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2011年10月20日 (木)

10月の新刊 新書・文庫・選書

10月新刊の新書・文庫・選書のなかから気になる本をピックアップ、手元にある本と関連させてみました。
今月はちょっと多い。

新書
◎岩波新書「和本のすすめ――江戸を読み解くために」中野三敏
中野氏の著書にはほかに「江戸名物評判記案内」「江戸文化評判記」があり、「江戸の本屋〈上〉〈下〉」あたりも関連あり。

◎中公新書「仏教、本当の教え - インド、中国、日本の理解と誤解」植木雅俊
本当の教えという問いの設定にはいささか疑問がないではありませんが、翻訳の問題という設定は当然ありうるでしょう。
いささか古いですが、私が仏教思想に親しみ始めたきっかけは「仏教の思想」、もしくはこの元になった雑誌「中央公論」の座談会の頃でした。

◎中公新書「中国義士伝」冨谷 至
あいかわらず中公新書の紹介が遅いので誰が義士なのかよくわかりません。
読み物風なタイトルですが、冨谷氏の著書では「古代中国の刑罰」「韓非子」を持っていますが、やや硬めの新書という印象でした。

◎中公新書「銀幕の東京―映画でよみがえる昭和」川本三郎
昔の映画を見れば昔の東京が映っている当たり前のことだけど、その時代の風俗がきちんとできている映画は今見ても楽しい。そこがおろそかだとその時はヒットした映画でも時代を超えなかったりする。

◎平凡社新書「建築のエロティシズム」田中 純
世紀末ウィーンの建築。手元にあるのでは「世紀末の街角」が近いのかも。

◎新潮新書「法然親鸞一遍」 釈 徹宗
悟りから救いへの転換という設定で浄土系の鎌倉新仏教をひとまとめ。そりゃそうだろうということ以上のものがあるのか。
たとえば、「鎌倉新仏教の誕生」とか史料的には「日本思想大系〈10〉法然・一遍」あたりは持っているけれど。

◎文庫クセジュ「100の地点でわかる地政学」パスカル・ゴーション、ジャン=マルク・ユイスー編
100の地点ってクセジュに入れるには多すぎないか?でものぞいてみるには面白そう。

◎洋泉社歴史新書y「武士の王・平清盛」伊東 潤
清盛像の転換。なのか単なる便乗なのか。

◎洋泉社歴史新書y「旗本御家人」氏家幹人
氏家氏の著作は4冊持っている。
江戸藩邸物語」「殿様と鼠小僧」「江戸の少年」「武士道とエロス
どれもはずれはない。ただこの出版社でなぜ?という気はする。

文庫
◎岩波文庫「パリ・コミューン(下)〔全2巻〕」H.ルフェーヴル
先月の続き

◎岩波現代文庫「賀川豊彦」隅谷三喜男
同時代ライブラリーの文庫化。いちおうユートピア思想家としてチェックしているので。

◎講談社学術文庫「百代の過客 日記にみる日本人」キーン,D
日本の日記文学史。これは前から気になっていた本の文庫化。

◎講談社学術文庫「諸葛孔明――「三国志」とその時代」宮川尚志
何度でも出てくる三国志と孔明。うちにも「諸葛孔明―三国志の英雄たち」なんていうのがある。

◎講談社学術文庫「デカルト、ホッブズ、スピノザ  哲学する十七世紀」上野修
哲学史の有名どころが並んでいるが、著者の目当てはスピノザらしい。うちにもいちおう3人については書棚に並んでいる。
デカルト=哲学のすすめ」「世界の名著〈28〉ホッブズ」「世界の名著 (30) スピノザ・ライプニッツ

◎講談社学術文庫「天の科学史」中山茂
著者のものでは「西洋占星術」があり、天文学史としては「宇宙像の変遷」あたり。

◎講談社学術文庫「フィロソフィア・ヤポニカ」中沢新一
そんなに好みの人ではないのだけれど、なぜか
雪片曲線論」「野ウサギの走り」「イコノソフィア」「虹の理論」「バルセロナ、秘数3」「悪党的思考」「はじまりのレーニン」「ケルトの宗教ドルイディズム」と、流行りにまんまと乗せられて8冊も持っている。たぶんこの本は読まないでしょう。

◎ちくま学芸文庫「土方歳三日記 上」菊地 明編集
土方新選組
函館生まれとしては土方歳三に思い入れが…。

◎ちくま学芸文庫「平家物語の読み方」兵藤裕己
兵藤氏の著作では「太平記「よみ」の可能性」「平家物語―「語り」のテクスト」と軍記物語についての2冊が書棚にある。

◎ちくま学芸文庫「龍樹の仏教: 十住毘婆沙論」細川 巌
ナーガールジュナに」ついては「大乗経典を読む」「「覚り」と「空」」あたりにある。しかし、龍樹ときて中論じゃなくて十住毘婆沙論とは、著者は浄土系なんでしょうか。

◎中公文庫「ロシアのスパイ - 日露戦争期の「露探」」奥 武則

◎平凡社ライブラリー「江戸の本屋と本づくり」橋口侯之介
江戸の本はブームなのか。

◎平凡社ライブラリー「平家物語、史と説話」五味文彦
これも平家物語。大河の便乗で文庫化か?
著者の本は4冊「中世のことばと絵」「藤原定家の時代」「絵巻で読む中世」「源義経」がある。

◎平凡社ライブラリー「開かれ―人間と動物」ジョルジョ・アガンベン
よく知らないが、有名らしい。

◎ハヤカワ文庫「スノーボール・アース」ガブリエル・ウォーカー
どこか眉唾な気がするのだけど。まともな本です…よね。

選書
◎角川選書「室町幕府崩壊」森 茂暁
近年、室町幕府の権力構造みたいな話が流行なんだろうか。

◎講談社選書メチエ「ひとは生命をどのように理解してきたか」山口裕之
気になるタイトルではあるけれど、現代医学や生物学における生命の問題のようだ。

◎講談社選書メチエ「西洋哲学史 1 「ある」の衝撃からはじまる」神崎繁/熊野純彦/鈴木泉

◎筑摩選書「関羽: 神になった「三国志」の英雄」渡邊義浩
これも三国志

◎筑摩選書「「窓」の思想史: 日本とヨーロッパの建築表象論」浜本隆志
サブタイトルだけだとオギュスタン・ベルクみたいだけど、著者は歴史学者だから思弁的な方向には向かわないと思うのだが。
著者の本では「ねむり姫の謎―糸つむぎ部屋の性愛史」「魔女とカルトのドイツ史

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「大相撲行司の世界」根間弘海
かつての相撲ファンとしてはいちおう気になる本。

◎吉川弘文館歴史文化ライブラリー「江戸大名の本家と分家」野口朋隆
本家と分家というと伊達、前田、毛利、浅野などの外様の大大名のことが思いうかぶが。その辺の話だろうか。

◎NHKブックス「道元の思想―大乗仏教の真髄を読み解く」頼住光子
道元が大乗仏教の真髄?それって一般的な評価なのか?

◎NHKブックス「快楽の哲学―より豊かに生きるために」木原武一

今月の目玉は、新書はイマイチですけど、文庫では「百代の過客」「天の科学史」、選書では「「窓」の思想史」あたり。

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