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2012年10月12日 (金)

10月新刊

10月新刊から気になる新書・文庫・選書から紹介します。

◎岩波新書「秀吉の朝鮮侵略と民衆」北島万次
朝鮮の役については「物語韓国史」「南蛮太閤記」などに載っているけれど、本書の視点は日韓両国の民衆。

◎岩波新書「杜甫」川合康三
中国の詩人については「陶淵明」がある程度。杜甫なんて高校の漢文の時間以来読んでいない。

◎中公新書「物語 哲学の歴史 - 自分と世界を考えるために」伊藤邦武
普通の哲学史とどう違う“物語”になるか、そこが肝。

◎中公新書「歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ」磯田道史
まるで歴史雑誌みたいだな。

◎中公新書「アダムとイヴ - 語り継がれる「中心の神話」」岡田温司
ここのところのっている岡田氏の著作でうちにあるのは「マグダラのマリア」1冊。
本書のテーマに合うのは、「象徴としての庭園」「聖書神話の解読」あたりか。

◎中公新書「経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み」猪木武徳
経済学についてなら「経済学の考え方」「経済学とは何だろうか」「思想としての近代経済学」などがある。

◎講談社現代新書「アメリカを動かす思想─プラグマティズム入門」小川仁志
プラグマティズムといえばデューイとかパースとか。
20世紀の思想」のような概説でしか読んだことはない。

◎ちくま新書「昭和戦前期の政党政治: 二大政党制はなぜ挫折したのか」筒井清忠
戦前ドイツがナチス化する過程なら「ワイマル共和国」などがあるが、日本についてうまく描けているか。

◎白水社文庫クセジュ「100の神話で身につく一般教養」エリック・コバスト
神話についての本はうちの本棚にもたくさんあるけれど、たとえば「世界神話事典」あたりがいちばん近いかも。

◎白水Uブックス「パール判事: 東京裁判批判と絶対平和主義」中島岳志
パール判事の利用する右派への批判的な本らしい。

◎洋泉社歴史新書y「戦国武将 敗者の子孫たち」高澤 等
歴史ウンチク本?

◎岩波文庫「天体による永遠」オーギュスト・ブランキ
ブランキについて詳しく書いてあるには「現代ヨーロッパ社会思想史」ぐらいかな。

◎岩波現代文庫「歴史人口学の世界」速水 融
歴史人口学関連では「日本史再発見―理系の視点から」「新しい歴史」あたり。

◎講談社学術文庫「よみがえる古代思想―「哲学と政治」講義1」佐々木 毅
同じ著者のでは「近代政治思想の誕生」がある。

◎講談社学術文庫「デカルト形而上学の成立」村上勝三
デカルトの著作で手元にあるのは「方法序説」。
解説本では「デカルト=哲学のすすめ」あたり。

◎講談社学術文庫「東方的」中沢新一
中沢新一の著書は7冊。
雪片曲線論」「野ウサギの走り
イコノソフィア」「虹の理論
バルセロナ、秘数3」「悪党的思考
はじまりのレーニン」。
共著は「ケルトの宗教」。
一時の流行に乗らされて私好みではないのにけっこう読んでいる。

◎講談社学術文庫「茶経 全訳注」布目潮フウ(サンズイに風)訳注
お茶については「茶の世界史」かな。

◎ちくま文庫「パヴァーヌ」キース・ロバーツ
16世紀に無敵艦隊に敗れてスペインに占領され、技術の進歩が止められてしまった架空のイギリス史。
サンリオ文庫のオリジナルを持っている。
これは滅法面白い。

◎ちくま学芸文庫「ビギナーズ 哲学」デイヴ・ロビンソン 著 ジュディ・グローヴズ 画
絵入り哲学史。

◎ちくま学芸文庫「阿含経典3 中量の経典群/長量の経典群/大いなる死/五百人の結集」増谷文雄 編訳
シリーズ3巻目。

◎ちくま学芸文庫「墨子」森 三樹三郎 翻訳
墨子について書かれているのは「講座東洋思想〈4〉」で、「墨攻」という小説にもなっている。

◎河出文庫「喜ばしき知恵」ニーチェ
ニーチェは私好みではあるのだが、うちにある「道徳の系譜」「この人を見よ」「善悪の彼岸」「このようにツァラトゥストラは語った 上」「権力への意志 上」のうち、ちゃんと読んだのは「ツァラトゥストラ」だけかな。


◎講談社メチエ「義経の冒険 英雄と異界をめぐる物語の文化史」金沢英之
義経伝説を扱っているのは「源義経」「日本架空伝承人名事典」「日本異界絵巻」。

◎筑摩選書「フランス革命の志士たち: 革命家とは何者か」安達正勝
革命全体を見渡すには「フランス革命小史」「フランス革命史」があり、
フランス革命期の女たち」には女性革命家が描かれている。

◎角川選書「古事記ワンダーランド」鎌田東二
鎌田氏のは「身体の宇宙誌」があり、共著には「日本異界絵巻」。
民俗学者による古事記の神々の物語。

◎中公選書「天皇陵」矢澤高太郎
子どもの教科書を見たら仁徳天皇陵は大仙古墳となっていた。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「家庭料理の近代」江原絢子
本棚には明治期のグルメ小説「食道楽」なんてのが眠っている。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「金属が語る日本史: 銭貨・日本刀・鉄炮」齋藤 努
副題に関連するのは「和同開珎」「図説・日本武器集成―決定版」「真説 鉄砲伝来」。

◎河出ブックス「エネルギーの科学史」小山慶太
氏の著作は「異貌の科学者」「道楽科学者列伝」と人物科学史しか持っていないが、本書はエネルギーの歴史を軸に描いているらしい。

今月の目玉は、
新書なら「アダムとイヴ」、
文庫なら「天体による永遠」、
選書なら「義経の冒険」
目玉というにはやや弱いかな。

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