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2012年7月10日 (火)

7月の新刊新書文庫選書

7月新刊
新書
◎講談社現代新書「武器としての社会類型論 世界を五つのタイプで見る」加藤 隆
社会類型論というと「新ヨーロッパ大全」みたいなのか?あれは家族制度と土地所有制度が基礎。
出版社のページを見ると5つのタイプは、日本・西洋・中国・インド・ユダヤ(イスラム)。
日本は世界の5分の1なのか?なんか世界が狭くねえか?
それに、著者はキリスト教神学の人(同名違人?)だから、社会類型じゃなく宗教類型じゃないかと心配。
◎講談社現代新書「化石の分子生物学――生命進化の謎を解く」更科 功
分子生物学では「進化論が変わる」というのが書棚にある。もうちょっとくだけた話っぽい。
◎平凡社新書「人類はなぜ短期間で進化できたのか ラマルク説で読み解く」杉 晴夫
これも進化。しかも、再評価著しいラマルク説で人類進化に挑む。
ラマルクでは岩波文庫の「動物哲学」(訳が古すぎ!)と伝記では「ラマルク伝」がある。
◎平凡社新書「一冊でわかる古事記」武光 誠
武光さんの古事記。あまり新奇なことはいわない感じ。
◎ちくま新書「功利主義入門  はじめての倫理学」児玉 聡
功利主義っていうと最大多数の最大幸福ってやつですか。
倫理の教科書以外では、「十八世紀イギリス思想史」にロックからベンサムにいたる流れが概観されている。
あとは「市場社会の思想史」とかそんなところ。
◎集英社新書「ツタンカーメン 少年王の謎」河合 望
展覧会もやっているし。便乗しつつお勉強ってことでしょうか。
エジプト史ははあまり持っていない。
◎白水Uブックス「中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義」中島岳志
版型は新書だけど単行本がオリジナルだから気分的には文庫本。
中村屋のカレーがインド独立運動の産物であったという視点が斬新。
近代アジア精神史の試み」あたりが関連している。
◎洋泉社歴史新書y「ホントは怖い英国王室残酷物語」渡辺みどり
ホントはって言われなくてもイギリス史(いや世界中ほとんど同じだが)は血なまぐさい。
ロンドン五輪関連書籍でしょうか。

文庫
◎講談社学術文庫「世界文化小史」ウェルズ,ハーバート.ジョージ
SF作家のHGウェルズです。角川文庫版を持っています。
◎講談社学術文庫「明治洋食事始め――とんかつの誕生」岡田 哲
「~の誕生」というタイトルには惹かれます。
うちの本棚でも霊柩車とか子守り唄とかピアノとかいろんなものが誕生しています。
◎講談社学術文庫「ソシュールを読む」丸山圭三郎
ソシュールというとやはり丸山圭三郎。
丸山氏の著作では「文化のフェティシズム」「言葉と無意識
言葉・狂気・エロス」「人はなぜ歌うのか」「カオスモスの運動」を持っています。
◎講談社学術文庫「訳注「淮南子」」池田知久
手元にある「淮南子の思想」は老荘思想としての淮南子を扱っているが、
本書は全文の訳注。説話、地理など読んでみたい部分が多い。
◎ちくま学芸文庫「物語による日本の歴史」石母田 正
オリジナル(学生社版)は実家にあった。子供のころ読んだ記憶がある。
挿絵も重要だったはずで、文庫に向いてる本なのだろうか。
◎ちくま学芸文庫「新編 霊魂観の系譜」桜井徳太郎
民俗学でよく名前が出てくるので読んでいるような気がしたが、
意外なことに桜井徳太郎の著作は持っていなかった。
関連しそうなのは「葬制の起源」「日本の民俗宗教」「仏教民俗学」「憑霊信仰論」あたり。
◎中公文庫「シリーズ日本の近代 - 逆説の軍隊」戸部良一
関係ありそうなのは「海軍と日本」ぐらいかな。
◎中公文庫「物語「京都学派」 - 日本の知性を代表する哲学者たち」竹田篤司
西田幾太郎とか京都系の哲学は難しすぎてついていけないという印象だけで、
問題群」とか「20世紀の思想」で触れているのを読んだ程度。
◎中公文庫「欺かれた歴史 - 松岡洋右と三国同盟の裏面」斎藤良衛
オリジナルは1955年結構古い本です。
◎角川ソフィア文庫「初めて読む古事記 神様と神社がわかる本」武光 誠
ありゃ上の新書とかぶった内容。武光さんやりすぎ。
◎角川ソフィア文庫「保元・平治の乱 平清盛 勝利への道」元木泰雄
保元の乱が出てくるのは「軍記物語の世界」ぐらいかな。
◎河出文庫「生きていく民俗 ---生業の推移」宮本常一
民俗学関係はそこそこ持っているのだけれど、宮本氏の著作はない。
◎平凡社ライブラリー「椿説泰西浪曼派文学談義」由良君美
奇想天外・英文学講義」がいちばん近いようだ。
◎平凡社ライブラリー「共産主義者宣言」カール・マルクス
マルクスの著作では「先行する諸形態」「ド・イデ」と、主要ではないものしか持っていない。
共産党宣言ではなく共産主義宣言というところがミソ(かな?)。

選書
◎講談社メチエ「東シナ海文化圏 東の<地中海>の民俗世界」野村伸一
この地域を扱っているのは「中世倭人伝」あたりで、民俗というと「沖縄の神話と民俗」ぐらいかな。
◎角川選書「日本の仏教を築いた名僧たち」編:山折哲雄、大角 修
有名どころを扱っているようなので、目新しさはなさそう。
◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「東アジアの日本書紀: 歴史書の誕生」遠藤慶太
書紀については「古事記と日本書紀」「日本書紀の謎を解く」あたり。中国との関連では「倭国―東アジア世界の中で」かな。
◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「イングランド王国と闘った男: ジェラルド・オブ・ウェールズの時代」桜井俊彰
ウェールズというと妖精だのケルトだのでちょこっと出てくるぐらいで歴史的な著作は手元にない。
というわけで興味深い。

目玉は文庫の「訳注 淮南子」「椿説泰西浪曼派文学談義」。これは買ってもいいかも。
「新編 霊魂観の系譜」も是非読みたい。
新書では進化についての2冊は目を通しておきたい。
選書の「イングランド王国と闘った男」もテーマは面白そう。

今月から新刊紹介を早目にしてみました。追加分があったら月末に紹介する予定です。

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1 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/10/16(火) 00:56:00.91 ID:ubJEHiBb0 ?PLT(12000) ポイント特典可哀想だからブックオフで買った論文の書き方ポストにいれといてやったわ [続きを読む]

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