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2011年3月21日 (月)

3月新刊新書・文庫

3月新刊から私の気になる新書文庫を集めてみました。
新書では
○中公新書「三国志―演義から正史、そして史実へ」渡邉義浩
「三国志」については岩波文庫徳間文庫が手元にあり、「正史 三国志」もある。関連書籍も多いが手近なところでは井波律子「三国志演義」が最適かな。
○中公新書「スペイン・ロマネスクへの旅」池田健二
ロマネスクについて触れてある本は「大聖堂のコスモロジー」ぐらいしかない。むしろ「物語 スペインの歴史」や「西ゴート王国の遺産」あたりの方が近いのかな。
○中公新書「谷干城―憂国の明治人」小林和幸
谷干城といえば西南戦争で熊本城を守った人という印象しかない。維新期以降の明治の政治については疎いのでよく分らないけど気にはなる。
○講談社現代新書「戦前昭和の社会1926-1945」井上寿一
正論系の論客だからおそらくそんなに悪い社会じゃなかったという話になるんでしょう。
皇紀・万博・オリンピック」や「決戦下のユートピア」に近く「国防婦人会」「暮らしの中の太平洋戦争」とは違う方向でしょう。
○講談社現代新書「モーツァルトを「造った」男─ケッヘルと同時代のウィーン」小宮正安
ケッヘルといえばモーツァルトの作品のナンバリングで知られている人物。
同じ著者の「ヨハン・シュトラウス」が19世紀後半のウィーンを扱っていたのに対してこれは19世紀前中半あたり。
文芸サロン」「ウィーン・ブルジョアの時代から世紀末へ」「青きドナウの乱痴気―ウィーン1848年」あたりとリンクか。
○ちくま新書「ダーウィン入門 現代進化学への展望」斎藤成也
ダーウィンの著作では「ビーグル号航海記 上」があり進化論関連では「進化思想の歴史 上」「進化論が変わる」かな。
○ちくま新書「伊勢神宮の謎を解く アマテラスと天皇の「発明」」武澤秀一
おそらく本書にいちばん関係するのが「アマテラスの誕生」で。「古事記と日本書紀」「日本の神々」「壬申紀を読む」あたりにつながってくるのでは?
○平凡社新書「江戸をんなの春画本」アンドリュー・ガーストル」
春画について面白そうな本はたくさんあるはずだが、家にあるのは「江戸文化評判記」ぐらいしかない。
○KAWADE夢新書「日本人なら知っておきたい「もののけ」と神道」武光誠
小松和彦をはじめ民俗学関連なら扱いそうなテーマ。ほかに「怨念の日本文化―妖怪篇」「暮しの中の妖怪たち」「異人論序説」あたり。
○文庫クセジュ「西洋哲学史 ─ パルメニデスからレヴィナスまで」ドミニク・フォルシェー
西洋哲学の通史で家にあるのは「西洋哲学史要」という古色蒼然たるもので、あとは味気ない大学のテキスト「西洋倫理思想史」だけ。
それ以外は「西洋古代・中世哲学史」のような時代を区切ったものがいくつか。

文庫では
○岩波文庫「マゼラン 最初の世界一周航海」長南実訳
大航海叢書からの文庫化かな。マゼランの航海についてあるのは「大航海時代―旅と発見の二世紀」「世界の旅行記101」。
○講談社学術文庫「アリストテレス「哲学のすすめ」」廣川洋一訳
アリストテレスの著作で持っているのは「動物誌 上」だけで伝記的には「ギリシア哲学者列伝〈中〉」がある。アリストテレス哲学については上記の「西洋古代・中世哲学史」のほか「ソクラテス以前以後」。
○ちくま文庫「諸葛孔明」植村清二
三国志関連なら孔明に触れないものはないわけだけど、ひとつあげれば上の徳間版三国志を翻訳した立間祥介の「諸葛孔明―三国志の英雄たち」。
○ちくま学芸文庫「ロラン・バルト 中国旅行ノート」ロラン・バルト
バルトで持っているのは「神話作用」。
○ちくま学芸文庫「ディスコルシ ローマ史論」ニッコロ・マキァヴェッリ
マキァヴェッリ全集からの文庫化。
マキァヴェッリについては「マキァヴェリ―誤解された人と思想」や「わが友マキアヴェッリ」あたり。
○ちくま学芸文庫「原始仏典」中村元
著者の原始仏教論については批判もあるようだが、中村訳「ブッダのことば―スッタニパータ」は面白い。
○中公文庫「天智伝」中西進
遠山美都男の著作はほぼ関連するがなかでも「天智天皇―律令国家建設者の虚実」。ただ中西は国文学専門だから趣は相当違いそう。
○平凡社ライブラリー「字書を作る」白川静
白川の著作で手元にあるのは「中国の神話」「文字遊心」。
○平凡社ライブラリー「増補 日本語の語源」阪倉篤義
日本語の歴史では「日本語をさかのぼる」もある。
○河出文庫「ヴォイス 西のはての年代記Ⅱ」アーシュラ・K・ル=グウィン
先月の続き。

今月は新書にこれぞという目玉はない。講談社現代新書「モーツァルトを「造った」男」は読み物として楽しめそうで、あとはクセジュの「西洋哲学史」かどんな筋道を示してくれるかぐらいかな。
文庫では「マゼラン 最初の世界一周航海」は買うかも。

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