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2006年9月11日 (月)

阿部謹也氏逝去

西洋史の阿部謹也氏が亡くなりました。本棚を眺めたら著書を9冊も持っていました。多分、西洋史関係ではいちばん持っている方でしょう。
ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界(私が持ってるのはハードカバー)
刑吏の社会史―中世ヨーロッパの庶民生活
中世の星の下で
西洋中世の罪と罰―亡霊の社会史
ヨーロッパ中世の宇宙観
「世間」とは何か
物語 ドイツの歴史―ドイツ的とはなにか
中世の風景(上・下)
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら(訳)

「ハーメルンの笛吹き男」を読んだときはこんなに面白い歴史があるのかと衝撃を受けました。20年も前のただ一回の海外旅行でハーメルンを訪ねたのも、この本のおかげです。ハーメルンの小さな博物館にこの本が陳列されてありました。日本人と気付いたのか、そこの年老いた館長が、シュパヌートという報われなかった歴史家の肖像を指さして、この本に私の父親のことが載っているというようなことを誇らしげに語りかけてきました。私のドイツ語では“Ich habe dease gut Buch gelesen.”としか答えられませんでした。つくづく話せないということはバカと同じだなあと思ったものです。
「世間」にこだわるようになってからは、ただのオジサンの繰り言みたいで読まなくなりましたけど、ヨーロッパ中世の社会を、そこに生きていた人たちの感覚から描くことのできた素晴らしい歴史家でした。合掌。

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