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2006年8月15日 (火)

兵学と朱子学・蘭学・国学

図書館で予約をしていた「兵学と朱子学・蘭学・国学」がとどく。
いやあ面白いというか目から鱗モノだ。
江戸時代、幕府の思想的バックボーンは兵学だという。
たしか学校じゃ、儒学、しかも朱子学ということになってない?身分制度を守らせるためには礼を重んじる儒学を重んじてきたということになってなかったっけ。林羅山をはじめとして。
これは儒者が作り上げた虚構だという。
儒学なかんづく朱子学は、宋や明、朝鮮の知識人=士大夫たちの思想であって、武人の思想ではない。だからこそ大義名分を重んじることになる。力ではなく理で支配をする思想だ。ところが、日本で天下を統一して全国を支配しているのは徳川幕府。その役職も構造も軍隊組織でなのだ。江戸期の兵学とは軍隊組織がいかに平時の政治を行うかという実践の学問だという。そういや兵学といって思い出すのは赤穂浪士の山鹿流陣太鼓ぐらいだど、なぜ赤穂藩の国家老大石内蔵助が山鹿流兵学を学んでいたかってこと。平時に乱を忘れずっていうことじゃなく、兵学そのものが政治思想だったんだね。いや、この本に大石内蔵助なんてでてこないけど、多分そういうこと。
しかも面白いのは蘭学は商人を中心として貨幣経済とともに勢力を伸ばしてきた階層の思想で、国学は、商品経済の発展によって打撃を受けた没落する地方豪農層の思想というあたり。なんか最近の勝ち組負け組みたいなはなしで出来過ぎの気もするけれど、読ませます。
じつは驚いたんだけど、著者は大学の同級生っていうか、受験の時同じ宿でしかも同室だった奴だ。やられた!!

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