君主の統治について
昨日amazonに頼んでいた「君主の統治について―謹んでキプロス王に捧げる」と「「錬金術」がよくわかる本
」が届く。
前者は「神学大全」で知られるトマス・アクィナスが著した、国王に理想的な国王のあり方を説く“君主の鑑”といわれる形式による13世紀の政治思想書。オリジナルの慶応出版本は図書館から借りて目を通していたけれど、文庫化されるとあっちゃ逃すわけにはいかない。
プラトン「国家」、アリストテレス「政治学
」、アウグスティヌス「神の国
」を継ぎ、マキアヴェッリ「君主論
」やモア「ユートピア
」、フェヌロン「テレマコスの冒険
」へと連なる1冊といっていい。解説書としては本書と同じ柴田平三郎が訳している「中世の政治思想
」がある。
後者は、監修こそ「錬金術」の澤井繁男だけど内容はPHP文庫だから当然通俗的な解説本。むしろ通俗的な錬金術観を読みたかったので、もうちょっと怪しげな本でも良かったのだが,意外と真面目な内容。
朝から鼻水が止まらないと思ったら、熱も出てきた。お、ついに私の番か?
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