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2010年9月30日 (木)

アーサー・ペン死去

映画監督のアーサー・ペンが死亡した。
アーサー・ペンは1922年生まれ。テレビ映画出身で、1958年ポール・ニューマン主演のビリー・ザ・キッドもの『左ききの拳銃』が劇場映画監督としてのデビュー作。しかしこれは失敗作でしばらく映画を撮れなかった。その後、1962年にブロードウェイで演出を手掛けた『奇跡の人』を舞台と同じキャストで映画化して高い評価を受け(キネマ旬報のベストテンで2位)映画監督としての地位を固めることとなった。
以後日本で公開されたのは、
1966年『逃亡地帯』18位
1967年『俺たちに明日はない』1位
1969年『アリスのレストラン』22位
1971年『小さな巨人』3位
1973年『時よとまれ君は美しい ミュンヘンの17日』46位
1975年『ナイトムーブス』39位
1976年『ミズーリ・ブレイク』58位
1981年『フォー・フレンズ<4つの青春>』26位
1985年『ターゲット』-
1987年『冬の嵐』103位
で計12本(順位はキネ旬の順位)。キャリアの割に寡作といっていいでしょう。

日本で公開されていないのは、
1965年『Mickey One』
1989年『Penn & Teller Get Killed(ペン&テラーの死ぬのはボクらだ!?)』
1995年『リュミエールと仲間たち』(もしかしたら日本公開されているのかもしれないけれど未確認)の3本。
また、1995年のテレビ映画『インサイド』もビデオ化されている。
なお、1964年の『大列車作戦』は、撮影が始まってすぐ派手なアクション映画にしたい主演バート・ランカスターに首にされてジョン・フランケンハイマーと交代したため、クレジットはされていない。

ちなみに、私が観ているのは『俺たちに明日はない』『アリスのレストラン』『小さな巨人』『フォー・フレンズ』の4本だけで、そのどれもが私の年間ベストテンに入っている。しかも、『俺たちに明日はない』は洋画のなかで3本の指に入るお気に入り(あとの2本は『ミツバチのささやき』と『さらば青春の光』かな)。というわけで、間違いなく好きな監督なんだけど、それ以外の未見の作品は私の守備範囲に入っていない。
とくに『俺たち…』はアメリカンニューシネマの代表作として日本の青春映画にどれだけ多くの影響を与えたことか。私にとっては、その後の影響も含めて映画っていうのはこういうものだというぐらいの大切な作品。
ただ80年以降の作品がDVD化されていないことからもわかるように明らかに70年代以前の人です。

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2010年9月29日 (水)

久しぶりの晴れ間。

図書館で予約していたCD1枚と本4冊を受け取る。
CDは『俺たちのフォーク!デラックス』。
本は「緑の家(上)(下)」、「新・現代歴史学の名著」「オランダ風説書」。

CDはなんで予約したのか覚えていないが、4枚組のオムニバスだから拾いものがあるかもしれない。
本の方は当ブログで毎月書いている“気になる新刊新書文庫”からピックアップしたもの。

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2010年9月28日 (火)

秋の雷雨

朝は冷たい雨がしとしと。昼ごろ強い雨と雷。
変な天気だったが、午後は晴れ間ものぞいて気温も上がる。


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2010年9月27日 (月)

旅の歌あれこれ

昼過ぎ小降りになったけど、終日冷たい雨。
そんな一日だ。

最近1972年の曲をMP3プレイヤーに入れて聞いているんだが、この頃の曲ってやたらと汽車に乗るというか旅をするんだ。
“冷たい線路を今すぐ北国へ”「まるで飛べない小鳥のように」いしだあゆみ
“青い鳥のゆくへをもとめて ふたり旅に出かけた”「ふたりの青い鳥」コスモス
“汽車はもう出たわ 私の夢を乗せたままで”「おくれてきた少女」シモンズ
“この旅に私は 賭けて来たの命を”「禁じられた恋の島」ちあきなおみ
“恋の戦争に敗れた 乙女は悲しくてあなたと別れて 北国へ向かうの”「だからわたしは北国へ」チェリッシュ
“風はいたずら 旅ゆく人の 心の中をのぞいて通る”「風と落葉と旅びと」チューインガム
“誰よりも遠くへとどこまでも歩きたい”「トマトの家」ヒデとロザンナ
“朝が来たら気ままに始発の汽車に夢を乗せ”「朝が来たら」伊東ゆかり
“希望という名の夜汽車に揺れられ”「夜汽車」欧陽菲菲
“窓側に席を取りあなたの姿をさがす”「私は忘れない」岡崎友紀
“たった一人で切符を買って たった一人で夜汽車に乗って”「何処へ」渚ゆう子
“恋の名残をさがして一人ぽっち女の旅は続く”「風の日のブルース」渚ゆう子
“あの人のいる町へ今日も上りの汽車が行く”「雪あかりの町」小柳ルミ子
“旅を続けるふたりの夢は”「赤い屋根の家」赤い鳥
“降る雨に濡れながら次の汽車を待つ”「小さな駅」中島まゆこ
“コートまとい降り立つ駅に”「さすらいのバロック」氾文雀

私の好きな女性ヴォーカルのみという非常に恣意的な選曲なのに結構あるでしょう。
とくにシモンズとちあきなおみが同じような設定というのが面白い。
ほかにもシモンズ「ふるさとを見せてあげたい」、アグネス・チャン「ひなげしの花」、森山良子「遠い遠いあの野原」、藍美代子「ミカンが実る頃」あたりも、旅そのものではないけれど、ふるさとと都会の距離感を表現した歌詞が含まれていている。
いや旅の歌なんていつだってたくさん作られてるのかもしれないけれど、ちょっと気になったので集めてみたというだけ。最近の曲の歌詞を調べる気なんてないしね。

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2010年9月26日 (日)

図書館からBOOKOFFへ

小茂根図書館にCDを返却してかわりに予約していた『黛ジュンツイン・ベスト』を受け取ってくる。
以前借りたベストに「涙でいいの」が収録されていなかったので、それを補うために。

ついでに江古田のBOOKOFFに寄って「中世に生きる人々」を購入。69年のUP選書というだけでも古いのに、底本は54年で、アイリーン・パウアの原著は何と1924年(昭和ですらない!)。今となっては古色蒼然たる内容だとは思うが105円なら損はしないでしょう。ただちょっと書き込みがあるのが気になるけど。

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2010年9月24日 (金)

「中国古代の予言書」

BOOKOFFで「中国古代の予言書」。
「春秋」や「史記」は単なる歴史書ではなく予言の書であったという。もともと一定の価値観に基づいて王朝の正統性を論じて書かれているわけだから、単なる史書ではないのはわかるが、それを予言といっていいのか、興味深いところ。ただざっと見た印象では、文章が読みにくい。
我が家の書棚で関連する本をさがせば、「春秋」については「儒教とは何か」に記述があり、予言については「中国の禁書」に焚書坑儒にあった讖緯説などについて触れている。あとは、日本について本書が参考にしている「古事記と日本書紀」があるぐらい。

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2010年9月22日 (水)

図書館で70年代ものCD3枚

貫井図書館でCDを3枚借りる。
すべてかつて借りたCDの音源が消失していたための借り直し。
よしだのうた~吉田拓郎作品集~』『俺たちのフォーク! あゝ青春慕情』『庄野真代シングル・コレクション』と70年代ぽいねえ。
たとえば、グレープもどきのヴァイオリンが響くセンチメンタルな「夏まつり」(ペニー・レイン)なんて曲を誰か覚えているんだろうか。もっともこのペニー・レイン、1年後に惣領康則のシティ・ポップス「バイ・バイ・イエスタデイ」をリリースしているんだからフォークは単なる流行りものでしかなかったっていうことなんだろうけどね。いやどっちも嫌いじゃないという私の主体性のなさもどうかと思うが。

Penny_lane01
こっちが『俺たちのフォーク』収録のお嬢様フォークトリオ。

Penny_lane02
こっちがサーカス風におしゃれに変身した3人組。


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2010年9月20日 (月)

『シャーロック・ホームズ』

レンタル店のポイントで『シャーロック・ホームズ』。
フリーメイソンのようなあやしげな秘密結社がらみの事件の解決するダメ男のホームズと彼に引っ張られるワトソン、そして彼を翻弄するアイリーン・アドラー。
映画的醍醐味に満ちたとまでは言えないけれど、キャラがハッキリしてそのやり取りが楽しい作品。
それに、もっとオリジナルから離れているのかと思ったら意外とホームズらしいとも言える。

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2010年9月19日 (日)

9月の新刊新書・文庫

9月の新刊から気になった新書と文庫をピックアップ

◎岩波新書「グランドツアー――18世紀イタリアへの旅」岡田温司
同じタイトルの中公新書「グランド・ツアー」はイギリス貴族の子弟の贅沢三昧な旅を伝えて面白かったが、こっちは同じツアーの対象となったイタリアの美術や風景を扱ったもの。
◎岩波新書「トクヴィル 現代へのまなざし」富永茂樹
うちにあるトクヴィルについて書かれている本のなかでは、民主主義が専制に転化することを予言したと述べている「群衆―モンスターの誕生」が興味深いが、さて本書の視点はどうか。
◎講談社現代新書「攘夷の幕末史」町田明広
尊王攘夷と公武合体という対立はなかったという幕末史。そのことがどれだけ歴史的に意味のあるテーマなのか、そこが見どころでしょうね。
◎ちくま新書「歴史の中の『新約聖書』」加藤 隆
新約聖書の成立史となれば、共観福音書から史的イエスを復元する「イエスとその時代」や東地中海神話との関連を描く「聖書の起源」などがあるけれど、本作はむしろ福音書間の相違を積極的に評価しているようだ。
◎ちくま新書「鉄道と日本軍」竹内正浩
近代化が鉄道によってもたらされたならば、軍隊もまた鉄道と無関係なはずがない。というわけで逸話集でも興味深い。
◎文春新書「皇族と帝国陸海軍」浅見雅男
これもまた軍隊もの。

◎講談社学術文庫「続日本後紀(上)」森田悌
きっと買わないだろうが、よくぞ文庫化してくれます。
◎講談社学術文庫「日本〈聖女〉論序説 斎宮・女神・中将姫」田中貴子
手元の関連書は「巫女の文化」ぐらいだけど、中世史と説話を結ぶ著作を積極的に執筆している著者のお手並みを是非読んでみたい。
◎講談社学術文庫「倭国伝 全訳注 中国正史に描かれた日本」藤堂明保/竹田晃/影山輝國
これも買うことはないけど資料として有用っていうやつです。
◎講談社学術文庫「チーズのきた道」鴇田文三郎
こういう文化史は面白いに決まってる。
◎ちくま学芸文庫「奇談雑史」宮負定雄
江戸時代の奇譚集。これは間違いなく面白そう。
◎ちくま学芸文庫「お世継ぎのつくりかた 大奥から長屋まで 江戸の性と統治システム」鈴木理生
◎河出文庫「サンカと説教強盗---闇と漂泊の民俗史」礫川全次
サンカについては「漂泊の精神史―柳田国男の発生」とか赤坂氏の論考ぐらいしか持っていないけど、民俗学じゃ重要なテーマだしね。
◎河出文庫「千のプラトー 上 ---資本主義と分裂症」ジル・ドゥルーズ、フェリックス・ガタリ
構造と力」以来の現代思想ファン(?)だった身としては目を通さないと罰が当たるような。かといっていまさら読んで面白いのか。

というわけで今月の目玉は文庫の「奇談雑史」。

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2010年9月15日 (水)

DVDレンタル2枚

近所のレンタルyショップでDVDを2枚。
人間失格』と『ソラニン』。
『人間失格』は生田くんを観たいからなわけはなく、やっぱり石原さん狙いです。ほかにも坂井真紀、小池栄子といい上悠さんがそろっているし。ただ、寺島さん、室井さん、大楠さん、三田さんと、いささか"いい"役者さんがそろいすぎて手あかがついた感じにならなければいいけれど。>『ヴィヨンの妻』『パンドラの匣』と比べるとき明らかに見劣りなする。いい映像はたくさんあるし、俳優も頑張っているが、グイグイ引き込んでいるものがない。きっと、演出も出演者もみんなで微笑ましく生田くんを見守ってやっている感じがするせいだろう。いや生田くんも頑張っているのだが、作品のベクトルが観る側ではなく生田くんに向かっている。
ところで石原さんのあのエピソードは何なんだ?
『ソラニン』。これはもう宮崎さん狙い以外の何物もありません。彼女がちゃんと映っていれば文句は言いません。>ストーリーはどうでもいいや。宮崎さん可愛い。それだけ。でもそれが目的だから満足満足。あれ?てことは、『人間失格』も生田くん目的なら文句ないのか。要するにどっちもアイドル映画ってことだ。

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2010年9月14日 (火)

図書館でCD3枚

図書館に予約していたCDを受け取る。
酒井法子『TWIN BEST』、天地真理『GOLDEN☆BEST』、松崎しげる『エッセンシャル・ベスト』。
酒井と松崎は以前に借りて録音した音源が消えていたので。
天地は、手持ちのベストに最後期のシングルが収録されていなかったので。

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2010年9月13日 (月)

バベットの晩餐会

友人から問い合わせがあり、映画『バベットの晩餐会』の公開日について調べてみる。
ウィキペディアによると1989年3月18日公開とあるが、キネマ旬報には2月19日公開とあり映画館のスケジュールにも2月19日公開となっている。どこかで転写を誤記したのか、別ソースがあるのかは知りませんが多分ウィキが間違っているはず。私は、銀座のテアトル西友でみた記憶があります。

ついでに、ヒロインが作った1万フランの料理が現在の価格でどれほどのものか探ってみました。
手近にあった「デパ-トを発明した夫婦」(鹿島茂)によると、19世紀末のパリで“平役人の年収が千五百フラン(百五十万円)”等の記述があり、その換算によると1万フランは1千万円ということになります。これが材料費ですからパリの一流のシェフの手に掛かったコースの値段となれば、この何倍になるか。

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2010年9月12日 (日)

集団下校

夜、小学校の地区班の連絡網で明日から1週間集団下校をすることになったという電話が入りました。
最近学校の近辺で、不審者による事件が多発している対策といことです。
女の子をつけまわしたり、スカートをめくったり、はてはガムテープで縛ったりと、一歩間違えば重大事件になりかねない事件です。犯人は中学生か高校生ぐらいらしいです。
私も警視庁の犯罪発生情報で最近物騒だなとは思っていたのですが、メールでは公然わいせつとか声かけとだけ書かれていたのでピンと来ていませんでした。
うちの可愛い子供たちも気をつけなくっちゃ。

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2010年9月 9日 (木)

石川優子借り直し

図書館で予約していた石川優子の『ベスト・コレクション』を受け取り、ついでに棚にあった井上陽水の『GOLDEN BEST』を借りる。
石川優子は東芝時代のベストで、この時代の楽曲にさほど愛着はないのだけれど、いちど借りて録音した音源が消えていたので借り直し。
井上陽水は2枚組のベスト。
一緒についてきた上の子が、図工の時間に花の絵を描くときjに使いたいというので「色・季節でひける花の事典820種」。それを見た下の子が羨ましがって、表紙の可愛い「対決!なぞのカーディガン島 (宇宙スパイウサギ大作戦 パート 2-1)」。あいも変わらず上の子は図鑑好きで下の子はお話(なんかケロロ軍曹みたいな話)だ。
近所のスーパーで朝の食材を買った後、ハムスターのトイレ砂をさがしたがいつもの砂が見つからず他の砂で我慢しといた。でも微妙に固まり方が違うんだよね。

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2010年9月 5日 (日)

中村橋阿波おどり

中村橋へ阿波踊りを見に行く。
上の子が小さい時には肩車をされてのりのりだったなアなどと思っていたら、最前列でこっそりと掌だけ真似をして踊っていた。そういうやつだ。下の子はこういうときにつまらなそうに見えて損をしている。あとで感想を聞くと楽しそうなのだが。
ひととおりの“連”を見たところで早々に切り上げて近所のかっぱ寿司に行ってみたが、47組待ちというのであきらめて、足を延ばしてガストに行く。こっちはさほど混んではいなかったが、レジで手間取っていたり、テーブルセットが遅れたり、何やらあたふたしていた。

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2010年9月 2日 (木)

『告白』はいい映画か?

小茂根図書館で予約していたCD、チャットモンチー『耳鳴り』を受け取り、ついでに『桜咲く街物語』『伊藤アキラ CMソング傑作選』を借りる。
チャットモンチーは「恋の煙」が目的。
いきものがかりは初期のシングルが5曲も収録されているほぼBEST盤。
伊藤あきらはちょっと調べ物のため。

夜、友人に誘われて渋谷に『告白』を観に行く。
最初の告白からぐんぐん引き込まれ、圧倒されました。良くできた映画です。そしてとても嫌な映画です。
愛する者を殺された主人公が少年法に守られた犯人に復讐するという映画はいくらでもあります。
ハッキリ言いますが、私はそういう映画は嫌いです。
学校のいじめ問題を描いた作品もいくらでもありますが、気持ちのいいものではありません。
つまりこの映画は私が嫌いなことだけを描いた映画なのでいやな映画としか言いようがありません。
おそらく監督は、観客をいやな気分にさせ、なぜこんなに気持ち悪いのだろうと考えさせたくてこの映画を作ったのでしょう。それは見事に成功しています。
キモは松たか子です。素晴らしい女優さんです。冒頭、彼女の淡々とした告白がこの映画を引っ張ります。あおそこで観客の心をグッとつめたからこそ、それ以後の子供たちの型にはまった演技でもドラマが持ったのでしょう。
元教え子の女生徒とファミレスで会い、犯人の動機があまりに幼稚だったことを知り、松たか子が突然笑いだす。
なあんだそんなことでうちの子は殺されたのか。もう悲しみを通り越した乾いた笑いだ。そして彼女と別れた後に路上で嗚咽する。最後に残っていた人間らしさを捨てるような嗚咽。ここの松たか子は圧倒的だ。
そしてラスト。少年のまわりがまるでスポットライトのように丸く開き、彼女はロングコートに包まれて女囚さそりのように登場する。少年をいたぶってから最後に言う「なあんてね」。あんたはそうやって娘を殺したんだよといいたいのか、今までいったことは嘘なんだよと言いう意味か。
付け加えると、多分原作の弱みでもあるんでしょうが、少年Aの母への思慕が犯罪の原因というのがいささか弱いような。それゆえ最後に少年が松たか子に追い込まれていくあたりが(周りの対応も含めて)物足りない。
まあいろいろあるが、こんなに考えさせられてしまったんだからいい映画なんでしょう。

映画を観る前に渋谷のBOOKOFFに寄って新書2冊と文庫1冊。
新書は「武士道とエロス」「フランス革命期の女たち(上)」。
文庫は「ワーグマン日本素描集」。
「武士道とエロス」は氏家幹人の衆道もの。氏の著作では初期の「江戸藩邸物語」「殿様と鼠小僧」「江戸の少年」が書棚にあり、どれも達者の筆致で江戸期の武士を多角的に描いていてはずれはない。
「フランス革命期の女たち」は、ソヴィエト時代のロシアの学者の手によるものだから階級史観に基いた表現に満ちているが、無名の女性革命家などいろいろな女性たちが描かれているというだけで面白かろうと。
「ワーグマン日本素描集」は幕末維新期のスケッチ。

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2010年9月 1日 (水)

新作DVD2本

9月になったが当然のように暑い。

近所のレンタル屋で新作DVD2本。
食堂かたつむり』と『ゴールデンスランバー』。
伊坂幸太郎―中村義洋コンビだから『ゴールデン…』は面白いかも。
>見ているときは楽しめたが、あまりの警察のお間抜けぶりで、肝心の逃亡に緊迫感ゼロ。昔の仙台しか知らない私には地理感覚もつにかめないし、いtyたいどこをどう逃げているのやら。大学時代の仲間の再結集とビートルズを絡めて、そこに怪しい盗人ややくざの病人といった癖のあるキャラクターが割り込んでくる。それが整理されすぎているのか描き切れていないのか、見ているこっちにはなんの引っかかりもなくあれよあれよでエンディング。雰囲気はいいけどサスペンスじゃないなあ。

それに対して『かたつむり』はあんまりいい評判はない。相当不安だが、どうだろう。
>癒し系かと思っていたらポップなヘンテコムービー。いいじゃないか。だいいいち柴咲コウがいい表情している。ときどき(虫入れる友達とか)正気に戻りかけるのが残念だけど、これはこれでアリだと思う。豚に乗って飛んでいくところで思い出したのが『恋愛睡眠のすすめ』でぬいぐるみの馬に乗って飛んでるシーン。全然違うけど、そういう映画なんじゃないかな。

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