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2012年11月11日 (日)

11月新刊

11月新刊から気になる新書・文庫・選書を紹介。

新書

◎岩波新書「女帝の古代日本」吉村武彦
古代律令制において誕生した多数の女帝たち。
うちには女帝を主題にしたものはないが、「大化改新」など古代史関連には当然女帝が登場してくる。

◎岩波新書「近代朝鮮と日本」趙 景達
韓国史関連では「韓国併合」「物語韓国史」ぐらい。

◎平凡社新書「エキゾチック・パリ案内」清岡智比古
フランスの移民を扱ったものには、「新しい民族問題」「統合と分裂のヨーロッパ」「フランスの憂鬱」がある。

◎文春新書「中世の貧民 説経師と廻国芸人」塩見鮮一郎
中世の芸能なら「さんせう太夫考」「日本中世の民衆像」あたりが近いのかも。

◎文庫クセジュ「ローマ帝国: 帝政前期の政治・社会」パトリック・ル・ル
うちにあるローマ史関連では「ローマ五賢帝」「皇帝たちの都ローマ」かな、

◎洋泉社歴史新書y「保科正之 ~民を救った天下の副将軍」中村彰彦
水戸黄門のようなサブタイトル。


文庫

◎岩波文庫「内乱―パルサリア(上)」ルーカーヌス
所蔵の本でネロが登場してくるのは「皇帝たちの都ローマ」「トリマルキオの饗宴
トリマルキオの饗宴」。

◎岩波現代文庫「明治維新を考える」三谷 博
維新については、雑学的なものから、人物論、民衆史、対外関係などさまざまな視点の本があるけれど、本書はどうでしょう。

◎講談社学術文庫「無限 その哲学と数学」エイドリアン・ムーア
あまり得意な分野でもなく、関連すると思われる「学識ある無知について」「ゲーデル・不完全性定理」あたりもちゃんと読めた訳でもない。

◎講談社学術文庫「新井白石「読史余論」 現代語訳」横井 清
多分オリジナルの「日本の名著」は書棚にある。意外と面白い。

◎講談社学術文庫「宗教と権力の政治―「哲学と政治」講義2」佐々木毅
中世から近代にかけての政治思想なら、同じ著者の「近代政治思想の誕生」のほか「中世の政治思想」「君主の統治について」「君主論」あたり。

◎講談社学術文庫「江戸の食空間――屋台から日本料理へ」大久保洋子
江戸の文化史についてはいろいろあるけれど食については手元に類書はない。

◎講談社学術文庫「地形からみた歴史 古代景観を復原する」日下雅義
いちばん近そうなのは「古地図からみた古代日本」かな。

◎ちくま文庫「「もの」で読む入門シェイクスピア」松岡和子
うちの本棚にあるシェイクスピアは代表作とは言い難い「あらし」と「夏の夜の夢」の2冊のみ。それについては「シェイクスピアのフォークロア」「キャリバンの文化史」なんて本もあり、「森のイングランド」や「奇想天外・英文学講義」もシェイクスピアに触れている。

◎ちくま文庫「罪と監獄のロンドン」S・ジョーンズ
ヴィクトリア朝ロンドンの犯罪事情については「ドラキュラの世紀末」「路地裏の大英帝国」「シャーロック・ホームズの履歴書」あたりも参考になる。

◎ちくま文庫「世界幻想文学大全 幻想文学入門」東 雅夫 編集
幻想文学なら「別世界通信」や「幻想物語の文法」も入門書。

◎ちくま文庫「世界幻想文学大全 怪奇小説精華」東 雅夫 編集
上に続くアンソロジー3巻のひとつめ。

◎ちくま学芸文庫「江戸奇談怪談集」須永朝彦 編訳
江戸の奇談怪談を180余篇も集成した分厚い1冊。
同じ著者による「日本幻想文学史」や荒俣さんの「本朝幻想文学縁起」あたりも関連する。

◎ちくま学芸文庫「密教」正木 晃
密教については「密教」「密教の本」「密教―悟りとほとけへの道」なんかを読んでいるのだけれど、どうもピンとこない。密教は私には向いていないのかも。

◎ちくま学芸文庫「民主主義の革命: ヘゲモニーとポスト・マルクス主義」エルネスト・ラクラウ、シャンタル・ムフ
ポスト・マルクス主義ってマルクス主義なの?「今こそマルクスを読み返す」とか「マルクスその可能性の中心」とか多分違うんだろうなあ。

◎ちくま学芸文庫「古代地中海世界の歴史」本村凌二、中村るい
メソポタミアからローマまで古代地中海世界を概観。放送大学教材の文庫化。
古代地中海世界を扱ったものというと「パンとワインを巡り 神話が巡る」「レバノンの白い山」、やや時代は広いけど「地中海―人と町の肖像」にも含まれている。

◎平凡社ライブラリー「「太平記読み」の時代」若尾政希
軍記物語の世界」「太平記「よみ」の可能性」が内容的にはかなり近い。

◎角川文庫ソフィア「完全データファイル 新選組」新撰組研究会
新選組実録」とか新選組関連も硬軟取り混ぜて、というか軟らかめのを主にいろいろ手元にある。

◎角川文庫ソフィア「たとえば銀河がどら焼きだったら 比較でわかるオモシロ宇宙科学」布施哲治
分かり易くしようとしてかえって分かりにくいタイトルじゃないかな。

◎角川文庫ソフィア「大事なものは見えにくい」鷲田清一
「星の王子様」だっけ。

◎角川文庫ソフィア「道元入門」角田泰隆
仏教は好きなのだが禅は密教とともに不得意。

◎角川文庫ソフィア「北極にマンモスを追う 先端科学でよみがえる古代の巨獣」鈴木直樹
マンモス復活プロジェクトについては「極北シベリア」にある。

◎河出文庫「哲学の練習問題」西 研


選書

◎角川選書「戦いの日本史 武士の時代を読み直す」本郷和人
日本史小百科 戦乱」は別に読み直してはいないけど戦いは詳しい。

◎角川選書「百人一首で読み解く平安時代」吉海直人
平安時代の通史としては「平安王朝」ぐらい。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「首都防空網と〈空都〉多摩」鈴木芳行
東京の防空に触れているのは「東京の都市計画」かな。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「山城国一揆と戦国社会」川岡 勉
山城国一揆について書いているのは「戦国時代〈上〉」かな

今月はこれぞという目玉がないけれど、あえて選ぶとすれば、
新書の「女帝の古代日本」「中世の貧民」、文庫の「内乱」あたり。

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