぐらいかな。

◎中公新書「お伊勢参り 江戸庶民の旅と信心」鎌田道隆
名著として名高い岩波の同タイトルに加えて、「江戸の旅」や「江戸のはやり神」あたりも関連しそう。

◎講談社現代新書「〈生命〉とは何だろうか」岩崎秀雄
生物学的なことは「生命の起源を探る」あたりが近いのかも。
ほかにも、なぜか「人工生命の美学」なんていうのも持っている。

◎講談社現代新書「江戸の小判ゲーム」山室恭子
タイトルだけでは意味不明ですが寛政の改革の経済的分析のようです。
うちにあるの江戸時代関連は文化史か対外関係、あとは幕末物ばかりで、経済というと「江戸の産業ルネッサンス」「流通列島の誕生」ぐらい。
これは面白そう。

◎講談社ブルーバックス「海はどうしてできたのか」藤岡換太郎
生命と地球の歴史」「生命の起源をさぐる」と関連しているはず。

◎講談社+α新書「お江戸日本は世界最高のワンダーランド」増田悦佐
どうやら筆者は日本礼賛論者らしいが、江戸時代が面白いのは「江戸の想像力」だけでも伝わってくる話で、だからといって世界最高ということはないでしょう。

◎ちくま新書「日本の文字: 「無声の思考」の封印を解く」石川九楊
書家による日本論。仮名混り文に多少でも触れているのは「日本論の視座」ぐらい。
面白いか単なる思い付きか微妙なところ。

◎平凡社新書「現代アラブ混迷史: ねじれの構造を読む」水谷 周
うちにあるのでは「現代アラブの社会思想」が近く、根源的には「イスラーム思想史」かな。

◎平凡社新書「江戸川柳 おもしろ偉人伝一〇〇」小栗清吾
川柳が出てくるのは「江戸の本屋 下」ぐいらい。

◎平凡社新書「将棋の歴史」増川宏一
将棋は教育テレビで日曜にときどき眺める程度だが、何につけ文化史は楽しい。

◎新潮新書「日本人のための世界史入門」小谷野 敦
紹介を読むと高校の参考書みたいな気がする。

◎洋泉社歴史新書y「伊達政宗の戦闘部隊」中田正光
政宗の戦闘については「検証戦国城砦攻防戦」ぐらいしかない。

文庫
◎岩波現代文庫「『コーラン』を読む」井筒俊彦
同じ著者の「イスラーム思想史」「イスラーム文化」は読んでいる。

◎講談社学術文庫「悪魔の話」池内 紀
オリジナル現代新書は持っている。

◎講談社学術文庫「生類をめぐる政治――元禄のフォークロア」塚本 学
うちあるのは平凡社ライブラリー版。

◎講談社学術文庫「地下水と地形の科学 水文学入門」榧根 勇
類書は持っていない。多分読まないけれどちょっと気になるタイトル。

◎ちくま文庫「ケルト神話ファンタジー 炎の戦士クーフリン/黄金の騎士フィン・マックール」ローズマリー・サトクリフ
ケルト神話では「ゲルマン、ケルトの神話」を手始めに、「オシァン」「フィン・マックールの冒険」「ケルト神話と中世騎士物語」あたり。
ファンタジーというから、ウィリアム・モリスの「サンダリング・フラッド」みたいな感じかな。

◎ちくま文庫「コンパス・ローズ」アーシュラ・K・ル=グウィン
高値を呼ぶ今はなきサンリオ文庫が筑摩で再文庫化。
ル=グウィンものでは「ゲド戦記」を妻が、私は「闇の左手」を持っている。

◎ちくま文庫「現代語訳 文明論之概略」福澤諭吉
「文明論之概略」といえば岩波新書の「文明論之概略を読む(上
下)」に尽きる。

◎ちくま学芸文庫「入門 近代日本思想史」濱田恂子
日本の哲学なら「20世紀の思想」にちょっとあるぐらい。

◎ちくま学芸文庫「物語数学史」小堀 憲
うちの書棚にある数学関連は「魔術から数学へ」「非ヨーロッパ起源の数学」「ゲーデル・不完全性定理」。

◎ちくま学芸文庫「反・仏教学: 仏教vs.倫理」末木文美士
仏教の現代的意味を探るという点では「仏教とは何か」が同じような方向かも。

◎ちくま学芸文庫「分析哲学を知るための 哲学の小さな学校」ジョン・パスモア
あんまりピンと来ない分析哲学です。
手元にある「哲学の最前線」も理解できていない。

◎ちくま学芸文庫「美術で読み解く 聖人伝説」秦 剛平
たとえば「キリスト教図像学」や「黄金伝説抄」とリンクしている。

◎ちくま学芸文庫「原典訳 ウパニシャッド」岩本 裕 編訳
ウパニシャッドについては「インド文明の曙」「はじめてのインド哲学」をはじめ仏教思想史にも登場する。
また、ウパニシャッド原典も「世界の名著〈1〉」にある。

◎中公文庫リンカーン(上) - 大統領選」ドリス・カーンズ・グッドウィン
◎中公文庫「リンカーン(中) - 南北戦争」ドリス・カーンズ・グッドウィン
◎中公文庫「リンカーン(下) - 奴隷解放」ドリス・カーンズ・グッドウィン
リンカーンの伝記。リンカーンは「アメリカン・ヒーロー」にも登場するが、これは大部だ。

◎平凡社ライブラリー「紅茶の文化史」春山行夫
タイトルは似ているが「茶の世界史」とは方向が違うような。

◎角川ソフィア文庫「改訂新版 心的現象論序説」吉本隆明
この人は私の守備範囲ではないのですが、いちおう取り上げておきます。

◎角川ソフィア文庫「知っておきたい日本の天皇」武光 誠
天智、天武だとか、後醍醐天皇だとか個別の天皇については読んではいるけれど、それ以上のものがあるんでしょうか。

◎角川ソフィア文庫「知っておきたい日本の名僧」瓜生 中
こっちも教科書的な人物しか知らないので、何か面白い話があれば。

◎角川ソフィア文庫「小さき者の声 柳田国男傑作選」柳田国男
◎角川ソフィア文庫「柳田国男 山人論集成」柳田国男
先月に続いて柳田国男。

選書
◎講談社メチエ「江戸幕府と国防」松尾晋一
鎖国とは実は…という話。
うちにあるのはそんなに国を閉ざしていないという論が多いけど、この本は、実は必死で守っていたという話。
「鎖国」の比較文明論」「赤蝦夷風説考」「黒船前後の世界」あたりが関連しそう。

◎講談社メチエ「意味・真理・存在 分析哲学入門・中級編」八木沢 敬
これも分析哲学。

◎筑摩選書「比喩表現の世界: 日本語のイメージを読む」中村 明
日本語については何かにつけて面白いでしょう。

◎角川選書「方言漢字」笹原宏之
漢字にも地域独特の漢字や読みがあるという。これも興味深い。

◎新潮選書「明治神宮: 「伝統」を創った大プロジェクト」今泉宜子
関連しそうなのは「皇紀・万博・オリンピック
皇紀・万博・オリンピック」か「国家神道」ぐらいかな。

◎河出ブックス「ニーチェ ---ニヒリズムを生きる」中島義道
◎河出ブックス「超人の倫理 ---〈哲学すること〉入門江川隆男
なぜかニーチェが並んでいる。ブームなんだそうだ。私も嫌いじゃない。
いろいろ持っているけど「これがニーチェだ」でどうだろう。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「明治の政治家と信仰: クリスチャン民権家の肖像」小川原正道
自由民権」「文明開化」あたりがややかすっているかも。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「モダン・ライフと戦争: スクリーンのなかの女性たち」宜野座菜央見
映画が戦争に協力するといえば「ドナルド・ダックの世界像」や「ゲッベルス」もそう。
本書に出てくる作品や女優については「日本映画発達史」や「日本映画俳優全史 女優編」が参考になるはず。

今月の目玉は、
新書では「聖書考古学」「お伊勢参り」「江戸の小判ゲーム」、
文庫では「美術で読み解く聖人伝説」、
選書では「江戸幕府と国防 」あたり。

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