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2010年9月19日 (日)

9月の新刊新書・文庫

9月の新刊から気になった新書と文庫をピックアップ

◎岩波新書「グランドツアー――18世紀イタリアへの旅」岡田温司
同じタイトルの中公新書「グランド・ツアー」はイギリス貴族の子弟の贅沢三昧な旅を伝えて面白かったが、こっちは同じツアーの対象となったイタリアの美術や風景を扱ったもの。
◎岩波新書「トクヴィル 現代へのまなざし」富永茂樹
うちにあるトクヴィルについて書かれている本のなかでは、民主主義が専制に転化することを予言したと述べている「群衆―モンスターの誕生」が興味深いが、さて本書の視点はどうか。
◎講談社現代新書「攘夷の幕末史」町田明広
尊王攘夷と公武合体という対立はなかったという幕末史。そのことがどれだけ歴史的に意味のあるテーマなのか、そこが見どころでしょうね。
◎ちくま新書「歴史の中の『新約聖書』」加藤 隆
新約聖書の成立史となれば、共観福音書から史的イエスを復元する「イエスとその時代」や東地中海神話との関連を描く「聖書の起源」などがあるけれど、本作はむしろ福音書間の相違を積極的に評価しているようだ。
◎ちくま新書「鉄道と日本軍」竹内正浩
近代化が鉄道によってもたらされたならば、軍隊もまた鉄道と無関係なはずがない。というわけで逸話集でも興味深い。
◎文春新書「皇族と帝国陸海軍」浅見雅男
これもまた軍隊もの。

◎講談社学術文庫「続日本後紀(上)」森田悌
きっと買わないだろうが、よくぞ文庫化してくれます。
◎講談社学術文庫「日本〈聖女〉論序説 斎宮・女神・中将姫」田中貴子
手元の関連書は「巫女の文化」ぐらいだけど、中世史と説話を結ぶ著作を積極的に執筆している著者のお手並みを是非読んでみたい。
◎講談社学術文庫「倭国伝 全訳注 中国正史に描かれた日本」藤堂明保/竹田晃/影山輝國
これも買うことはないけど資料として有用っていうやつです。
◎講談社学術文庫「チーズのきた道」鴇田文三郎
こういう文化史は面白いに決まってる。
◎ちくま学芸文庫「奇談雑史」宮負定雄
江戸時代の奇譚集。これは間違いなく面白そう。
◎ちくま学芸文庫「お世継ぎのつくりかた 大奥から長屋まで 江戸の性と統治システム」鈴木理生
◎河出文庫「サンカと説教強盗---闇と漂泊の民俗史」礫川全次
サンカについては「漂泊の精神史―柳田国男の発生」とか赤坂氏の論考ぐらいしか持っていないけど、民俗学じゃ重要なテーマだしね。
◎河出文庫「千のプラトー 上 ---資本主義と分裂症」ジル・ドゥルーズ、フェリックス・ガタリ
構造と力」以来の現代思想ファン(?)だった身としては目を通さないと罰が当たるような。かといっていまさら読んで面白いのか。

というわけで今月の目玉は文庫の「奇談雑史」。

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