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2009年5月 6日 (水)

4月の読書メモ

図書館で借りた2冊。
本草と夢と錬金術と―物質的想像力の現象学
パラケルススからニュートンへ―魔術と科学のはざま
どっちも錬金術がらみ。
最初の「本草の夢・・・」は中国の錬金術。
本草の分類法、夢占い、道教経典に見る架空地理志、中国錬金術における物質と人体の相応。
だいたいそんな内容です。
なかでは「太清金液神丹経」のなかの地中海諸国とりわけ太秦(ローマ)の描写から、中国人(道教徒)の見た理想の国を扱った「錬金術者のユートピア」が面白い。ヨーロッパでは架空の国は、インドや中国に仮託され、多くの伝説やホラ話を生んだが、逆に中国から見たヨーロッパもまた同じような位置付けだったということだ。
「パラケルススから・・・」は科学史。同時代人にとってコペルニクスよりもパラケルススの方がはるかに革命的であり、ニュートンが錬金術にのめり込んでいながら近代科学の父として評価されているのに対して、医学に革命を起こしながらパラケルススがその錬金術的語り口によって不当に低く評価されていると主張している。両者とも、同じように科学的であり、同じように錬金術士であったにもかかわらずである。
というわけで本書は、パラケルススとニュートンの間に違いはないことを魔術の方面から明かにしようとしている。
近年の科学史では良く語られていることではあるけれど、教科書的にはいまだに克服されていないんだろうなあ。

On Tycho's Island: Tycho Brahe, Science, and Culture in the Sixteenth Century
これはamazonの古書店から。前から気になっていたんだけど、ちょっと安かったので思わずゲット。
ティコ・ブラーエのウラニボルク城を、天文学のみならず、自然哲学、錬金術などの共同研究の場として,ティコをsそのオーガナイザーとして描こうというもの。共同研究者のリストも掲載。
当然全部をスラスラ読めるような英語力はないので、部分的にボチボチ。

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