« 第34回ヨコハマ映画祭発表 | トップページ | 期日前投票者数速報4・5日目 »

2012年12月 9日 (日)

12月新刊

12月の新刊から気になる新書・文庫・選書を手元の蔵書とリンクして紹介します。

◎岩波新書「空海と日本思想」篠原資明
空海については、「仏教の思想9 生命の海<空海>」が詳しい。
◎中公新書「自然を捉えなおす - 競争とつながりの生態学」江崎保男
生態学つながりでいうならば「有限の生態学」なんていう本はある。
◎中公新書「大原孫三郎―善意と戦略の経営者」兼田麗子
◎講談社ブルーバックス「古代日本の超技術 改訂新版」志村史夫
木の文明としての古代日本の技術を現代の視点から見直すという。手元に類書はない。
◎講談社+α新書「新編 はじめてのニーチェ」適菜 収
哲学者のなかでは親しんでいるほうなので、「ニーチェ」「ニーチェ入門」「これがニーチェだ」など入門書も何冊か持っている。
◎ちくま新書「入門 朱子学と陽明学」小倉紀蔵
儒教については入門書もあるけれど、朱子学と陽明学についてはいまいち親しみがわかず、うちにあるのは「講座東洋思想 第2巻 中国思想 1」ぐらい。
◎ちくまプリマー新書「虹の西洋美術史」岡田温司
岡田氏の著作では「マグダラのマリア」がある。
◎新潮新書「卑弥呼は何を食べていたか」廣野 卓
邪馬台国の食事について触れているのは、文化人類学者大林太良氏の「邪馬台国」がいちばん近いかも。
◎KAWADE夢文庫「日本人には謎だらけのキリスト教」歴史の謎を探る会 編
謎といったらどんな宗教だって謎だらけなわけで、世界から見たら日本人のほうが謎だらけなのかもしれない。
私の書棚にあるのでは「キリスト教と日本人」が近いのかも。
◎洋泉社歴史新書y「「朝敵」から見た戊辰戦争 桑名藩・会津藩の選択」水谷憲二
幕末物には戊辰戦争は欠かせないが、とくに「歴史群像シリーズ39 会津戦争」あたりかな。

◎岩波文庫「内乱――パルサリア(下)」ルーカーヌス
先月の続刊
◎岩波文庫「王権」A・M・ホカート
王の卓越した権威を解き明かした人類学の古典。
わが家の書棚にある人類学関連で王権に触れているのは「人間と宗教のあいだ―宗教人類学覚え書」「アフリカの神話的世界」。
ヨーロッパの王権では「王の二つの身体〈上〉〈下〉」、日本の天皇制では「王と天皇」あたり。
◎岩波現代文庫「現代日本思想論――歴史意識とイデオロギー」安丸良夫
安丸氏の著作では「神々の明治維新」がある。
たとえば「20世紀の思想―マルクスからデリダへ」にも日本思想について触れているが、あまり本書とは重ならないかも。
◎講談社学術文庫「大聖堂・製鉄・水車―中世ヨーロッパのテクノロジー」ジョセフ・ギース、フランシス・ギース
タイトルにある大聖堂なら「大聖堂のコスモロジー」、水車については「中世を旅する人びと」がある。
◎講談社学術文庫「儀礼としての消費 財と消費の経済人類学」メアリー・ダグラス、バロン・イシャウッド
訳者は浅田 彰と佐和隆光とポストモダンっぽい。
ボードリヤール「象徴交換と死」とか栗本慎一郎「幻想としての経済」が近いのかも。
◎講談社学術文庫「日本の産業革命――日清・日露戦争から考える」石井寛治
うちの本棚では「三菱財閥史 (明治編)」「日本財閥史」が近そう。
◎講談社学術文庫「永楽帝――華夷秩序の完成」檀上 寛
永楽帝については「鄭和の南海大遠征」ぐらい。
◎講談社学術文庫「パラドックス―論理分析への招待―」中村秀吉
中公新書のオリジナルは持っている。
◎ちくま文庫「国定忠治の時代: 読み書きと剣術」高橋 敏
同じ著者の岩波新書「国定忠治」は手元にある。
◎ちくま文庫「世界幻想文学大全3 幻想小説神髄」東 雅夫編集
先月の続き。
◎ちくま学芸文庫「ドイツ観念論とは何か: カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として」久保陽一
大学の教科書以外でドイツ観念論なんて読んだことはないんだが、ヘルダーリンもそうなんだ。
◎ちくま学芸文庫「新・自然科学としての言語学: 生成文法とは何か」福井直樹
言語を生みだす本能〈上〉〈下〉」も生成文法だ。
◎ちくま学芸文庫「飛行機物語: 航空技術の歴史」鈴木真二
まともな飛行機の話は持っていないけど、「図説 発明狂の時代」には素っ頓狂な飛行機が掲載されていて、「飛行の古代史」には古代の伝説的な飛翔譚がある。
◎ちくま学芸文庫「増補 倭寇と勘合貿易」田中健夫
多分「中世倭人伝」は近いはず。
◎ちくま学芸文庫「書国探検記」種村季弘
種村氏の著作は、「吸血鬼幻想
山師カリオストロの大冒険
詐欺師の楽園」「薔薇十字の魔法
ビンゲンのヒルデガルトの世界」の
5冊を持っている。
◎中公文庫「日本の近代3 - 明治国家の完成 1890~1905」御厨 貴
多分、読まないなこれは。
◎中公文庫「続・フロイスの見た戦国日本」川崎桃太
フロイス関連では「フロイスの日本覚書」「ヨーロッパ文化と日本文化」が手元に。
◎中公文庫「アウトサイダー(上)(下)」コリン・ウィルソン
集英社文庫版はうちにある。それほど私好みではなかった。
◎角川文庫ソフィア「歴史を動かした哲学者たち」堀川 哲
キャッチが"革命から生まれた賢者の知恵!"動かしたのか動かされたのか。
で、デカルト?何革命から生まれたんだろう。
ただメジャーどころを並べただけじゃないでしょうね、
◎文春文庫「ヒトラーの秘密図書館」T・ライバック
これは面白そう。うちにある「シオン賢者の議定書」なんかも繋がるんでしょう。

◎講談社メチエ「ソシュール超入門」ポール・ブーイサック
ソシュール紹介では丸山圭三郎がいちばん。うちにあるのでは「言葉と無意識」とか。
◎筑摩選書「哲学で何をするのか: 文化と私の「現実」から」貫 成人
タイトルが真面目すぎて…。
◎角川選書「空海と密教美術」正木 晃
今月2冊目の空海。流行っているのか?
◎河出ブックス「いま、柳田国男を読む」石井正己
いつでも読まれている柳田國男。
柳田国男の読み方」なんていう本もある。
◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「古代天皇家の婚姻戦略」荒木敏夫
うちにあるのでは「日本古代の氏族と天皇」にもそん内容があったような。
◎吉川弘文館歴史文ライブラリー「古代豪族と武士の誕生」森 公章
うちの本棚の「武士の誕生」とは視点が違いそう。

おまけに11月新刊の拾遺
◎中公新書「日本恋愛思想史 - 記紀万葉から現代まで」小谷野敦
◎中公新書「国際秩序 - 18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ」細谷雄一
◎中公新書「政友会と民政党 - 戦前の二大政党制に何を学ぶか」井上寿一
◎中公文庫「心と他者」野矢茂樹
◎NHKブックス「明治<美人>論―メディアは女性をどう変えたか」佐伯順子
◎山川日本史リブレット人「徳川吉宗―日本社会の文明化を進めた将軍」大石 学
◎山川世界史リブレット「産業革命」長谷川貴彦
◎山川日本史リブレット人「中山みき―「心直し」から「世直し」を説いた生き神教祖」小澤 浩

今月の目玉は、新書が「古代日本の超技術 改訂新版」、
文庫が「王権」「大聖堂・製鉄・水車」「飛行機物語」「ヒトラーの秘密図書館」
文庫はなかなか豊作。どれも欲しい。

|

« 第34回ヨコハマ映画祭発表 | トップページ | 期日前投票者数速報4・5日目 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182335/56282815

この記事へのトラックバック一覧です: 12月新刊:

« 第34回ヨコハマ映画祭発表 | トップページ | 期日前投票者数速報4・5日目 »